中小企業がとるべきSEO対策の指針|効率的に成果に繋げる戦略をコンサルがレクチャー!

資金力や人的リソースに制約がある組織において、費用対効果の高い集客チャネルを構築することは経営上の重要課題です。

大手企業と競合せず、中小企業がSEO対策によって市場で優位性を築くためには、戦う場所を厳選する「ランチェスター戦略」の実行が不可欠となります。

ニッチな領域かつ成約確度の高い層へリソースを集中投下することで、最小限の投資で持続的な集客資産を構築することが可能です。 本記事では、概念的な概論ではなく、成果に直結する現場レベルの指針を提示します。

この記事でわかる内容
  • SEO対策への投資対効果が高いビジネスモデルの特徴
  • 顕在層を効率よく獲得するための具体的な戦略と戦術
  • Web担当者が明日から実行すべき5つの実務ステップ
プロフィール
この記事を書いた人
山口耀平(Yamaguchi Yohei)

株式会社検索順位の海賊CEO。日本マーケティング学会会員。プライム上場企業の大規模サイト運用に従事した後、自身のアフィリエイトサイトを収益化・成長させた経験を活かして独立。現在はSEOコンサルタントとして、法人向けにSEO戦略の立案から実行支援まで一貫して対応している。被リンク構築支援やSEO記事制作代行など、実務に根ざした施策にも幅広く対応。

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※この記事は、SEO対策をこれから始める方の「はじめの一歩」になるべく株式会社検索順位の海賊代表の山口耀平が全て0から制作しております。また、当コラムは弊社独自のコンテンツ制作・編集ポリシーに沿って制作されています。

  1. 中小企業でSEO対策をやるべき企業の特徴
    1. 【ビジネスモデル】高単価・ニッチ・検討期間が長い
    2. 【ユーザー行動】「悩み解決」が入口になる
    3. 【競合・市場環境】大手が参入しにくい領域
  2. “”中小企業だからこそ””SEO対策をやるメリット
    1. メリット①|資産性が高く中長期的に集客コストを下げられる
    2. メリット②|売上に繋がりやすい顧客を効率よく集めやすい
    3. メリット③|大手より機動性・柔軟性が高く施策
  3. 中小企業が取るべきSEO戦略は「顕在層」集中リソース投下
  4. 中小企業が取るべきSEOの戦術4つ
    1. 戦術①|CV導線を徹底的に作り込む
    2. 戦術②|被リンク獲得をしっかりやり切る
    3. 戦術③|独自性のある記事をしっかり作り込む
  5. 中小企業のWEB担当者は”ラッコキーワード”を導入しろ![月額1000円のみ]
    1. 機能①|自社が欲しいキーワードの状況を把握できる
    2. 機能②|ユーザーが調べてる関連キーワード
    3. 機能③|競合がどんなキーワードで順位を取っているか
  6. 【まずはこれだけ!】中小企業担当者がやるべきSEO施策
    1. 施策①|どんなキーワードを狙うか洗い出す
    2. 施策②|サイト内部で悪い部分を洗い出す
    3. 施策③|欲しいキーワードを対策するページを用意する
    4. 施策④|外部のサイトにリンクを貼ってもらう
    5. 施策⑤|そもそも業界で権威のある会社になる
  7. 中小企業がSEO対策をやる上で抑えるべきポイント
    1. ポイント①|色々なSEO会社の提案を受けまくり理解を深める
    2. ポイント②|ラッコキーワードは必ず導入して数値に基づいた施策を打つ
    3. ポイント③|外部サイトのリンクは他部署も巻き込んで獲得する
    4. ポイント④|サイト内部の課題改善はチェックリストを活用する
    5. ポイント⑤|コンテンツは自社のノウハウをこれでもか!と盛り込む
    6. ポイント⑥|SEO+認知・広報系の施策は同時並行で行う
  8. まとめ

中小企業でSEO対策をやるべき企業の特徴

すべての中小企業がSEO対策で成果を出せるわけではありません。 Webマーケティングには相性があり、特にSEO対策への投資対効果が高い企業には明確な共通点が存在します。 自社が以下の特徴に当てはまるか、導入前に確認してください。

中小企業でSEO対策をやるべき企業の特徴
  • 【ビジネスモデル】高単価・ニッチ・検討期間が長い
  • 【ユーザー行動】「悩み解決」が入口になる
  • 【競合・市場環境】大手が参入しにくい領域

【ビジネスモデル】高単価・ニッチ・検討期間が長い

SEO対策は効果が出るまでに時間がかかるため、回収効率の良いビジネスモデルである必要があります。具体的には、1件の成約で大きな利益が得られる、またはLTV(顧客生涯価値)が高い事業が最適です。

薄利多売のビジネスでは、コンテンツ制作費や運用コストを回収するまでに膨大なアクセス数が必要となり、採算が合いません。 一方で、高単価商材やニッチな専門分野であれば、少ないアクセスでも質の高い見込み客を獲得できれば十分に利益が出ます。

また、検討期間が長い商材は、ユーザーが何度も検索して情報を集める傾向があります。 検索のたびに自社サイトが表示されれば信頼性が高まり、最終的な選定候補に入りやすくなるでしょう。 まずは自社商品の「利益率」と「顧客の検討プロセス」を分析してください。

【ユーザー行動】「悩み解決」が入口になる

顧客が商品やサービスを知るきっかけが「困りごとの解決」にある場合は、SEO対策が強力な武器になります。検索エンジンは、ユーザーの疑問や悩みに答えるツールとして機能しているからです。

ユーザーは「〇〇 方法」「〇〇 原因」といったキーワードで解決策を探します。 この段階では特定の企業名は意識していません。 検索結果に表示された有益な記事で悩みが解決されると、その情報提供元である企業に対して信頼感を抱きます。

逆に、衝動買いされる商品や、ビジュアルだけで判断される商材はInstagramなどのSNS広告が向いています。 自社の顧客が「検索窓に悩みを打ち込んでいるか」を想像してください。 検索行動が購買プロセスの起点になっているならば、今すぐコンテンツ制作に着手すべきです。

【競合・市場環境】大手が参入しにくい領域

資本力のある大企業が参入しにくい、あるいは参入するメリットが少ない領域は、中小企業が勝てる見込みがあります。SEOにおいて、Webサイトの運用歴や規模(ドメインパワー)は順位決定の大きな要因です。 真正面から大企業と戦っても、人気のある一般的なキーワードでは上位表示が困難でしょう。

しかし、地域特化型のサービスや、高度な専門知識が必要な分野、手間がかかりすぎるニッチな領域は、大手が手を出さない傾向にあります。 大企業が狙わない「隙間」こそが、中小企業の主戦場です。

狙いたいキーワードで実際に検索し、上位が公的機関や超有名企業ばかりでないか確認してください。 もし競合が強すぎる場合は、ターゲットを絞り込むか、キーワードをずらす戦略(ランチェスター戦略)への転換が必要です。

“”中小企業だからこそ””SEO対策をやるメリット

資金力やリソースに限りがある中小企業こそ、SEO対策に取り組むべき明確な理由があります。 Web広告などの「掛け捨て型」の施策と比較して、SEOは企業としての足腰を強くする効果があるからです。 具体的なメリットは以下の3点です。

“”中小企業だからこそ””SEO対策をやるメリット
  • 資産性が高く中長期的に集客コストを下げられる
  • 売上に繋がりやすい顧客を効率よく集めやすい
  • 大手より機動性・柔軟性が高く施策

メリット①|資産性が高く中長期的に集客コストを下げられる

SEOで作成した良質なコンテンツは、企業の「資産」として蓄積され続けます。Web広告は出稿を停止した瞬間にアクセスが途絶えますが、SEO記事は一度上位表示されれば、メンテナンスを行うことで長期間にわたり集客を継続します。

初期段階では制作費や人件費といったコストがかかりますが、記事数が増えてアクセスが安定すれば、追加コストなしで顧客を集めることが可能です。 結果として、1件あたりの顧客獲得単価(CPA)は広告運用よりも圧倒的に低く抑えられます。 予算が潤沢でない中小企業こそ、フロー型の施策だけでなく、ストック型のSEOにリソースを投下すべきです。 まずは半年から1年、将来の利益を生むための投資期間として捉えてください。

メリット②|売上に繋がりやすい顧客を効率よく集めやすい

SEOからの流入は、他の集客チャネルと比較して成約率(CVR)が高い傾向にあります。ユーザーは自ら能動的にキーワードを入力して情報を探しているため、すでに課題解決や商品購入への意欲が高い状態にあるからです。

たとえば「地域名 リフォーム 費用」と検索するユーザーは、なんとなくSNSを眺めているユーザーよりも、明らかに契約に近い場所にいます。 SEO対策では、このような購買意欲の高い「顕在層」をピンポイントで狙い撃ちすることが可能です。 無駄なアクセスにお金を払うことなく、質の高い見込み客だけを効率よくサイトへ誘導できます。 自社の強みが刺さる具体的なキーワードを選定し、確実に刈り取っていきましょう。

メリット③|大手より機動性・柔軟性が高く施策

SEOで成果を出す最大の鍵は「実行速度」です。意思決定に幾重もの承認フローを要する大企業に対し、中小企業は現場の判断で即座に施策を反映できる圧倒的な「機動性」を持っています。

例えば、最新のトレンドに応じた記事の追加や、ユーザーの反応を見たスピーディーなリライト、さらには導線の微調整など、改善サイクルを高速で回すことが可能です。

Googleの評価アルゴリズムが頻繁にアップデートされる現代において、この「柔軟な変化」は強力な武器となります。リソースが限られているからこそ、小回りの利く体制を活かして鮮度の高い情報を発信し続けることで、大手サイトが拾いきれない細かなニーズを確実に獲得できるのです。

中小企業が取るべきSEO戦略は「顕在層」集中リソース投下

中小企業が勝つための絶対的な戦略は、今すぐ客である「顕在層」にターゲットを絞り、そこに全てのリソースを集中させることです。大手企業のように、認知拡大を目的とした「潜在層」向けのキーワード(検索ボリュームが大きい一般ワード)を狙う余裕はありません。

検索ボリュームが月間100回程度でも、コンバージョン(お問い合わせや購入)に直結するキーワードで確実に1位を取る方が、ビジネスへの貢献度は遥かに高くなります。 「アクセス数」ではなく「コンバージョン数」をKPIに設定してください。 自社のサービスを今すぐにでも必要としているユーザーが検索する、「地域名+サービス名」や「悩み+解決策+業者」といったキーワードをリストアップし、それらに対する回答を用意することが最優先事項です。

中小企業が取るべきSEOの戦術4つ

戦略を実現するために、現場で実行すべき具体的な戦術は以下の4つです。 これらを徹底することで、限られたリソースでも確実に成果を上げることができます。

中小企業が取るべきSEOの戦術4つ
  • 戦術①|CV導線を徹底的に作り込む
  • 戦術②|被リンク獲得をしっかりやり切る
  • 戦術③|独自性のある記事をしっかり作り込む

戦術①|CV導線を徹底的に作り込む

どれだけアクセスを集めても、問い合わせや購入(CV)に繋がらなければSEOの意味はありません。重要なのは、記事から解決策(サービス)へと自然に流れる「CV導線」の全体設計です。

具体的には、読者の悩みと遷移先のコンテンツを地続きにし、検討度合いに応じた最適な誘導経路を複数用意します。単にボタンを置くのではなく、「なぜ今ここをクリックすべきか」という納得感をセットで提供してください。また、遷移後のLPやフォームでユーザーを迷わせないよう、入力ストレスを徹底的に排除することも不可欠です。

穴の空いたバケツに水を注ぐことにならないよう、まずは集客したユーザーをスムーズに成約へ導くための、サイト内部の「線」を完璧に整備してください。

戦術②|被リンク獲得をしっかりやり切る

Webサイトの評価(ドメインパワー)を高めるためには、外部サイトからのリンク(被リンク)が不可欠です。特に知名度の低い中小企業サイトは、初期段階でドメインの力が弱いため、能動的な獲得活動(リンクビルディング)が必要になります。

Googleが特定のページを評価する際、被リンクの「質」と「量」は極めて重要な指標となります。

SEO業界ではかねてより「質の重要性」が説かれていますが、この「質」はさらに「性質(関連性)」「品質(検索順位・設置箇所)」の2つの観点に分けて考える必要があります。

観点主な評価ポイント
リンクの性質・リンク元とリンク先のテーマに関連性があるか
・相互のコンテンツに文脈上のつながりがあるか
リンクの品質・リンク元のページ自体が検索上位を獲得しているか
・ユーザーにクリックされやすい適切な場所に設置されているか

まず「性質」において重要なのは、自社サイトとリンク元サイトのテーマの一致度です。例えば、マーケティング解説サイトからSEO記事へのリンクは高い相乗効果を生みますが、無関係な料理ブログからのリンクでは評価につながりにくくなります。

次に「品質」では、リンク元ページの検索順位や、ページ内での設置箇所が影響します。フッターなどの形式的な場所よりも、記事の本旨に沿った「本文中」から自然な形で貼られたリンクの方が、検索エンジンから高く評価されます。

現在のSEOにおいては、「低品質なリンクを大量に集める」ことよりも、「関連性が高く、信頼性のあるサイトから少数の良質なリンクを得る」ことこそが、着実に順位を上げる近道です。

戦術③|独自性のある記事をしっかり作り込む

競合サイトの情報をリライトしただけの「まとめ記事」では、今のSEOで上位表示することは不可能です。Googleは「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」を重視しており、特に「独自の経験」に基づいた情報を求めています。

自社の社員だからこそ知っている現場のエピソード、独自の調査データ、お客様のリアルな声を記事に盛り込んでください。

「一般論」ではなく「自社の見解」を書くことで、AIや競合他社には真似できないオリジナルコンテンツになります。撮影した現場写真や、自作の図解を1枚入れるだけでも独自性は高まります。 画面の向こうにいるプロフェッショナルの存在を感じさせる記事を目指してください。

中小企業のWEB担当者は”ラッコキーワード”を導入しろ![月額1000円のみ]

中小企業の担当者が最初に導入すべき有料ツールは、国内ツールである「ラッコキーワード」一択です。月額数十万円もする高度な分析ツールは、初期段階ではオーバースペックであり使いこなせません。

しかし、完全無料のツールだけではデータの精度や取得量に限界があり、勝負になりません。

ラッコキーワードのエントリープラン(月額440円〜1000円程度)であれば、低コストでプロのマーケターと同じ土俵に立つことができます。 感覚による運営から脱却するために、以下の3つの機能を使い倒してください。

ラッコキーワード公式サイト

ラッコキーワードの機能
  • 【検索順位チェック】自社が欲しいキーワードの市場感を正確に把握できる
  • 【キーワード調査機能】ユーザーが実際に調べているキーワードの市場感が分かる
  • 【 競合分析/サイト調査】競合サイトがどんなキーワードで順位を取っているか見える

機能①|自社が欲しいキーワードの状況を把握できる

ラッコキーワードの「順位計測機能」を使えば、正しい順位を毎日自動で取得し、 順位が上がったのか下がったのかを把握することができます。客観的な数値の変化に気づけなければ、施策の良し悪しを判断することは不可能です。

まずは狙いたいキーワードを登録し、現状の立ち位置を数字で直視することから始めてください。 計測できない施策は改善できません。

機能②|ユーザーが調べてる関連キーワード

記事を書く際、自分の頭の中にある想像だけでキーワードを選定してはいけません。ユーザーは担当者が思いつかないような、多様な言葉の組み合わせで検索を行っているからです。この「ユーザーのリアルな需要」を知るために、サジェスト(提案)キーワード機能を使います。

検索窓に軸となるキーワード(例:「SEO」)を入れるだけで、「SEO 費用」「SEO 自分で」といった、実際に検索されている複合キーワードを一瞬でリストアップできます。

これらはすべて「ユーザーが解決したい悩み」そのものです。 表示されたキーワードリストは、そのまま記事のネタや構成案の骨子になります。

主観による思い込みを捨てて、ツールが提示するデータに基づいて需要のあるコンテンツを作成してください。

機能③|競合がどんなキーワードで順位を取っているか

最短で成果を出すための近道は、すでに成功している競合サイト(ベンチマーク)を分析することです。 ラッコキーワードには、競合サイトのURLを入力するだけで、そのサイトが「どのキーワードで」「何位に」ランクインしているかを丸裸にする機能があります。

これを活用すれば、競合が集客に成功している「お宝キーワード」をカンニングすることが可能です。

自社では思いつかなかった切り口や、手付かずだった領域が明確に見えてきます。 競合が上位を取っているのに自社が対策していないキーワードがあれば、それが機会損失です。 ゼロからキーワードを探すのではなく、競合の成功事例を分析し、それを上回るコンテンツを作る戦略を立ててください。 リサーチにかかる時間を大幅に短縮できます。

【まずはこれだけ!】中小企業担当者がやるべきSEO施策

知識をつけただけでは順位は上がりません。 明日からすぐに手を動かせるよう、中小企業が優先的に取り組むべき5つの施策を時系列順に整理しました。 以下の手順で着実にサイトを育てていきましょう。

中小企業担当者がやるべきSEO施策
  • 施策①|どんなキーワードを狙うか洗い出す
  • 施策②|サイト内部で悪い部分を洗い出す
  • 施策③|欲しいキーワードを対策するページを用意する
  • 施策④|外部のサイトにリンクを貼ってもらう
  • 施策⑤|そもそも業界で権威のある会社になる

施策①|どんなキーワードを狙うか洗い出す

まずはゴールとなる「狙うキーワード」を決めなければ、地図を持たずに航海に出るのと同じです。自社のサービスを契約してくれるお客様が、どのような言葉で検索するかを思いつく限り書き出してください。この段階では検索ボリュームなどのデータは気にせず、顧客視点で発想を広げることが重要です。

キーワードを抽出した後は、カスタマージャーニーに沿って整理しましょう。効率的に成果を出すためには、「確定層 > 顕在層 > 準顕在層 > 潜在層」の順番、つまり成約に近いユーザーから優先的にキーワードを絞り込んでいくのが鉄則です。

カスタマージャーニー

ある程度キーワードが出揃ったら、前述のツールを使って実際に検索されているかを答え合わせします。 検索されていない言葉で記事を書いても誰にも読まれません。

「顧客のニーズ」と「実際の検索需要」が重なる部分こそが、自社が勝てるスイートスポットです。キーワードは1つや2つではなく、できる限りリストアップし洗い出すようにしましょう。

ラッコキーワードで出したキーワードリスト

全てを洗い出したら、キーワードのグルーピングをしつつ優先順位をつけて管理しましょう。このリストが今後のWebマーケティングの設計図になります。

具体的には、スプレッドシートなどを用いてキーワード毎に以下の項目を一覧化します。

キーワードで見るべき項目
  • 「検索ボリューム」
  • 「競合難易度」
  • 「顧客フェーズ(顕在・潜在など)」
  • 「コンテンツのフォーマット」

特に重要なのは、自社のリソースをどこに集中させるか判断するための「優先度パラメータ」を設定することです。

「どのキーワードから記事化するか」「どのページでコンバージョンを狙うか」を可視化することで、闇雲な更新を防ぎ、最短ルートで成果に繋がるサイト運営が可能になります。この設計図をもとに、一貫性のあるコンテンツ制作を進めていきましょう。

施策②|サイト内部で悪い部分を洗い出す

新しい記事を入れる前に、既存サイトのマイナス要素を排除して土台を整える必要があります。長年放置されたサイトには、SEO的に不利なエラーが蓄積していることが多いからです。

SEO的な観点で加味すべきポイントはかなり多くあるので以下のようなチェックリストに基づいて、抜け漏れがないかを徹底的にチェックしましょう。

分類確認項目
meta要素の最適化Titleは各ページユニークなものになっているか
Titleの前方に対象となるKWが記載されているか
Titleはページ内容を端的に現したものになっているか
Titleに特定のキーワードが過剰に含まれていないか
Descriptionは各ページユニークなものになっているか
Descriptionは、ユーザーのクリックを促す文章になっているか
Descriptionはページ内容を適切に表現したものになっているか
見出し項目の最適化<h1>に対象となるキーワードが含まれているか
<h1>は各ページ内容を端的に表した「各ページユニークな文言で」設定されているか
見出しに特定のキーワードが過剰に含まれていないか
見出しは正しい構造で設定されているか
ページ構成要素の最適化ページの構成要素の大部分が画像や動画など、検索エンジンが読み取りづらいもので構成されていないか
画像には適切なalt属性が付与されているか
コンテンツの品質重複するコンテンツが存在しないか
クロール促進sitemap.xmlは用意されているか
サイト表示速度ページの表示速度は遅くないか (ページスピードインサイトのスコアが40点以下)でないか
Core Web Vitalsの対応LCP(Largest Contentful Paint)が2.5秒以内かどうか
FID(First Input Delay)が100ミリ秒以下かどうか
CLS(Cumulative Layout Shift)が適正値となっているかどうか
URL構造の最適化URLは適切に階層構造化できているか

これらに問題があると、検索エンジンがサイトの存在を認識できなかったり、新規ページを公開してもインデックスされるまでに時間がかかったりします。

「穴の空いたバケツ」の状態でどれだけ集客に注力しても、成果は積み上がりません。まずはテクニカルな課題を解消してサイトの状態を「ゼロ」に戻し、着実に成果を生むためのスタートラインに立つ準備を整えてください。

施策③|欲しいキーワードを対策するページを用意する

キーワードが決まり、サイトの土台ができたら、いよいよそのキーワードを受け止めるページを作成します。 重要なのは、すべてのキーワードをブログ記事で対策しようとしないことです。 キーワードの性質に合わせて、適切なページの種類を使い分ける必要があります。

1. 本体サイト

「地域名+サービス名」や「会社名」といった、成約に直結する重要なキーワードは、サービス紹介ページやトップページ(固定ページ)で対策します。

これらのページはサイトの顔であり、信頼性が最も高いため、商標系や指名検索系のキーワードと相性が良いからです。 ユーザーが最初に訪れるランディングページとして、魅力的なデザインと説得力のある文章で作り込んでください。

2. コラム【不要な可能性もあり】

「〇〇とは」や「〇〇 方法」といった、情報収集段階のキーワードはコラム(ブログ記事)で対策します。 ただし、これらは成約までの距離が遠いため、リソース不足の中小企業が無理に手を出す必要はありません。

まずは本体サイトの固定ページを充実させ、それでも集客が足りない場合に初めてコラムの運用を検討してください。 無闇に記事数を増やすことよりも、質の高い固定ページを1つ作る方が成果は早いです。

施策④|外部のサイトにリンクを貼ってもらう

コンテンツを作成したら、待っているだけでなく、外部からの評価を集める活動を行います。Googleは「他者から紹介されているサイト」を信頼するため、被リンクの獲得は必須科目です。 まずは身近な関係値を利用して、確実にリンクを集めていきましょう。

依頼先具体的なアクション
取引先・協力会社パートナー紹介ページなどで相互リンクを依頼する
所属団体・協会加盟店一覧ページからのリンク設置を確認する
地元の商工会議所会員ページや地域情報ページへの掲載を申請する
採用媒体・求人サイト自社サイトへのリンクが正しく設置されているか確認する

これらは技術的なSEOスキルがなくても、電話やメール一本で実行できる施策です。 地道なドブ板営業こそが、最強のSEO対策になります。

施策⑤|そもそも業界で権威のある会社になる

究極のSEO対策は、Web上の小手先のテクニックではなく、リアルなビジネスの世界で有名になることです。Googleは「指名検索数(会社名での検索数)」を重要視しており、これはオフラインでの活動量に比例します。

業界紙への寄稿、書籍の出版、展示会への出展、セミナーの開催などを行い、業界内でのプレゼンスを高めてください。

「あの会社は有名だよね」という評判が立つと、自然とサイテーション(言及)や被リンクが増え、結果として検索順位が押し上げられます。

Web担当者の枠を超え、経営レベルでブランド力を高める意識を持つことが、長期的に負けない強いサイトを作ります。 SEOはあくまで経営戦略の一部であり、事業そのものの成長と切り離して考えることはできません。

中小企業がSEO対策をやる上で抑えるべきポイント

SEO対策は正解がない領域だからこそ、独りよがりな運用は失敗の元です。 成果を出している企業の担当者が必ず実践している、運用時の重要なポイントを6つに整理しました。 これらの視点を持って、日々の施策に取り組んでください。

中小企業がSEO対策をやる上で抑えるべきポイント
  • ポイント①|色々なSEO会社の提案を受けまくり理解を深める
  • ポイント②|ラッコキーワードは必ず導入して数値に基づいた施策を打つ
  • ポイント③|外部サイトのリンクは他部署も巻き込んで獲得する
  • ポイント④|サイト内部の課題改善はチェックリストを活用する
  • ポイント⑤|コンテンツは自社のノウハウをこれでもか!と盛り込む
  • ポイント⑥|SEO+認知・広報系の施策は同時並行で

ポイント①|色々なSEO会社の提案を受けまくり理解を深める

これからSEOに力を入れるなら、契約する・しないに関わらず、複数のSEO会社の無料相談を活用すべきです。

プロの視点で自社サイトを診断してもらうことで、自分たちでは気づけなかった課題や、最新のトレンドを効率よくインプットできるからです(ただ、SEOコンサル会社としてもリソースを割くので嫌がりますが、まぁ正直無視して自社を伸ばすことに注力してください)。

多くの会社が「無料診断」や「提案書の作成」を行っています。 3社ほどの話を聞けば、共通して指摘される「自社の弱点」が見えてくるはずです。

その提案内容を社内に持ち帰り、自分たちで実行できる部分は内製化し、どうしても難しい専門的な部分だけを外注するのが最も賢い予算の使い方です。 無料のリソースを使い倒して、担当者の目利き力を養ってください。

ポイント②|ラッコキーワードは必ず導入して数値に基づいた施策を打つ

前述した通り、ツールの導入は選択肢ではなく必須条件です。「なんとなく検索順位が上がった気がする」という感覚的な運用では、順位が下がった時に原因が特定できず有効な打ち手を打つことができません

ラッコキーワードを導入し、以下のサイクルを回すことを習慣にしてください。 毎日順位をチェックし、変動があった場合はその原因(競合の動きやGoogleのアップデート)を仮説立てします。

数字という「事実」に基づいて次の打ち手を決めることが、最短距離で成果を出す唯一の方法です。 月額1,000円程度の投資を惜しんで、人件費という莫大なコストを無駄にしないでください。

ポイント③|外部サイトのリンクは他部署も巻き込んで獲得する

被リンクの獲得はWeb担当者一人の力では限界があります。 会社全体の資産や人間関係をフル活用する「総力戦」の体制を作ってください。営業部、広報部、人事部など、他部署が持っている繋がりの中に、リンク獲得のチャンスが眠っています。

たとえば、営業部が懇意にしている取引先のHPで紹介してもらったり、人事部が利用している採用媒体からのリンクを確認したりします。 現場の社員は「リンクの重要性」を知りません。 Web担当者が社内勉強会を開き、「リンクをもらうことがどれだけ会社の利益になるか」を啓蒙し、全社的な協力体制を築くことが成功の鍵です。

ポイント④|サイト内部の課題改善はチェックリストを活用する

SEOの内部施策は項目が多岐にわたるため、記憶に頼って作業をすると必ず漏れが発生します。毎回同じ品質でページを公開できるよう、独自のチェックリストを作成し、運用してください。

人間はミスをする生き物ですが、仕組みがあればミスは防げます。

このようなリストを手元に置き、公開ボタンを押す前の最終確認を行う癖をつけてください。

ポイント⑤|コンテンツは自社のノウハウをこれでもか!と盛り込む

「有料級の情報を無料で出すのはもったいない」と考えるのは大きな間違いです。今の時代、出し惜しみをした薄いコンテンツは誰にも読まれず、信頼もされません。 自社が持っているノウハウや知見は、すべてさらけ出すつもりで書いてください。

「情報を出したら自社に依頼が来なくなる」という心配は無用です。 むしろ、高度なノウハウを公開することで「ここまで詳しい会社なら安心して任せられる」という権威性が生まれます。 また、読者の多くは「やり方はわかったけれど、自分でやるのは大変だからプロに頼もう」という結論に至ります。 情報のギブが、最終的にテイク(受注)を生むことを忘れないでください。

ポイント⑥|SEO+認知・広報系の施策は同時並行で行う

SEOは検索エンジン向けの対策ですが、それだけをやっていれば良い時代は終わりました。Googleは「Web上での評判」を見ています。 SNSでの発信やプレスリリース、Web広告などを併用し、多角的に認知を広げてください。

これらは直接的なSEO効果はありませんが、ブランド名での検索(指名検索)を増やし、結果としてドメインの評価を高めます。 「検索順位を上げる」ことだけを目的にせず、「市場での存在感を高める」ことを目指しましょう。 各施策が連携し合うことで、SEO単体では到達できない成果を生み出すことができます。

まとめ

中小企業にとってのSEO対策は、大企業のような物量作戦ではなく、戦略的なランチェスター戦略が求められます。 以下のポイントを再度確認し、明日からのアクションに繋げてください。

SEOは一朝一夕で結果が出るものではありませんが、正しい方向性で積み上げれば、必ず企業の強力な資産になります。 もし、自社に最適なキーワード選定や、具体的な戦略設計について迷われている場合は、一度専門家にご相談ください。 貴社の現状を分析し、最適なロードマップをご提案いたします。

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