被リンク(バックリンク:backlink)とは、他のウェブサイトから自社サイトへ向けて設置されたリンクを指します。検索エンジン最適化(SEO)において、被リンクは非常に重要な評価要素のひとつです。

たとえば、あるブログ記事の中で自社サービスページが紹介され、そのページURLにリンクが貼られていた場合、それが被リンクです。被リンクがされている数が多く、質が高い場合、サイトの評価が高まり検索結果の上位に表示される可能性が高くなります。
一般に、質の高い外部サイトから多数の被リンクを受けているページは、「信頼性が高い」「有益な情報を提供している」と検索エンジンに判断されやすくなり、検索順位にも良い影響を与えます。
なお、被リンクを戦略的に獲得するには、コンテンツ制作や広報活動を通じた多様なアプローチが求められます。以下の図解を参考にしながら、自社に合った手法を選び、着実に実行へ移すことが重要です。

本記事では、被リンクの基本的な定義、その種類、SEOにおける具体的な効果、さらに効果的な獲得方法について詳しく解説します。企業のSEO戦略を検討・実行する際に有用な知見を提供することを目的としています。
- 被リンクとは何か、なぜSEOで重要なのか
- 被リンクの種類と、評価されやすいリンクの見極め方
- 被リンクを獲得するための実践的な12の施策
- Search Consoleで被リンクを確認・管理する手順
被リンクとは?
被リンク(バックリンク:backlink)とは、他のウェブサイトから自社のページへ向けられたリンクのことです。外部リンクとも呼ばれます。
たとえば、あるブログ記事の中で自社サービスページが紹介され、そのページURLにリンクが貼られていた場合、それが被リンクです。被リンクがされている数が多く、質が高い場合、サイトの評価が高まり検索結果の上位に表示される可能性が高くなります。

「被リンク」=「投票」
検索エンジンが被リンクを評価する理由は、それを「信頼の投票」として捉える傾向があるためです。
Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。
Google が掲げる 10 の事実
その背景には、Googleが採用する「PageRank(ページランク)」というアルゴリズムにあります。PageRankは、被リンクをページの信頼度・重要度を測る指標として利用しています。

たとえば、多くの信頼性あるサイトからリンクされているページは、それだけで「価値が高い」とみなされやすくなります。リンク元サイトの評価が高ければ高いほど、その効果は増します。逆に、信頼性の低いサイトから大量のリンクを受けても、順位上昇に寄与することはほとんどありません。
この仕組みにより、被リンクは単なる数ではなく、質と信頼性が問われる要素となっています。単にリンクを増やすのではなく、信頼性のあるメディアや関連性の高いサイトからのリンク獲得が、SEOでは重要です。
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被リンク(バックリンク)獲得によるSEO効果

被リンクはSEOにおいて非常に強力な施策です。なぜなら、検索エンジンは外部からのリンクを「評価の証拠」として認識するからです。本章では、被リンクがSEOに与える3つの主要な効果を解説します。
- 効果①|ドメインパワーの向上
- 効果②|ドメインやページのテーマ性の強化
- 効果③|検索エンジンからクロールされやすくなる
効果①|ドメインパワーの向上
被リンクが増えると、サイト全体の評価が上がりやすくなります。この総合的な評価は、一般に「ドメインパワー」と呼ばれます。Googleが公式にこの言葉を用いているわけではありませんが、SEO業界では広く使われている概念です。
ドメインパワーが高まることで、各ページが本来持つSEO上の初期優位性が強化されます。その結果として、新規に公開したページでも上位表示されやすくなり、サイト全体の集客力が底上げされます。つまり、被リンクは個別ページへの評価にとどまらず、ドメイン全体の価値向上にも波及効果をもたらします。

なお、2024年に漏洩したGoogleの内部文書によれば、「siteAuthority」と呼ばれるスコアリングのための計算指標が存在することが判明しています。これにより、ドメイン単位での信頼性評価が行われている可能性が高く、ドメインパワーを意識した被リンク戦略は、現在においても極めて重要な取り組みと言えるでしょう。

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効果②|ドメインやページのテーマ性の強化
被リンクの効果は、単なる数だけでは語れません。どのような文脈・分野のサイトからリンクされているかが重要です。たとえば、看板制作サイトから看板関連のキーワードでインデックスされているページからリンクが集まると、そのページは「看板制作」というテーマにおいて高い評価を受けやすくなります。

これは、Googleが「コンテンツの関連性」を重視するためです。関連性の高いサイトからの被リンクは、そのテーマにおける専門性や信頼性を高める役割を果たします。この結果、ページやサイトは「特定のトピックに強い」と評価されやすくなります。
効果③|検索エンジンからクロールされやすくなる
被リンクは、検索エンジンのクローラーにとっても重要な導線となります。リンクが貼られていることで、そのページが他サイトから参照されているとわかり、Googleはより頻繁にそのページを巡回します。

このようにクローラビリティが高まると、インデックス登録が早まり、コンテンツの更新情報も迅速に反映されやすくなります。また、更新頻度の高いサイトで紹介された場合、Googleがそのリンク先も定期的にクロールし、サイト全体の情報鮮度を高めてくれることもあります。
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被リンク(バックリンク)の種類ごとの効果は変わる
被リンクといって、リンクされていれば必ずしもSEO的な効果が見込めるわけではありません。被リンクにもSEOに効果のあるものとそうでないものがあります。
ここでは、被リンクの4つの種類とSEO効果について解説して行きます。下記の表にもまとめたので参考にして見てください。
リンクの種類 | 説明 | rel属性 | SEO効果 |
---|---|---|---|
dofollowリンク | 検索エンジンがリンク先サイトへの信頼と価値を認識。 | – | ページランク向上に貢献 |
nofollowリンク | 検索エンジンにリンク先への信頼の伝達を停止させる。 | nofollow | ページランクへの直接的影響はないが、訪問者増加に貢献する可能性あり |
UGC(ユーザー生成コンテンツ)リンク | ユーザー生成コンテンツからのリンクを識別する。 | ugc | ページランクへの直接的影響はない |
スポンサーリンク | 金銭的取引に基づくリンクを明示する。 | sponsored | ページランクへの直接的影響はない |
また、rel属性とは検索エンジン側が被リンクの内容について判別するために設置されるタグのことです。以下で詳細に解説して行きます。
効果-大|dofollowリンク:rel=”dofollow”
dofollowリンクは、検索エンジンのクローラーがリンクをたどり、リンク先のウェブサイトに「信頼」や「価値」の指標を伝達するタイプのリンクです。SEOにおいては、Dofollowリンクが非常に重要視されます。
基本的に、意図的に処理をしない限り基本的にはdofollowリンクになります。
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効果-中|nofollowリンク:rel=”nofollow”
nofollowリンクは、rel="nofollow"
属性がリンクに付加されており、これは検索エンジンのクローラーに対してリンク先サイトへの信頼や価値を伝達しないように指示するタイプのものです。
リンクにその他の適切な値がなく、そのリンクとサイトを関連付けたくない場合、またはリンク先のページをサイトからクロールさせないようにする場合は、nofollow の値を使用します。自サイト内のリンクについては、robots.txt の disallow ルールを使用します。
Google検索セントラル『Google に外部リンクの関係性を伝える』
nofollowを適切に取り扱うことで、検索エンジンからのマイナス評価を防ぐことができます。詳細はnofollowについて解説した記事があるのでこちらもあわせてお読みください。
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効果-大|UGC(ユーザー生成コンテンツ)リンク::rel=”ugc”
UGCとは「User Generated Content」の略で、ユーザーが投稿したコンテンツ内のリンクを意味します。たとえば、掲示板、レビューサイト、SNSコメント欄などでよく使われます。
この属性は、リンクが誰によって貼られたのかを明確にし、スパムリンクとの線引きを行うために有効です。検索エンジンはUGCリンクを「参考情報」として扱うことはあっても、PageRankの評価対象としては扱わない傾向が強いため、SEOの効果は限定的です。
最近の検索エンジンは、これらのリンクにrel="ugc"
属性を使用することで、UGCからのリンクとして識別するようになりました。基本、rel=”ugc”はrel=”nofollow”と同じく被リンク効果を伝えない意味で同じなので、最悪nofollowタグの設定でも問題あります。
Q. 広告やスポンサー リンクに nofollow を使用している場合、変更する必要がありますか?
A. ありません。そのようなリンクを示す方法として nofollow を使用し続けても、リンク プログラムのペナルティは回避できます。既存のマークアップを変更する必要はありません。新しいリンクにシステム的にこれを付加しているのであれば、そのままでも問題ありません。ただし、差し支えなければ都合のよいときに rel=”sponsored” に移行することをおすすめします。
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効果-小|スポンサーリンク:rel=”sponsored”
sponsoredリンクは、有料広告やタイアップ記事など、報酬が発生しているリンクに使用されます。Googleはこの属性を通じて「商業目的で貼られたリンク」を明確に識別し、検索順位の評価対象から除外します。
適切にこの属性を付けないと、ガイドライン違反と見なされ、ペナルティの対象になることもあります。被リンクのSEO効果を狙うなら、sponsoredリンクは避けるべきです。
被リンク獲得の効果を最大化する「量」と「質」の考え方

被リンクはSEO効果を高める強力な要素ですが、むやみに増やすだけでは十分な成果は得られません。検索エンジンが評価するのは「リンクの数」だけでなく「リンクの質」でもあるため、両方のバランスが重要になります。
本章では、被リンクの効果を最大限に引き出すための基本的な考え方を整理します。
- 量:一定以上の数が必要
- 質:テーマ性や信頼性を意識
量|多いほどよい
リンクの「数」は、一定の評価基準となります。なぜなら、複数の異なるサイトから繰り返し参照されているページは、それだけで「価値がある」とみなされやすいからです。特に新規ドメインや若いサイトにおいては、一定量の被リンクがないと検索エンジンからの信頼を得ることができません。
ただし、ここで注意が必要です。短期間で不自然にリンクが増えたり、関係のないサイトからリンクを集めたりすると、Googleからスパムと見なされるリスクがあります。あくまで「自然に見えるペースで、質を伴ったリンク」を意識しながら、リンク数を増やしていく必要があります。
質|性質と品質に分けて考える
被リンクを獲得するにも、「質」と言う観点が非常に重要であるとSEO業界では繰り返し言及されています。ただ、「質」と言っても品質と性質に分けて考える必要性があります。
観点 | 説明 |
---|---|
リンクの性質 | ・テーマの関連性 ・ページ間の関係性があるか |
リンクの品質 | ・検索順位で上位を取っているページか ・設置されているページがクリックされてやすい箇所に設置されているか |
まず「性質」では、自社サイトとリンク元サイトのテーマがどれほど一致しているかが問われます。たとえば、マーケティング系のサイトからSEO記事へのリンクは有効ですが、まったく関係のない料理ブログからのリンクでは評価は下がります。
次に「品質」では、獲得先のページの検索順位がより上位にいるか、記事内でのリンクの設置場所(文中かフッターか)、リンク文の自然さなどが影響します。特に、記事の本旨に沿った自然な形でのリンクは高評価につながります。
SEOの観点では、「大量に低品質なリンクを得る」よりも「少数でも関連性が高く、信頼性のあるサイトからのリンク」を狙う方が効果的です。
被リンクの中でも良いリンクと悪いリンクがある

被リンクと一口に言っても、すべてがSEOにとって有益とは限りません。検索エンジンに高く評価される「良い被リンク」がある一方で、評価を下げたり、ペナルティのリスクを招いたりする「悪い被リンク」も存在します。
良質な被リンクは、検索順位の向上やドメインの信頼性強化に寄与しますが、悪質な被リンクは逆に、自社サイト全体の評価に悪影響を及ぼす可能性があります。
- ナチュラルリンク(良質な被リンク)
- スパムリンク(悪質な被リンク)
良い|ナチュラルリンク(自然獲得型の被リンク)
ナチュラルリンクとは、金銭の授受やリンク依頼を介さず、純粋に他者から紹介されて貼られるリンクのことです。たとえば、ある記事を読んだユーザーが「これは役立つ」と感じ、自身のブログやSNSで紹介した場合、そのリンクは自然な評価とみなされます。
Googleはこうしたリンクを「信頼の投票」として捉え、SEO評価に強く反映させます。特に、関連性の高い業界メディア、教育機関、専門家サイトなどからのナチュラルリンクは、PageRankの受け渡し効果が高く、サイト全体の信頼性向上にもつながります。
自然なユーザー行動の中で得られるリンクが多いほど、コンテンツの価値を実際に反映していると検索エンジンは判断します。ただし、ナチュラルリンクのみで短期間に成果を上げるのは難しく、迅速に効果を出したい事業者にとっては限界があるのも事実です。
悪い|スパムリンク(悪質な被リンク)
スパムリンクは、サイトのランキングを不正に操作するために意図的に作成されるリンクです。すでに使わなくなった公的機関のドメインを取得して、そこに伸ばしたいサイトに被リンクさせる等の対応をするSEO業者も存在します。スパムリンクには以下のようなものがあります。
- 有料リンク販売サイトからの購入リンク
- 自作自演のリンク集(PBN=プライベートブログネットワーク)
- 無関係な海外サイトや自動生成サイトからの大量リンク
ただ、スパムリンクはGoogleが嫌う対象であり、アップデートのたびにスパムリンクが意図的に被リンクされたサイトは検索順位を大幅に下げています。また、意図せずスパムリンクにリンクされていることで、検索順位を下げられるどころか、検索順位に表示されない可能性もあります。そのために、定期的に被リンクの確認は必須です。
Google では、自動システムと、必要に応じて行われる人間による審査によって、ポリシーに違反しているコンテンツおよび動作の両方を検出しています。場合によっては、手動による対策を実施します。Google のポリシーに違反しているサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります。
引用元:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
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SEO対策でペナルティ対象の被リンク|対処法と効果的な被リンクの獲得方法
被リンク(バックリンク)の獲得方法12選

被リンクを自然に獲得するには、単に良いコンテンツを作るだけでは不十分です。SEO効果を早期に高めたいのであれば、ユーザーからの評価を促す仕掛けや、戦略的なアウトリーチも欠かせません。
【プル型】被リンク(バックリンク)の獲得方法
プル型の被リンク獲得戦略は、他サイトからの自然なリンクを促進することで、SEO(検索エンジン最適化)の効果を高め、ウェブサイトの訪問者数や認知度を向上させる方法です。
この戦略は、コンテンツの価値に焦点を当て、他者が自発的にリンクしたくなるような魅力的なコンテンツを提供することが核となります。
- 方法①|調査レポートを出す
- 方法②|図解等のグラフィックコンテンツの多用
- 方法③|圧倒的な良質なコンテンツを作成する
- 方法④|診断ツールやコンテンツの配布
- 方法⑤|SNSの積極的な活用
方法①|調査レポートを出す
業界内外での調査や分析を行い、その結果をレポートとして公開することで自然な被リンクを獲得することができます。これらの調査レポートは、新しい情報やインサイトを提供し、他のウェブサイトやブログ、ニュースメディアが参照し引用してくれる可能性が上がります。
調査レポートが提供する独自のデータは、専門家や研究者、ジャーナリストにとっても引用価値が高く、自然と質の高い被リンクが増えることにつながります。
方法②|視覚的なコンテンツの多用
視覚的なコンテンツ、特に図解やイメージ図などはテキストばかりの記事よりもユーザーに好まれる傾向にあります。そのため、引用される可能性も非常に高くなります。
図解等のコンテンツは共有しやすく、SNSや他のウェブサイトでシェアされやすい傾向にあります。これが結果的に被リンクの獲得の可能性をあげます。
方法③|話題になるコンテンツ作り
被リンク獲得の王道かつ最も効果的な施策は、「圧倒的に良質なコンテンツを作成すること」です。他サイトが自発的にリンクしたくなるような、唯一無二の価値を持つ情報資産を作ることで、長期的かつ自然な被リンクが集まります。
具体例としては以下のような施策が想定されます。
- 業界の独自調査
- 網羅的なノウハウ集
- 専門家監修の解説記事
検索ユーザーだけでなく、他メディアの編集者やブロガーが参考にするような「引用される前提の設計」が鍵となります。短期施策ではなく、中長期で資産化する戦略です。
方法④|ツールやコンテンツの配布
ユーザーに直接的な価値を提供するオンラインツールやダウンロード可能なコンテンツ(eブック、ホワイトペーパー、テンプレートなど)を配布するのも、被リンクを獲得する効果的な手段です。
こうした資料やコンテンツは、ウェブサイトやSNSで引用される可能性が高いです。提供するツールやコンテンツが業界内で有益かつ独自のものであればあるほど、その配布から得られる被リンクの可能性は高まります。
方法⑤|SNSの積極的な活用
被リンク獲得を目的とした施策として、SNSの積極的な活用は非常に有効です。特にユーザー生成コンテンツ(UGC:User Generated Content)は、自然な言及やリンクを生み出す源泉となります。
UGCは広告色が薄く、第三者視点での信頼性が高いため、被リンクされやすいのが特徴です。SNS上でハッシュタグキャンペーンや投稿促進施策を行い、UGCを増やすことが、結果的にSEOにも寄与します。
方法⑥|業界団体への加盟
被リンク獲得施策として「業界団体への加盟」は、信頼性の高いリンクを得る手段として効果的です。多くの業界団体や商工会議所、専門協会などでは、加盟企業を公式サイトで紹介しており、企業名・URL付きで掲載されることが一般的です。これにより、ドメインパワーの高い公的・準公的サイトからの被リンクを獲得でき、SEO上の評価にも好影響を与えます。
また、団体主催のイベントや講演、寄稿の機会も生まれやすく、さらなる露出やリンク獲得のきっかけになります。信頼性・継続性の高いリンクを得たい場合に有効な施策です。
方法⑥|登録型サイトへの登録
被リンク獲得施策として「登録型サイトへの登録」は、手軽に始められる基礎的な外部対策のひとつです。登録型サイトとは、企業情報・店舗情報・サービス内容などを掲載できるポータルサイトやディレクトリサイトのことを指します。
たとえば「自治体のSDGs協賛ページ」「iタウンページ」「業界特化型ポータル」などに登録すると、自社サイトへのリンクが掲載され、初期の被リンク強化やローカルSEO対策に効果があります。ただし、低品質なリンク集サイトやスパム的なディレクトリに登録すると逆効果になる恐れがあるため、信頼性のある媒体に絞って活用することが重要です。
【プッシュ型】被リンク(バックリンク)の獲得方法
被リンク獲得の方法には、椅子に座ってPCをいじっていればできるものもあります。ただ、それ以上に外部企業とのリレーションシップを構築する中での被リンク獲得は非常に強力といえます。
この場合、SEO的なスキルだけでなく営業能力や事業開発的な能力が求められます。
- 方法①|被リンク営業の実施
- 方法②|PR・広報の注力
- 方法③|外部企業との共同イベント開催
- 方法④|寄稿の実施
- 方法⑤|メディアや商材認知を取る
方法①|被リンク営業の実施
他サイトの運営者にコンタクトを取り、自サイトへのリンクを依頼することで被リンクを獲得する方法もあります。一般的に被リンク営業と呼ばれる行為です。ただ、一方的にメールをするのではなく、しっかりリンクすることのメリットを提示して交渉をする必要があります。
そのため、ただSEO対策の知識があるだけではなく、営業における交渉能力や事業開発者としての推進能力が必須です。
方法②|プレスリリースの活用
プレスリリースやメディア向けの情報提供により被リンクを獲得する方法もあります。プレスを見たメディア関係者が取り上げてくれた場合、ドメインパワーの強いサイトへのリンクを獲得できる可能性があります。
プレスリリースサービスには下記のような種類があります。無料のものもあるのでぜひ利用を検討しましょう。
- アットプレス
- PRTIMES(ピーアールタイムズ)
- DreamNews(ドリームニュース)
- ValuePress
- 共同通信PRワイヤー
- Digital PR Platform
- CLOUD PRESS ROOM
もちろんプレスリリースで発信するだけで、被リンクを獲得できるので必ず実施すべき内容といえます。
方法③|共催イベントの開催
他企業との共同イベントやキャンペーンを実施することで、参加企業の公式サイト等からの被リンクが可能になります。事例として下記のようなものが想定されます。
- 共同コンテンツの作成
- 共同ウェビナーやセミナー
- インタビュー記事
方法④|寄稿の実施
被リンク獲得施策としての「寄稿の実施」は、権威性のある外部メディアに記事を提供し、著者情報やリンク付きで自社サイトを紹介してもらう方法です。専門性の高い記事を他社メディアに掲載することで、自然で高品質な被リンクを獲得できます。
特に業界専門サイトやニュースメディアに寄稿できれば、ドメインパワーの高い媒体からリンクされるためSEO効果が大きくなります。また、オウンドメディアでは届かない新しい読者層への認知拡大にもつながる施策です。
方法⑤|インフルエンサーの起用
被リンク獲得施策としてインフルエンサーを起用する方法は、自然なリンク獲得を促す有効な手段です。業界に影響力のあるインフルエンサーに自社のコンテンツやサービスを紹介してもらうことで、SNSやブログを通じて情報が拡散され、他メディアや個人サイトからの自然な被リンクが期待できます。
特に調査レポートや無料ツールなどの有益なコンテンツと相性が良く、指名検索の増加やブランディング効果も見込めます。ただし、ステマやガイドライン違反には要注意です。
SearchConsoleで被リンク(バックリンク)を確認する方法
SearchConsoleで被リンク(バックリンク)を確認する方法について説明していきます。
STEP①|Google検索コンソールにログインします。
まずは、Google Search Consoleの管理画面にアクセスし、確認したいドメインを選択してログインします。まだ登録していない場合は、サイトの所有権を確認する必要があります。所有権確認は、HTMLファイルのアップロードやGoogleアナリティクスとの連携など複数の方法から選べます。
ログイン後は、左側のメニューから各種機能にアクセスできるようになります。

STEP②|左ナビゲーションから「リンク」をクリック
管理画面に入ったら、左側のナビゲーションから「リンク」という項目を選択します。ここでは外部リンク(他サイトから自分のサイトに向けたリンク)と内部リンク(自分のサイト内のページ同士のリンク)がそれぞれ確認できます。
外部リンクの欄では、以下の情報が一覧で表示されます。

STEP③|ページ右上の「外部リンクをエクスポート」
より詳細な分析を行う場合は、表示されているリンク情報をCSVまたはGoogleスプレッドシート形式でエクスポートすることも可能です。外部リンクセクションの右上にある「エクスポート」ボタンをクリックし、出力形式を選びます。

まとめ
被リンク(バックリンク)は、SEOにおいて今もなお最重要クラスの評価指標です。外部からリンクされるということは、そのページやサイトが他者にとって「紹介に値する」と認められた証拠です。これはGoogleのPageRankアルゴリズムにも深く関係しており、順位決定において大きな影響を与えます。
特に、以下のような点を意識することで、被リンクの効果を最大化できます。
- 信頼性の高いメディアや関連性のあるサイトからリンクされること
- nofollowやsponsored属性ではなく、SEO効果のあるdofollowリンクを獲得すること
- 「量」だけでなく「質」も重視し、テーマ性や自然な文脈でのリンク設置を追求すること
一方で、被リンクにはスパムリンクや評価されにくいリンクも存在します。意図せず悪質なリンクを受けてしまうケースもあるため、Search Consoleなどを活用して定期的にリンク状況を確認することが欠かせません。
オウンドメディアを運用する中で、被リンク施策はコストも時間もかかる施策です。ですが、コンテンツの価値を高め、ドメインの信頼性を強化し、長期的な集客基盤を構築するうえで避けて通れない戦略でもあります。
オウンドメディアの費用を抑えつつ、SEO効果のある被リンク施策を実現したい方は、ぜひ『検索順位の海賊』にご相談ください。
『検索順位の海賊』では、身銭を切って検索順位と戦ってきたアフィリエイター出身のメンバーが、実践と成果に裏打ちされたSEO支援を行っています。他社と比較して圧倒的に低コストでの運用が可能で、貴社内でのノウハウ内製化を見据えた支援にも対応しています。
検索流入を加速させる本質的なSEO施策をお求めなら、まずは一度、無料相談をご検討ください。
参考:被リンクの効果的な増やし方とは?SEOとの関係性から具体的な施策をご紹介|S-fleage
参考:被リンクの重要性とSEO効果を高める方法|シイテ|si-te