SERPs(サープス)分析ガイド|Google検索から検索意図を汲み取る方法

SERPs(サープス)とは、「Search Engine Result Pages」の略称であり、Googleなどの検索エンジンでキーワードを検索した際に表示される「検索結果画面」全体を指します。

Google検索におけるSERPs(検索結果画面)の状況を深く洞察することが不可欠です。現在、SERPs上にはリスティング広告や地図、強調スニペットなど多様な機能が表示され、ユーザーの行動様式は以前とは比較にならないほど変化しました。

このような環境下において、表示されている情報からユーザーの「検索意図」を正確に読み解くことこそが、競合優位性を築くための最短ルートとなります。本記事では、SERPsの仕組みから具体的な分析手法までを体系的に解説します。

この記事でわかる内容
  • SERPsに搭載されている最新機能と特徴
  • 検索結果からユーザーの検索意図を特定する手順
  • プロが実務で使用する分析ツールと拡張機能
プロフィール
この記事を書いた人
山口耀平(Yamaguchi Yohei)

株式会社検索順位の海賊CEO。日本マーケティング学会会員。プライム上場企業の大規模サイト運用に従事した後、自身のアフィリエイトサイトを収益化・成長させた経験を活かして独立。現在はSEOコンサルタントとして、法人向けにSEO戦略の立案から実行支援まで一貫して対応している。被リンク構築支援やSEO記事制作代行など、実務に根ざした施策にも幅広く対応。

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※この記事は、当コラムのコンテンツ制作・編集ポリシーに沿って制作されています。

  1. SERPs(サープス)とは?
  2. SERPsを分析する切り口
    1. 切り口①|競合サイトのコンテンツ戦略
    2. 切り口②|ユーザーニーズ(検索意図)の把握
    3. 切り口③|自社のページのクリック率を上げるヒント
  3. Google検索のSERPsに搭載されている機能
    1. 機能①|強調スニペット(Featured Snippets)
    2. 機能②|ナレッジパネル / ナレッジグラフ
    3. 機能③|ローカルパック(Googleマップ枠)
    4. 機能④|PAA(People Also Ask / 他の人はこちらも質問)
    5. 機能⑤|画像パック / 動画枠
    6. 機能⑥|トップニュース(Top Stories)
    7. 機能⑦|AI Overview(旧 SGE)
  4. SERPs上から得られる関連キーワードの種類
    1. KWD①|サジェストキーワード
    2. KWD②|再検索キーワード(LSI・他の人はこちらも検索)
    3. KWD③|共起語
    4. KWD④|PAA
  5. SERPs分析を通して検索意図を理解することが最も重要
    1. STEP①|検索意図の分類を確認する
    2. STEP②|自身の脳味噌で検索意図の仮説を立てる
    3. STEP③|SERPs上の関連キーワードを確認する
    4. STEP④|競合サイトのタイトル・ページを確認する
    5. STEP⑤|検索意図について整理する
  6. SERPs分析をコンサルレベルに引き上げるツール
    1. ツール①|Ubersuggest拡張機能:競合ドメインパワー分析
    2. ツール②|Ahrefs拡張機能:競合ドメインパワー分析
    3. ツール③|SEO META in 1 CLICK:競合コンテンツ分析
    4. ツール④|ラッコキーワード:キーワード分析
  7. まとめ

SERPs(サープス)とは?

SERPs(サープス)とは、「Search Engine Result Pages」の略称であり、Googleなどの検索エンジンでキーワードを検索した際に表示される「検索結果画面」全体を指します。

この画面は、大きく分けて「広告枠(リスティング広告)」と「自然検索枠(オーガニック検索)」の2つの要素で構成されています。

基本的には、画面の最上部と最下部に「広告枠」が配置され、その間にGoogleのアルゴリズムによって評価された「自然検索枠」が並ぶ仕組みです。

項目広告枠(リスティング)自然検索枠(オーガニック)
掲載場所最上部・最下部画面中央(広告の下)
費用クリック課金無料
即効性入稿後すぐに表示評価まで時間がかかる
決定要因入札額・品質スコアコンテンツの質・ドメイン評価

広告枠は費用を支払うことで強制的に上位表示が可能ですが、自然検索枠はコンテンツの質や信頼性が評価されない限り、上位には表示されません。近年では地図や動画などの機能も増えていますが、SERPsの基本構造はこの「広告」対「自然検索」によって成り立っています。

ユーザーは無意識のうちに「広告」と「通常の検索結果」を識別し、自分の目的に合った情報をクリックしています。そのため、SERPs分析を行う際は、単に自社サイトの順位を追うだけでなく、「広告枠がどれくらい占有しているか」「競合他社が広告でどのような訴求をしているか」を含めて俯瞰する必要があります。

SERPsを分析する切り口

SERPsは、単に自社の掲載順位を確認するだけの場所ではありません。そこには「競合がどのような戦略をとっているか」「ユーザーが何を求めているか」という、Webマーケティングにおける極めて重要なヒントが隠されています。

検索結果画面を定点観測し、変化を読み解くことで、広告出稿やコンテンツ作成の精度を飛躍的に高めることが可能です。ここでは、SERPsを分析する際に着目すべき3つの視点について解説します。

SERPsを分析する切り口
  • 切り口①|競合サイトのコンテンツ戦略
  • 切り口②|ユーザーニーズ(検索意図)の把握
  • 切り口③|自社のページのクリック率を上げるヒント

切り口①|競合サイトのコンテンツ戦略

SERPsで上位表示されているサイトは、Googleがそのキーワードにおける「正解」だと判断したページです。これらを分析することは、Googleの評価基準を逆算し、自社が作成すべきコンテンツの方向性を定めるための最短ルートとなります。

やみくもに記事を作成するのではなく、まずは既に評価されている競合サイトの構成要素を徹底的に解剖してください。具体的には、上位1ページ目に表示されているサイトのタイトル、見出し構成、文字数、情報の網羅性などを比較調査します。

競合サイトを分析する際は、以下の要素を重点的にチェックし、表にまとめることを推奨します。

分析項目確認すべき内容
タイトル・見出しターゲットキーワードの使用位置や訴求ポイント
記事の構成どのような順序で情報が解説されているか
独自性一次情報や独自のデータが含まれているか
記事タイプ解説型、ランキング型、比較型などの傾向

これらの共通点を見つけることで、そのキーワードで評価されるための「型」が見えてきます。その「型」をベースにしつつ、競合にはない自社独自の知見や体験談を付加することで、上位表示の可能性を高めることができます。

切り口②|ユーザーニーズ(検索意図)の把握

SERPsの表示形式を確認するだけで、ユーザーがそのキーワードで「何を知りたいか」「何をしたいか」という検索意図を特定できます。

Googleは膨大な検索データを学習しており、そのクエリに最も適した回答形式を自動的に出し分けているからです。例えば、テキスト中心のページが並ぶ場合は「情報収集」が目的であり、地図や店舗情報が出る場合は「訪問」が目的である可能性が高いといえます。

検索意図は大きく4つの型に分類でき、それぞれSERPs上に現れる特徴が異なります。

クエリの種類ユーザー心理SERPsの主な特徴
Knowクエリ知りたい強調スニペット、FAQ、用語解説
Goクエリ行きたいローカルパック(地図)、店舗情報
Doクエリやりたい動画枠、手順リスト、アプリリンク
Buyクエリ買いたいショッピング枠、商品画像、広告Z

もし自社コンテンツがこの意図とずれていると、どれほど質が高くても上位には表示されません。「解説記事を書いているのに、検索結果は動画ばかり」という状況を避けるためにも、必ず事前にSERPsを目視確認してください。

切り口③|自社のページのクリック率を上げるヒント

検索順位がすぐに上がらなくても、クリック率(CTR)を改善することで、サイトへの流入数を増やすことは十分に可能です。SERPs上に表示されるタイトルやメタディスクリプション(説明文)は、ユーザーに対して記事の内容を売り込む「看板」の役割を果たします。

競合他社がどのような文言でユーザーの関心を惹いているかを分析し、自社の表現に取り入れることが重要です。特に、以下の要素が含まれているタイトルは、ユーザーの目に留まりやすく、クリック率が高まる傾向にあります。

  • 具体的な数字(例:3つのポイント、5選)
  • 記号による強調(例:【保存版】、【2024年最新】)
  • ベネフィット(例:5分でわかる、初心者向け)

上位表示されている競合サイトのタイトルを並べて比較し、自社のタイトルが埋もれていないかを確認してください。他社と似たような表現を避けるべきですが、奇をてらいすぎると検索意図から外れるリスクもあります。

競合の良さを取り入れつつ、ユーザーが「これこそ自分が探していた情報だ」と感じるような、魅力的かつ具体的なタイトルを作成しましょう。

Google検索のSERPsに搭載されている機能

現在のGoogle検索画面は、ユーザーの利便性を高めるために多種多様な機能が実装されています。 単なるWebサイトのリストだけでなく、質問への回答、地図、ニュース、AIによる要約などが、検索キーワード(クエリ)に応じて動的に表示されます。

これらの機能は、Webサイトへの流入数やユーザーの行動に大きな影響を与えるため、それぞれの特徴を正しく理解しておく必要があります。主要なSERPsの機能として、以下の7つが挙げられます。

SERPsを分析する切り口
  • 機能①|強調スニペット(Featured Snippets)
  • 機能②|ナレッジパネル / ナレッジグラフ
  • 機能③|ローカルパック(Googleマップ枠)
  • 機能④|PAA(People Also Ask / 他の人はこちらも質問)
  • 機能⑤|画像パック / 動画枠
  • 機能⑥|トップニュース(Top Stories)
  • 機能⑦|AI Overview(旧 SGE)

機能①|強調スニペット(Featured Snippets)

強調スニペットとは、検索結果の最上部(検索順位1位よりも上の「ポジションゼロ」)に表示される、回答の抜粋箇所のことです。

ユーザーが入力した質問に対して、Webページ内のテキストや表をGoogleが自動的に抽出し、簡潔な回答として提示します。

「〜とは」や「〜手順」といったKnowクエリ(知りたい意図)で表示される頻度が高く、非常に目立つため、ブランドの認知拡大に大きく貢献します。

一方で、検索画面上で疑問が解決してしまうため、サイトへのクリック率が下がる「ゼロクリック検索」を引き起こす要因にもなり得ます。強調スニペットには主に3つの型があり、クエリによって表示形式が異なります。

機能②|ナレッジパネル / ナレッジグラフ

ナレッジパネルとは、パソコンでは画面の右側、スマートフォンでは検索結果の上部や途中に表示される情報ボックスのことです。人物、企業、作品、場所などの「実体(エンティティ)」に関する基本情報が、Googleのデータベース(ナレッジグラフ)から引用されて整理されています。

例えば企業名を検索した際に、住所、代表者名、株価、設立日などがまとめて表示されるのがこれに当たります。 この情報はGoogleがWikipediaや公式サイトなどの信頼できるソースから自動生成しているため、Web担当者が直接内容を書き換えることは基本的にはできません。

しかし、Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)の情報を充実させることで、ナレッジパネル内の店舗情報や画像をある程度コントロールすることは可能です。企業の信頼性を示す重要な枠であるため、誤った情報が表示されていないか定期的に確認する必要があります。

機能③|ローカルパック(Googleマップ枠)

ローカルパックとは、地域に根ざした検索キーワード(ローカルクエリ)に対して表示される、Googleマップと3つの店舗リストの枠です。

「渋谷 カフェ」や「近くのコンビニ」といったGoクエリ(行きたい意図)で検索された際に、広告枠のすぐ下に優先的に表示されます。

ユーザーの現在地情報に基づいて結果が変わるため、実店舗を持つビジネスにとっては非常に重要な集客チャネルです。ここには、店名、評価(星の数)、住所、営業時間などが表示され、ユーザーはワンタップで経路案内や電話発信を行うことができます。

ローカルパックに表示させるための施策はMEO(Map Engine Optimization)と呼ばれ、通常のSEOとは異なるアプローチが必要です。具体的には、Googleビジネスプロフィールの情報を正確に保ち、口コミを集め、NAP情報(名前、住所、電話番号)をWeb全体で統一することが求められます。

機能④|PAA(People Also Ask / 他の人はこちらも質問)

PAA(People Also Ask)とは、検索結果の途中に挿入される「他の人はこちらも質問」というアコーディオン形式の質問リストです。検索したキーワードに関連する疑問がQ&A形式で表示され、タップすると回答の概要と引用元サイトへのリンクが展開されます。

一つの質問を開くと、さらに新たな関連質問が下に追加されていくのが特徴で、ユーザーの潜在的なニーズを深掘りするのに役立ちます。SEO担当者にとって、PAAは「ユーザーが次に何を知りたがっているか」を知るための貴重な情報源です。

ここに表示される質問は、メインの検索キーワードでは解決しきれなかった悩みや、派生する疑問を表しています。 そのため、PAAに表示されている質問内容を自社の記事コンテンツ内に見出しとして取り入れることで、記事の網羅性を高め、ユーザー満足度を向上させることができます。

機能⑤|画像パック / 動画枠

検索キーワードに対して、視覚的な情報が重要だとGoogleが判断した場合に表示されるのが、画像パックや動画枠です。「インテリア 北欧」「ネクタイ 結び方」といったキーワードでは、テキストよりも画像や動画の方が直感的に理解しやすいため、これらが上位に差し込まれます。

画像パックは、Google画像検索の結果の一部がスライド形式やグリッド形式で表示され、クリックすると画像検索タブへ移動します。動画枠は、主にYouTubeのコンテンツが表示され、特に「手順」や「レビュー」系のクエリでは、動画内の重要なシーン(チャプター)がタイムスタンプ付きで表示されることもあります。

これらの枠に表示されるためには、Webサイト内の画像に適切なalt属性(代替テキスト)を設定したり、構造化データをマークアップしたりするなどの技術的な対策が必要です。

また、近年ではTikTokやInstagramなどのショート動画が表示されるケースも増えており、対策の幅が広がっています。

機能⑥|トップニュース(Top Stories)

トップニュース枠とは、話題性の高いキーワードや時事的な出来事が検索された際に表示される、ニュース記事専用のエリアです。「台風」「選挙」「新製品発売」などのクエリで表示され、掲載される記事には画像と発行元、発行時間が明記されます。

この枠に表示されるには、情報の鮮度が何よりも重要視されるほか、Googleニュースの掲載基準を満たしている必要があります。

基本的には大手ニュースメディアや新聞社のサイトが独占する傾向にありますが、専門性の高い業界ニュースであれば、企業のオウンドメディアでも表示される可能性があります。

トップニュース枠からの流入は、爆発的なトラフィック(スパイク)を生み出す一方で、ニュースの鮮度が落ちればすぐに表示されなくなるため、持続性は期待できません。長期的な資産となるSEO記事とは異なり、短期的な認知獲得やトレンド対応の施策として位置付けるべき機能です。

機能⑦|AI Overview(旧 SGE)

AI Overviewとは、生成AIが検索結果の最上部に「回答の概要」を直接生成して表示する最新の機能です(旧称:SGE / Search Generative Experience)。ユーザーの質問に対して、複数のWebサイトから情報を統合・要約し、まるで会話をするかのように答えを提示します。

これにより、ユーザーは複数のリンクをクリックして情報を探し回る必要がなくなり、検索体験が劇的に効率化されました。Webサイト運営者にとっては、自然検索結果(オーガニックリンク)がAI回答の下に押し下げられるため、クリック率の低下が懸念されています。

しかし、AIの回答内には情報ソースとしてサイトへのリンクカードが表示されるため、質の高い一次情報を持つサイトにとっては、新たな流入経路にもなり得ます。今後は「AIに参照されるような信頼性の高いコンテンツ」を作成することが、SEO対策の新たなスタンダードになっていくでしょう。

SERPs上から得られる関連キーワードの種類

SERPsには、ユーザーが検索したメインキーワード以外にも、関連性の高いキーワードが数多く表示されています。これらはGoogleが膨大な検索データに基づき、「この言葉を調べている人は、こんな言葉にも興味を持っています」と提示している貴重なヒントです。

自身の頭だけでキーワードを考えるのではなく、SERPs上に散りばめられた「ユーザーの生の声」を拾い上げることで、より網羅性の高いコンテンツを作成できます。主に注目すべきキーワード源は以下の4つです。

SERPs上から得られる関連キーワードの種類
  • KWD①|サジェストキーワード
  • KWD②|再検索キーワード(LSI・他の人はこちらも検索)
  • KWD③|共起語
  • KWD④|PAA

KWD①|サジェストキーワード

サジェストキーワードとは、Googleの検索窓に文字を入力している最中に、自動的に予測表示されるキーワード候補のことです(オートコンプリート機能)。

これは、世界中のユーザーが実際に検索している回数が多いキーワードや、トレンドになっている言葉がリアルタイムで反映されます。つまり、サジェストキーワードを分析することは、現在進行形で需要が高い「旬のニーズ」を把握することと同義です。

記事構成を作る際は、このサジェストキーワードを「記事のテーマ」や「大見出し」として採用することを推奨します。検索ボリュームがある程度担保されているため、これらを網羅することで、幅広いユーザー層からの流入が期待できるからです。

ただし、ユーザーの過去の検索履歴によって表示内容がパーソナライズされる場合があるため、調査の際は必ずシークレットモードを利用してください。

KWD②|再検索キーワード(LSI・他の人はこちらも検索)

再検索キーワードとは、検索結果画面の最下部に「他の人はこちらも検索」として表示されるキーワード群のことです。これは、ユーザーが最初の検索では満足できず、その後に改めて検索し直した言葉が多く含まれています。

サジェストキーワードが「検索する前」の予測であるのに対し、再検索キーワードは「検索した後」の行動データに基づいています。

そのため、ここには「最初の検索結果だけでは解決しきれなかった深い悩み」や「次に知りたい関連情報」といった、潜在的なニーズが隠されています。

コンテンツを作成する際は、このキーワードを記事の「見出し(h2やh3)」に組み込むことで、ユーザーの「次に知りたい」を先回りして満たすことができます。結果として、ユーザーの滞在時間が延び、Googleからの評価向上にも繋がります。

KWD③|共起語

共起語とは、特定のキーワードと一緒に頻繁に使われる言葉のことです。SERPs上では明確なリストとして表示されるわけではありませんが、上位表示されているサイトのタイトルやディスクリプション(説明文)を見ることで発見できます。

Googleは、検索クエリとページ内の単語の関連性を重視しており、上位サイトの多くには共通して含まれている重要な単語が存在します。

例えば、「ダイエット」というキーワードの共起語には「食事」「運動」「メニュー」などが含まれることが多いです。 自社の記事内にこれらの言葉が自然な形で盛り込まれていると、Googleは「このページはトピックについて専門的に書かれている」と判断しやすくなります。

上位10サイトのタイトルや説明文を目視し、頻出する単語をリストアップして、自社の本文作成時に意識的に取り入れてください。

KWD④|PAA

PAA(他の人はこちらも質問)は、キーワード選定の観点からも非常に重要です。ここには、ユーザーが抱いている「具体的な疑問文」がそのまま表示されており、Q&Aコンテンツを作成するための最適な素材となります。

サジェストや再検索キーワードが「単語」の羅列であるのに対し、PAAは「文脈」を含んだ質問形式であるため、ユーザーの悩み解像度がより高いのが特徴です。

記事を作成する際は、PAAに表示されている質問をそのまま「FAQセクション」の質問文として採用したり、h3見出しとして活用したりしてください。 Googleが「多くの人が疑問に思っている」と認定した質問に回答することで、記事の有用性が高まります。

また、PAAをクリックして展開される回答内容を参考にしつつ、より分かりやすく、より詳細な回答を自社コンテンツで用意することで、競合との差別化を図りましょう。

SERPs分析を通して検索意図を理解することが最も重要

ツールを使えば競合の順位やキーワードボリュームは簡単に分かりますが、ユーザーの「検索意図(インサイト)」までは機械的に判別できません。

検索意図を正しく掴むには、SERPsという「現場」を目視し、人間が思考を巡らせるプロセスが不可欠です。 ここを疎かにすると、いくら綺麗に記事を書いても、ユーザーの悩みとズレた「読まれないコンテンツ」になってしまいます。

SERPs分析を通して検索意図を理解する手順
  • STEP①|検索意図の分類を確認する
  • STEP②|自身の脳味噌で検索意図の仮説を立てる
  • STEP③|SERPs上の関連キーワードを確認する
  • STEP④|競合サイトのタイトル・ページを確認する
  • STEP⑤|検索意図について整理する

STEP①|検索意図の分類を確認する

まずは、ターゲットキーワードが4つのクエリタイプ(Know、Go、Do、Buy)のどれに当てはまるかを判断します。 前述した通り、SERPsの表示機能を見れば、Googleがそのキーワードをどう定義しているかが一目瞭然です。

例えば、「動画編集ソフト」と検索して広告や比較記事が出れば「Buyクエリ」ですが、「動画編集 やり方」で動画枠が出れば「Doクエリ」です。

この分類を間違えると、記事のゴール設定が根本から狂ってしまいます。「商品を買いたい」と思っている人に「歴史」を語っても読まれないように、まずは大枠の方向性をSERPsの型から特定する必要性があります。

迷った場合は、上位表示されているサイトが「商品を売っている」のか「情報を説明している」のかを確認すれば、自ずと答えは見えてきます。

STEP②|自身の脳味噌で検索意図の仮説を立てる

SERPsのデータを見る前に、一度自分自身の頭で「なぜユーザーはこの言葉で検索したのか」を想像する時間を設けます。

ツールやデータに頼りすぎると、表面的なニーズしか拾えず、ユーザーの奥底にある感情を見落とすからです。「どんな状況で、どんな顔をして、何に困ってスマホを操作しているのか」を具体的にイメージしてください。

例えば「腰痛 治し方」と検索する人は、単に治療法を知りたいだけでなく、「明日の仕事に支障が出ないか不安」「今すぐ痛みから解放されたい」という切実な願いを持っているはずです。

この人間味のある仮説を持ってから分析に入ることで、単なる情報の羅列ではない、読者に寄り添ったコンテンツを作ることができます。まずは紙とペンを用意し、思いつく限りのユーザー状況を書き出してみることを推奨します。

STEP③|SERPs上の関連キーワードを確認する

自分の仮説だけでは主観に偏る可能性があるため、SERPs上の客観的なデータを使って視点を広げます。

ここで活用するのが、前述で紹介した以下のキーワードです。

SERPsで確認するべきキーワード
  • サジェストキーワード
  • 再検索キーワード
  • PAA(他の人はこちらも質問)

これらは、メインの悩みに関連してユーザーが気になっている「サブの悩み」を映し出しています。

仮説段階では思いつかなかったキーワードが見つかれば、それは「潜在的なニーズ」を発見したことになります。 例えば「腰痛 治し方」の関連語に「マットレス」があれば、「寝具を変えることで解決したい」という層がいることが分かります。

SERPs上に散らばるこれらのヒントを全て拾い集め、ユーザーの興味関心がどこまで広がっているのか、その全体像を把握してください。

STEP④|競合サイトのタイトル・ページを確認する

ユーザーニーズの全体像が見えたら、次は競合サイトがそれに対して「どのような回答」を用意しているかを確認します。上位1位から5位までのサイトを実際にクリックし、タイトル、見出し構成、そして主張の内容を読み込んでください。

ここで重要なのは、「上位サイトが共通して書いていること」と「どのサイトも書いていないこと」を見極めることです。

共通して書かれている内容は、Googleが評価する「必須要素」であるため、自社記事でも必ず網羅する必要があります。一方で、どのサイトも触れていない情報や、説明が分かりにくい部分があれば、それが自社が勝つための「差別化ポイント」になります。

競合をコピーするのではなく、競合が満たしきれていない「ユーザーの不満」を探すつもりで読み込んでください。

STEP⑤|検索意図について整理する

最後に、これまでのステップで集めた情報を統合し、記事の設計図となる「検索意図」を言語化して整理します。 ユーザーが抱える悩みを以下の2つに分けて定義してください。

  • 「顕在ニーズ(自覚している悩み)」
  • 「潜在ニーズ(まだ自覚していない深い悩み)」

ここが明確になっていれば、記事の構成案を作る際に迷うことがなくなります。

ニーズの種類定義記事での役割
顕在ニーズ検索してすぐに知りたい答え冒頭や前半で即座に回答する
潜在ニーズ答えを知った後に生まれる感情記事の後半や提案で満たす

例えば、「顕在ニーズ:痛みを消す方法を知りたい」に対し、「潜在ニーズ:再発を防ぎたい」と定義できれば、記事の後半で予防法を提案する構成が自然と決まります。

SERPs分析のゴールは、この「ニーズの構造化」を完了させることです。

SERPs分析をコンサルレベルに引き上げるツール

SERPsの目視分析は必須ですが、人間の目では見えない「データの裏側」を可視化することで、分析の精度は格段に向上します。 特に、競合サイトの「ドメインパワー」や「内部構造」は、ツールを使わなければ正確に把握できません。 ここでは、プロのSEOコンサルタントも現場で常用している、Google Chromeの拡張機能を中心とした分析ツールを4つ紹介します。

SERPs上から得られる関連キーワードの種類
  • ツール①|Ubersuggest拡張機能:競合ドメインパワー分析
  • ツール②|Ahrefs拡張機能:競合ドメインパワー分析
  • ツール③|SEO META in 1 CLICK:競合コンテンツ分析
  • ツール④|ラッコキーワード:キーワード分析

ツール①|Ubersuggest拡張機能:競合ドメインパワー分析

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)のChrome拡張機能は、検索結果画面上に重要な指標を直接オーバーレイ表示させるツールです。インストールして有効化するだけで、各キーワードの月間検索ボリュームや、表示された競合サイトのドメイン権威性(DA)が数値として可視化されます。

特に注目すべきは「ドメインスコア」で、上位サイトがすべて高スコア(企業や公的機関など)で埋め尽くされている場合、個人や新規サイトでの参入は困難であると即座に判断できます。

また、各サイトへの推定流入数や、SNSでのシェア数も一目で確認できるため、どの記事がユーザーに支持されているかの傾向も掴みやすくなります。無料で利用できる範囲でも十分な情報量があるため、まずはこのツールを導入し、検索するたびに「数値を見る癖」をつけるところから始めてください。

感覚ではなく、定量的なデータに基づいて勝てるキーワードを選定できるようになります。

ツール②|Ahrefs拡張機能:競合ドメインパワー分析

Ahrefs(エイチレフス)のSEO Toolbarは、世界最大級のリンクデータを持つSEO分析ツールの拡張機能です。 Ubersuggest同様にドメインの強さを計測するものですが、Ahrefsは特に「被リンク(バックリンク)」の分析において圧倒的な信頼性を誇ります。

検索結果の下に、そのページが「どれくらいの外部サイトからリンクされているか(RD)」や「ドメインのランク(DR)」が表示されます。

競合サイトがなぜ上位にいるのか、コンテンツの質なのか、それとも強力な被リンクによるものなのかを切り分ける際に重宝します。 もし、内容が薄い記事が上位にいる場合でも、このツールで見て強力なリンクが付いていれば、正面から戦うのは避けるべきという判断が下せます。

基本的には有料契約が必要な機能が多いですが、本格的にSEOに取り組む事業会社であれば、導入して損はない業界標準のツールです。

ツール③|SEO META in 1 CLICK:競合コンテンツ分析

SEO META in 1 CLICKは、閲覧しているWebページの内部構造をワンクリックで透視できる拡張機能です。競合サイトの記事を開き、このアイコンをクリックするだけで、タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグ(h1〜h6)の構成が一覧で表示されます。

わざわざソースコードを表示して確認する手間が省け、競合がどのような論理構成で記事を書いているか瞬時に把握できます。

特に「Headers」タブでは、h2やh3の見出しだけが抽出されるため、記事の骨組みを参考にしたり、網羅されていないトピックを探したりする作業が劇的に効率化します。

また、画像にalt属性(代替テキスト)が正しく設定されているかどうかも確認できるため、競合の内部対策の徹底度合いを測るバロメーターとしても活用可能です。 記事構成案を作成する前のリサーチ段階では、手放せない時短ツールといえます。

ツール④|ラッコキーワード:キーワード分析

ラッコキーワードは、サジェストキーワードや共起語、PAA(Q&A)を一括で取得できる、日本国内で最も有名なキーワードリサーチツールです。

SERPs分析においては、目視で拾いきれない「関連語」を網羅的に洗い出すために使用します。

特定のキーワードを入力するだけで、Google、YouTube、Bingなどのサジェストデータを瞬時にリスト化してくれるため、ユーザーニーズの全体像を把握するのに役立ちます。

また、有料プランの「SERP分析」機能を使えば、上位20サイトの文字数平均、見出し数、共起語の使用頻度などを詳細な表形式で出力することも可能です。

目視での定性的な分析と、ツールによる定量的な分析を組み合わせることで、抜け漏れのない盤石なコンテンツ設計が可能になります。 記事を書く前には必ずこのツールでキーワードの広がりを確認し、ユーザーが求めている情報の範囲を特定してください。

まとめ

SERPs分析は、単に検索順位をチェックする作業ではなく、Googleを通じて「ユーザーの心」を読み解く高度なマーケティング活動です。 検索結果画面には、ユーザーの検索意図、競合の戦略、そして自社が勝つためのヒントが全て提示されています。

今回解説した「SERPsの機能」や「分析の切り口」を理解し、ツールを活用してデータを集めることで、感覚に頼らない論理的なSEO施策が打てるようになります。

重要なポイントアクション
機能の理解検索意図(Know/Go/Do/Buy)に合わせて表示が変わることを知る
競合分析上位サイトの構成とドメインパワーを調査し、勝てる場所を探す
関連語の活用サジェストやPAAから、潜在的な悩みまで網羅する

しかし、分析手法を理解していても、それを実際の記事制作やサイト設計に落とし込み、成果を出すには膨大な時間と専門的なリソースが必要です。

「分析まではできたが、具体的な記事構成が作れない」「競合が強すぎて、どのような切り口で攻めればいいか分からない」といった課題をお持ちの場合は、ぜひ専門家にご相談ください。 貴社の状況に合わせた、勝てるSERPs戦略とコンテンツ制作をご提案させていただきます。

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