SEO対策とは何か?意味や実行方法、事例についてわかりやすく解説。

SEO対策の基本

SEO対策Search Engine Optimization)とは、検索エンジンの順位向上をするための一連の施策のことを指します。言い換えると「検索エンジン最適化」とも言います。

SEO対策による集客は、資産性があり安定した良質な顧客獲得に貢献します。成功すれば事業を優位に進めることは間違いないでしょう。

これほど事業にとって旨みのあるSEO対策についてまだ深く理解をできていない方に向け、SEO対策の全体像についてこの記事で提示することができたらと思います。

この記事でわかること
  • SEO対策の意味や実行すべき施策について全体像を網羅的に理解できる
  • SEO対策についてさらに理解をするための足掛かりとして読める
山口耀平(Yamaguchi Yohei)

SEO歴5年のSEOコンサルタント。自身のアフィリエイトサイトをグロースさせた経験から、現在は企業のSEM支援を行っている。具体的には、オウンドメディア運用代行、SEO戦略立案、記事制作代行などを実施している。
日本マーケティング学会の会員としても活動をしている。
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SEO対策の前提知識

ここではSEO対策の前提知識について解説して行きます。

SEO対策とは?

SEO対策とは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジンで自社のウェブサイトやコンテンツを上位表示させるための施策のことです。

検索エンジンで上位表示されることで、より多くの人々にウェブサイトやコンテンツを知ってもらうことができ、集客売上認知度向上などの効果が期待できます。

このSEO対策により上位に表示させることができると、Webサイトへの流入拡大を実現する可能性が高まるのです。

SEO対策とは?
  • GoogleやYahoo!、Beingなどの検索エンジンの検索結果で上位に表示させるための施策のこと

SEO対策の目的と集客手段における位置付け

なぜSEOなのかについて解説する前に一旦、他の集客チャネルとSEO対策の位置付けについて解説をしていきます。SEO対策ははオウンドメディア経由での流入を増やす施策になります。

オンラインの集客手段は大きく3つにカテゴライズすることができます。それが以下のような形になります。

名称媒体概要
Owned Media(オウンドメディア)企業サイト、サービス紹介サイト、自社メディア自社で所有するメディア全般
Paid Media(ペイドメディア)リスティング広告、アフィリエイト広告、DSP広告表示面を購入して広告を出向するメディア
Earned Media(アーンドメディア)X(Twitter)、instagram、FacebookSNSなどの消費者の信頼や評判を得るメディア
【出典】『現場のプロから学ぶSEO技術バイブル』p2

オウンドメディア以外にもペイドメディアやアーンドメディアといった、いわゆるSNSやWeb広告等の集客手段があります。その中でもSEO対策は

SEO対策では「誰に」対策をするのか

SEO対策は、何に対策するのでしょうか?それは以下の二つです。

外部SEOとは?
  • 対象①|検索エンジン
  • 対象②|検索ユーザー

対象①|検索エンジン(≒Google)

SEO対策は、検索エンジンに対して対策する施策であることは言うまでもありません。ただ、その中でもSEOはGoogleに対しての対策である傾向が非常に強いです。それは、検索エンジンのシェアがほぼGoogleで占められているからです。

SEO対策の主な目的は、検索エンジン、特にGoogleにおいてWebサイトの順位を上げることです。Googleは、独自のアルゴリズムに基づいてWebサイトを評価し、検索結果に表示する順番を決定しています。

このアルゴリズムは、常に進化しており、Webサイトのコンテンツの質、関連性、技術的な要素など、様々な要因を考慮しています。SEO対策は、これらの要素を最適化し、Googleのアルゴリズムに評価されるようにWebサイトを改善することを目指します。

▼Googleの発行するドキュメント
ウェブマスター向けガイドライン
Google 品質評価ガイドライン

対象②|検索ユーザー

SEO対策は、検索エンジンだけでなく、検索ユーザーにも向けられています。検索ユーザーは、自分の悩みや疑問を解決するために検索エンジンを利用します。

そのため、SEO対策では、検索ユーザーのニーズを理解し、それに合ったコンテンツを提供することが重要です。検索ユーザーにとって有益な情報や、問題解決に役立つコンテンツを提供することで、Webサイトへの訪問者を増やし、最終的にはコンバージョン(商品の購入や問い合わせなど)につなげることができます。

しかし、小手先のノウハウでGoogleを対策することが難しいのが現在のSEO対策です。Googleはサービスローンチ以降、コアアップデートを繰り返し、ユーザーが最も使いやすいアルゴリズムへと改善してきました。

SEO対策で行われる3つの施策

ここまで、SEO対策のメリットや目的について解説してきました。では具体的にSEO対策で実施すべき施策には何があるでしょうか?それには大きく分けて三つあります。

これらはGoogleの理念から想定される検索順位の評価基準から逆算して行われる施策です。SEO対策というと記事を書いてその順位を上げるイメージを持たれるかもしれません。

Googleは、コンテンツ一つを評価しているのではなくサイトの内部、外部を総合的に評価して検索順位を決定しているのです。

▼関連記事
SEO対策の種類とは?外部/内部/コンテンツ施策3つを徹底解説。

種類①|内部SEO

内部SEO(対策)とは、クローラーを意識したサイト構造の最適化を実施し、Googleからの評価獲得を目指す施策のことです。

この内部SEOを施すことはGoogleのクローラーがサイトについての情報の理解を進めるとともに、ユーザーにとっても使いやすいサイトにすることが肝要です。

具体的に内部対策として想定するべきものとして下記のようなものが挙げられます。

  • <title>、<meta discription>の記述が適切か
  • XMLサイトマップを作成しているか
  • 構造化マークアップに対応しているか
  • ページ表示速度が速いか
  • モバイルフレンドリーか

こうした要素を一つづつ潰していきながらWebサイトを作成・修正する必要があります。Webサイトの評価が上がり、のちに説明するコンテンツSEOを実施する際に検索順位が上がりやすくなります。

内部SEOとは?
  • クローラーを意識したサイト構造の最適化を実施し、Googleからの評価獲得を目指す施策

種類②|外部SEO

続いて、外部SEO(対策)とは検索エンジンのクロールやインデックス対策、被リンク対策などの、自社のWebサイトと外部とのつながりをコントロールする施策です。

  • クロール対策
  • インデックス対策
  • 被リンク対策

具体的な施策に、被リンク施策があります。こちらはGoogleのページランクという評価要素に対する対策です。ページランクとは数多くのサイトに紹介されているサイトは高品質と判断する仕組みです。Googleはこれを「投票」と言っておいます。

いかに引用(サイテーション)やリンクをもらえるようにするための施策です。外部SEOには他にもさまざまな施策がありますが具体事例は別の記事で解説します。

外部SEOとは?
  • 検索エンジンのクロールやインデックス対策、被リンク対策などの、自社のWebサイトと外部とのつながりをコントロールする施策

種類③|コンテンツSEO

最後に、コンテンツSEOについて解説していきます。

コンテンツSEOは、みなさんが一般的にSEO対策と考える施策の一つで、良質なコンテンツを継続的に発信し続ける施策です。具体的な手順として以下のような手順になります。

  • キーワード選定
  • キーワード調査・分析
  • SEOコンテンツ制作
  • リライト

文字にすると簡単なようですが、地道に上記のプロセスをPDCAを回しながら検索順位を上げていくのです。

外部SEOとは?
  • 良質なコンテンツを継続的に発信し続け、Googleからの評価を獲得し検索上位を目指す施策

SEO対策を実施することで得られる効果

数ある集客手段の中で、SEO対策を実施するメリットは、下記の三点に集約することができます。

SEO対策を実施することで得られる効果
  • メリット①|良質な顧客獲得がしやすい
  • メリット②|資産性が高く広告依存からの脱却ができる
  • メリット③|ブランドの信頼性と認知度の向上

それぞれ詳細に解説して行きます。

メリット①|良質な顧客獲得がしやすい

まず1点目に挙げられるのが、「良質な見込み顧客」を獲得できる点です。ここでいう「良質」とは、購買への確度が高いということです。

Web広告は、情報を発信する側がユーザーに対して表示するタイミングを選択することができます。そのため、ユーザーは受動的な立場なため、必ずしも購買につながるユーザーであるとは限りません。

一方で、自然検索からの流入ユーザーは元々情報が欲しいと考えているユーザーであるため、すでにニーズが喚起されています。そのため、しっかり対策すればSEO対策による獲得ユーザーは購買に繋がりやすい傾向にあります。

メリット②|資産性が高く広告依存からの脱却ができる

2点目が、SEO対策による流入は「資産性」が高い性質があります。Web広告やSNSの場合、一度投稿や出稿をした後にユーザーに見てもらえる可能性が非常に低くなっています。

SEOは持ち家で、広告は賃貸に例えることができるでしょう(下記図参照)。

Web広告であれば、一定の期間出稿したのちは、追加でコストをかけない限りユーザーに見てもら有ことができません。SNSの場合も、確かに広告に比べて見てもらえる可能性が高いですが、過去の投稿がタイムラインに表示される可能性が低いです。

それに対してSEO流入に関しては、検索キーワードが一定規模ある限り集客が可能である点が優れています。

メリット③|ブランドの信頼性と認知度の向上

検索結果の上位に表示されるウェブサイトは、ユーザーにとってより信頼性が高いと認識されブランディング効果を獲得できます。

SEO対策によって高いランキングを獲得することは、ブランドの信頼性を構築し、オンラインでの視認性と認知度を高める効果があります。また、ターゲットとするオーディエンスに対して、あなたのビジネスやコンテンツが関連性が高く、価値があると認識されることも、長期的

SEO対策を実施する注意点

SEO対策のデメリットとして下記の三点を上げることができます。

この記事でわかること
  • デメリット①|効果が出るまでに時間がかかる
  • デメリット②|検索エンジンのアルゴリズムに依存している
  • デメリット③|必ずしも結果が保証されない

それぞれ具体的に解説して行きます。

デメリット①|効果が出るまでに時間がかかる

SEO対策のデメリットとして効果が出るまでに時間がかかる施策であるということです。

こうした、SEO対策は非常に地道な作業の繰り返しの上で初めて成立する施策です。Web広告でしたら短期間で最適することができます。

しかし、SEO対策は年単位で実施すべき施策となっています。そのために、ユーザーにとって「良質なコンテンツ・体験」をユーザー起点で地道に改善していく必要があります。

デメリット②|検索エンジンのアルゴリズムに依存している

Googleの検索順位の決定はアルゴリズムによって決められています。そのため、担当者の努力以外の要因によって結果が左右されてしまう傾向があります。

これにより、低品質なコンテンツが増えるリスクに備えて、Googleは定期的にアルゴリズムのアップデートをこなっています。その際に、アップデートで良質なコンテンツであったとしても、検索順位が落ちてしまう可能性があります。

しかし、それでも粘り強く対策を続けていく必要があるのがSEO対策なあのです。

デメリット③|必ずしも結果が保証されない

SEOは多くの変数に依存しており、広告と違い必ずしも成功が保証されません

競合他社の活動、検索エンジンのアルゴリズムの変更、ユーザー行動の変化など、コントロールできない要素が多いため、期待した結果が得られないこともあります。

また、過度に競争の激しいキーワードでは、高いランキングを獲得することが非常に困難になることもあります。

SEO対策で使えるツール

ここでは、SEO対策に使えるSEOツールを紹介していきます。

SEO対策で使えるツール
  • ツール①|Ahrefs(エイチレフス)
  • ツール②|Moz(モズ)
  • ツール③|Ubersuggest
  • ツール④|Majestic(マジェスティック)

ツール①|ahrefs

SEO対策に欠かせないドメインの強さを数値化してくれるのが、Ahrefs社が提供する無料ツール「Domain Authority Checker」です。使い方は簡単で、トップページの検索窓に対象のWebサイトURLを入力し、「チェック」ボタンをクリックするだけ。すると、Ahrefs独自の指標である「ドメインレーティング(DR)」が表示され、そのサイトのドメインパワーを把握することができます。

この「Domain Authority Checker」は、世界中のSEO専門家やマーケターから信頼されているAhrefsの膨大なデータに基づいており、その信頼性は非常に高いと言えます。Ahrefsは、Googleに次ぐ世界第2位のクローラー稼働率を誇る有料SEOツールで、Webサイト分析に必要な情報を網羅しています。

ツール料金指標特徴
Ahrefs(エイチレフス)月額約19,900円~DR(ドメインレーティング)大規模なバックリンクデータ、詳細なキーワード分析、競合調査機能など、SEOに必要な機能が豊富

ツール②|Moz(モズ)

SEO対策に欠かせないドメインの強さを測るなら、アメリカ発のSEOツール「Moz」がおすすめです。世界中のSEO専門家やマーケターに愛用されているMozは、信頼性の高いデータに基づいた分析が可能です。

Mozの「Link Explorer」機能を使えば、URLを入力するだけで、Webサイトのドメインパワーを「Domain Authority(DA)」という指標で簡単に計測できます。DAは1から100までの数値で表され、数値が高いほどドメインパワーが強いことを示します。

Mozの利用には無料の会員登録が必要ですが、登録後は月に10回まで無料でDAをチェックできます。競合サイトとの比較や自社サイトの改善点を見つけるなど、Webサイトの成長戦略に欠かせない情報を手軽に入手できます。

ツール料金指標特徴
Moz(モズ)月額約14,000円~DA(ドメインオーソリティー)ドメインオーソリティ(DA)、ページオーソリティ(PA)などの独自の指標、キーワードトラッキング、サイト監査機能など

ツール③|Ubersuggest

SEO対策に役立つWebサイトのドメインパワーを無料で簡単に知りたいなら、「Ubersuggest」がおすすめです。会員登録不要で、メインページの検索窓にサイトのURLを入力し、「SUBMIT」ボタンをクリックするだけで、すぐに「ドメインオーソリティ(Domain Authority)」を確認できます。

Ubersuggestは、基本的な機能を無料で利用できるのが魅力ですが、無料の会員登録をすることで、さらに多くの機能を利用できるようになります。例えば、競合サイト分析やキーワード調査など、SEO対策に必要な情報をより深く掘り下げることができます。

より詳細な分析や高度な機能が必要な場合は、月額3,000円からの有料プランも用意されています。また、4万円程度の買い切りプランもあり、長期的に利用したい方やコストを抑えたい方におすすめです。

ツール料金指標特徴
Ubersuggest無料プランあり
有料プランは月額約4,200円~
買い切りプランがあり40,000円程度
ドメインオーソリティ(DA)キーワード調査、競合分析、サイト監査機能など、基本的なSEO機能を網羅。無料プランでも利用可能

ツール④|Majestic(マジェスティック)

競合サイトとの比較でWebサイトの強みを把握したいなら、英国発のSEOツール「Majestic」がおすすめです。Majesticは、独自の指標を用いてWebサイトのドメインパワーを分析できるツールで、無料会員登録をするだけで最大10件までのWebサイトを一覧で比較できます。

使い方は簡単で、トップページの検索窓に調べたいサイトのURLを入力し、虫眼鏡マークをクリックするだけ。すると、「トラストフロー(Trust Flow)」と「サイテーションフロー(Citation Flow)」という2つの指標が表示されます。

ツール特徴
トラストフロー(TF)被リンク元のWebサイトの信頼性を示す指標で、数値が高いほど質の高いWebサイトからリンクを受けていることを意味します。
サイテーションフロー(CF)被リンクの数を示す指標で、数値が高いほど多くのWebサイトからリンクを受けていることを意味します。

Majesticの特徴は、他のSEOツールとは異なり、リンクの「質」と「量」を分けて数値化している点です。これにより、競合サイトとの比較が容易になり、自社サイトの改善点や強化すべきポイントを明確に把握できます。

ツール料金指標特徴
Majestic(マジェスティック)無料プランあり、有料プランは月額約7,200円~サイテーションフロー(CF)トラストフロー(TF)独自の指標「トラストフロー」「サイテーションフロー」によるリンク分析、競合比較機能など

まとめ

この記事ではSEO対策の全体像について基礎的な部分を網羅的に解説してきました。この記事を読んだら、実際に自分でブログを立ち上げて実行してみるのが良いでしょう。

SEO対策は、Webサイトへのアクセスを増やし、ビジネスの成長に貢献する重要な施策です。

しかし、その効果を発揮するためには、検索エンジンの仕組みやユーザーの行動を理解し、適切な対策を継続的に行う必要があります。SEO対策は、短期間で成果が出るものではなく、長期的な視点で取り組むべきものです。

SEO対策は、内部SEO、外部SEO、コンテンツSEOの3つの要素から構成されます。それぞれの要素を理解し、バランスの取れた対策を行うことが重要です。

また、SEO対策は、検索エンジンのアルゴリズムの変更や競合の状況によって変化するため、常に最新の情報に注意し、柔軟に対応する必要があります。

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