【ホームページ制作会社】被リンク営業と記事制作でCV獲得に成功

クライアント概要

サイト: rockvil.jp
業種: ホームページ制作・ランディングページ(LP)制作会社
施策内容: 月5本の被リンク営業 + 月2本の記事コンテンツ投稿
施策期間: 2025年春頃〜2026年2月(約11ヶ月間)


施策前の課題:DR2台の”ほぼゼロ”からのスタート

株式会社ロックビルは、ホームページ制作・LP制作を手がけるWeb制作会社です。制作会社としての実力はありながらも、自社サイトのSEO基盤は非常に弱い状態でした。

施策開始前(2025年3月時点)の主要指標:

指標数値
ドメインレーティング(DR)2.2
参照ドメイン数38
ライブ被リンク数174
オーガニックトラフィック(JP)約50/月
TOP3キーワード数3
TOP10キーワード数10
オーガニック流入価値約$25/月

DR2.2というのは、Ahrefsの100点満点の評価でほぼ最低ランクです。2024年6月時点ではDR8ありましたが、その後じわじわと下落して2024年10月には1.6まで低下。リスティング広告(Google Ads)には月数千クリック分の予算を投下していたものの、オーガニック検索からの集客はほぼ機能していない状態でした。

Web制作会社は国内だけでも膨大な数が存在し、「ホームページ制作」「LP制作」などの主要キーワードは競合がひしめく激戦区です。DR2のサイトがこの領域で検索上位に食い込むのは、通常であれば極めて困難な状況と言えます。


実施した施策:「月5本+月2本」のシンプルな積み上げ戦略

施策の内容は非常にシンプルです。

  • 被リンク営業:月5本 — 関連性の高いサイトへのアウトリーチによるリンク獲得
  • 記事コンテンツ:月2本 — SEOを意識した自社ブログ記事の投稿

派手な施策ではなく、「月7本のアクション」を毎月愚直に積み重ねる戦略を採用しました。以下、それぞれの施策について詳しく見ていきます。

① 被リンク営業:質の高いリンク元を着実に獲得

2025年3月以降に新規獲得した主な参照ドメインを見ると、業界関連性の高い良質なサイトからリンクを獲得できていることがわかります。

主要な新規獲得リンク元(DR50以上):

ドメインDR初検出日特徴
sakufuri.jp702025年10月Web制作関連メディア
wp-search.org692025年8月WordPress情報サイト
open-cage.com692025年8月WordPressテーマ開発会社
craudia.com682025年9月クラウドソーシングサービス
stock-sun.com682025年7月Webマーケ会社(14リンク獲得
geo-code.co.jp632025年12月デジタルマーケティング会社
switchitmaker2.com632025年7月Web制作情報メディア
rdlp.jp562025年10月LP制作ツール
andmedia.co.jp562025年9月メディア運営会社
hirameki7.io562025年7月マーケティングツール
roronto.jp522025年11月Web関連メディア

注目すべきポイントがいくつかあります。

(1)業界ど真ん中のサイトからのリンクが多い

stock-sun.com(Webマーケ)、wp-search.org(WordPress)、open-cage.com(WPテーマ)、rdlp.jp(LP制作ツール)、switchitmaker2.com(Web制作情報)など、「ホームページ制作・LP制作」という自社の事業領域に直結するサイトからのリンクを多数獲得しています。これはGoogleが重視するトピカルオーソリティの強化に直結します。

(2)stock-sun.comから14本のリンク獲得

Webマーケティング領域で高い権威性を持つstock-sun.com(DR68)から14本ものリンクを獲得しています。おそらく、制作パートナーとしての紹介や、実績・事例を通じたリンク獲得と推測されます。1社から複数本のリンクを自然に獲得するのは、実務上の信頼関係が構築されている証拠です。

(3)wantedly.comからの5リンク

ビジネスSNS大手のWantedly(DR86)から5本のリンクを獲得。企業ページや採用ページの活用による自然なリンク構築が伺えます。

② 記事コンテンツ:月2本のSEOコンテンツ投稿

月2本のペースで継続的にコンテンツを投稿。被リンク営業と組み合わせることで、以下の相乗効果を狙いました。

  • 被リンクの受け皿となるページの増加: リンクが分散される先となる良質なページを増やす
  • インデックスされるキーワードの拡大: 新しい記事によってランクインするキーワード数を増やす
  • サイト全体の専門性シグナルの強化: Web制作・LP制作に関するコンテンツを蓄積し、Googleに対して専門サイトであることを示す

③ 参照ドメイン数の推移:安定した右肩上がり

月別の参照ドメイン数を見ると、施策の効果が如実に表れています。

時期参照ドメイン数前月比
2025年3月(施策開始前)38
2025年4月41+3
2025年5月46+5
2025年6月55+9
2025年7月67+12
2025年8月73+6
2025年9月87+14
2025年10月92+5
2025年11月94+2
2025年12月109+15
2026年1月114+5
2026年2月111-3

月平均で約7ドメインずつ増加。「月5本の被リンク営業」に対して月7ドメインの純増ということは、営業で獲得したリンクに加えて、サイトの認知度向上やコンテンツ経由で自然発生的なリンクも獲得できるようになったことを意味します。


成果

ドメインレーティング(DR):2.2 → 31(約14倍)

この事例の最大のインパクトは、DRの爆発的な向上です。

時期DRフェーズ
2024年10月(最低値)1.6低迷期
2025年3月(施策開始前)2.2開始直前
2025年5月(2ヶ月後)8初期効果
2025年7月(4ヶ月後)13加速開始
2025年8月(5ヶ月後)20急成長
2025年10月(7ヶ月後)28安定成長
2026年2月(11ヶ月後)31現在

DR2→31は対数スケール上で驚異的な伸び幅です。DR0〜10の「存在感ゼロ」の状態から、DR30台の「一定の権威性を持つサイト」へと完全にステージが変わりました。Web制作会社として検索上で戦える土台が構築されたと言えます。

オーガニックトラフィック:50 → 191(約3.8倍)

広告に依存していたトラフィック構造が、オーガニック中心に転換しつつあります。

時期オーガニックトラフィックオーガニック流入価値
2025年3月(施策前)50$25
2025年6月(3ヶ月後)30$12
2025年7月(効果発現)71$107
2025年10月119$232
2025年11月146$334
2026年1月146$271
2026年2月(最新)191$357

施策開始後しばらくは横ばい〜微減で推移していましたが、施策開始から約4ヶ月後(2025年7月)を境に急上昇。ここがDRが13に到達したタイミングと一致しており、ドメインパワーの向上がオーガニックトラフィックに反映されるまでに一定の「しきい値」があったことがわかります。

特に注目すべきはオーガニック流入価値(同等のトラフィックをリスティング広告で獲得した場合の推定費用)の変化です。$25→$357と約14倍に拡大しており、「広告費の削減」という直接的なコストメリットも生まれ始めています。

TOP3キーワード数:3 → 12(4倍)

時期TOP3TOP4-10TOP10合計
2025年3月(施策前)3710
2025年7月4812
2025年9月6511
2025年11月111122
2026年1月131225
2026年2月(最新)121628

TOP10圏内のキーワード数が10→28と2.8倍に増加。特に2025年後半からの伸びが顕著で、コンテンツ投稿とドメインパワー向上の相乗効果が効き始めたタイミングと一致しています。

広告依存からの脱却

もう一つ見逃せないのが、リスティング広告の費用構造の変化です。

時期推定広告トラフィック推定広告費用
2024年7月4,004/月$6,593
2024年11月1,896/月$3,543
2025年3月9/月$16
2025年7月〜2026年2月ほぼ0ほぼ$0

2024年下半期には月$3,000〜$6,500の広告費をかけていましたが、SEO施策の効果が出始めた2025年以降はリスティング広告への依存がほぼ解消されています。オーガニック流入の増加が、広告費削減を実現したと考えられます。


成果サマリー

指標施策前(2025年3月)施策後(2026年2月)変化
ドメインレーティング(DR)2.231約14倍
参照ドメイン数38111約2.9倍(+73)
ライブ被リンク数174486約2.8倍
オーガニックトラフィック50191約3.8倍
オーガニック流入価値$25/月$357/月約14倍
TOP3キーワード数3124倍
TOP10キーワード数10282.8倍

この事例が示す3つのポイント

1. 「月5本+月2本」でも十分な成果は出る

大規模なリンクビルディングキャンペーンや大量のコンテンツ投下は行っていません。月5本の被リンク営業と月2本の記事投稿という、中小企業でも実行可能な施策量で、DR2→31という劇的な成果を生み出しています。

重要なのは「量」ではなく「継続」です。11ヶ月間にわたってコンスタントに積み上げたことが、複利的な効果を生んでいます。

2. DR0台からでもSEOは巻き返せる

DR2という「ほぼゼロ」からのスタートでも、正しい戦略と継続的な実行があれば、11ヶ月でDR31まで到達可能であることをこの事例は証明しています。

特に注目すべきは、効果が出るまでに約4ヶ月のタイムラグがあった点です。2025年3月〜6月はトラフィックに目立った変化がなく、「本当に効果があるのか?」と不安になりがちな期間です。しかし、DRが一定の水準(この事例ではDR13前後)に達した7月以降、トラフィックが急カーブで上昇しています。

被リンク施策は「じわじわ効いて、あるタイミングで一気に効果が顕在化する」という特性を持つことを、データが明確に示しています。

3. 被リンク × コンテンツの相乗効果

被リンク営業だけでなく、月2本の記事投稿を併行したことが成果を加速させています。

  • 被リンクがドメイン全体のパワーを底上げ → 既存・新規すべてのページの順位が上がりやすくなる
  • 記事がキーワードの網を広げる → ランクインするキーワードの母数が増える
  • 相乗効果 → ドメインパワーの上昇とキーワード拡大が同時に進み、トラフィックが複利的に増加

TOP10キーワード数が2025年後半から急増しているのは、まさにこの相乗効果が効き始めたタイミングです。


まとめ

rockvil.jpの事例は、「限られたリソースでもSEOは成果を出せる」ということを証明する好例です。月5本のリンク獲得と月2本の記事投稿という、決して大きくはない施策を11ヶ月間継続した結果、DR2→31、トラフィック3.8倍、TOP3キーワード4倍という成果を達成。さらに、月$3,000〜$6,500かかっていた広告費のほぼ全額削減にも成功しています。

SEOにおいて最も大切なのは、正しい方向に、適切な量を、止めずにやり続けることです。この事例はその原則を、データをもって裏付けています。

タイトルとURLをコピーしました