「なんかSEOツールをいじってると『トラフィック』って出てくるけどPVとかと何が違うの…..」
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?WebマーケティングやSEOでは、さまざまな数値の指標が出てきて混乱することでしょう。
結論からお伝えするとトラフィックとはWebサイトやアプリへのアクセス数のことを指します。ページビュー数やセッション数、ユーザー数は、トラフィックを複数の切り口で考えたものになります。

Web集客をする上で、「トラフィック」を増やすことは、集客や売上アップに直結する重要な課題です。そこで、この記事では、以下の内容について解説していきます。
- トラフィックの基本的な意味
- トラフィックとPV・セッションとの違い
- 経路別のトラフィックの種類
- SEO対策によるトラフィック最大化の方法
トラフィックの概念を正しく理解し、具体的な施策を実行に移すことで、あなたのWebサイトはより多くのユーザーに訪問され、ビジネスの成長に貢献するでしょう。
トラフィックの前提知識
トラフィックを最大化するためには、まずはトラフィックに関する基礎知識を理解しておく必要があります。
- トラフィックの意味
- トラフィックの種類
- トラフィックを計測する指標(PV、セッション)
トラフィックの意味とは?
トラフィックとは、Webサイトやアプリへのアクセス数のことを指します。具体的には、Webサイトへのアクセス数やアプリのダウンロード数、ページビュー数などがトラフィックとして計測されます。
Webサイトへのトラフィックは、様々な経路から発生します。例えば、検索エンジンからの流入(オーガニック検索)、広告からの流入(リスティング広告、ディスプレイ広告など)、ソーシャルメディアからの流入、他のWebサイトからの流入(被リンク)、メールマガジンからの流入、ダイレクトトラフィック(ブックマークやURLの直接入力)などがあります。

これらのトラフィックを分析することで、どの経路からの流入が多いのか、どのページが人気なのか、などを把握することができます。トラフィックを分析することは、Webサイトやアプリの改善点を見つけ、より多くのユーザーに利用してもらうために非常に重要です。
トラフィックとPV・セッション・ユーザー数との違いとは?
トラフィックと混同されやすい言葉に、以下の指標があります。
- PV(ページビュー)数
- セッション数
- ユーザー数
PVは、Webサイト内のページが表示された回数のことです。同じユーザーが同じページを複数回閲覧した場合も、その都度カウントされます。

一方、セッションは、ユーザーがWebサイトに訪問し、離脱するまでの一連の行動を1回としてカウントしたものです。同じユーザーが複数回Webサイトを訪問した場合、訪問回数に応じてセッション数も増えます。
例えば、ユーザーAさんが、あるWebサイトで3つのページを閲覧した場合、以下のように計測することができます。
- PVは3
- セッション数は1
- ユーザー数は1
となります。トラフィックは、PVとセッション数、ユーザー数を包括する概念です。PVは個々のページの人気度を測るのに役立ち、セッション数はWebサイト全体の訪問状況を把握するのに役立ちます。
指標 | 説明 | 計測単位 | 用途 |
---|---|---|---|
PV(ページビュー) | Webサイト内のページが表示された回数。同じユーザーが同じページを複数回閲覧した場合も、その都度カウントされる。 | 回 | 個々のページの人気度を測る。 |
セッション | ユーザーがWebサイトに訪問し、離脱するまでの一連の行動。同じユーザーが複数回Webサイトを訪問した場合、訪問回数に応じてセッション数も増える。 | 回 | Webサイト全体の訪問状況を把握する。 |
ユーザー数 | 特定の期間内にWebサイトに訪問したユニークユーザーの数。同じユーザーが複数回訪問しても、1人としてカウントされる。 | 人 | Webサイトの利用者数を把握する。 |
しかし、「トラフィック」という言葉の意味や、それを最大化する方法について、具体的に理解しているでしょうか?
この記事では、トラフィックの基本的な意味から、SEOやWebマーケティングの手法を用いたトラフィック最大化の方法まで詳しく解説します。
トラフィックの経路別の種類
Webサイトへのトラフィックは、様々な経路から発生します。ここでは、代表的なトラフィックの種類を7つ解説します。
種類①|オーガニック検索トラフィック
オーガニック検索トラフィックとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンから、検索結果を通してWebサイトに訪れるユーザーのトラフィックです。
ユーザーが検索したキーワードに関連性の高いコンテンツを持つWebサイトが、検索結果の上位に表示されます。オーガニック検索トラフィックは、Webサイトへのアクセスを増やすための最も重要な要素の一つです。
なぜなら、オーガニック検索は、ユーザーが能動的に情報を探している状態で訪れるため、質の高いトラフィックであることが多いからです。
オーガニック検索トラフィックを増やすためには、SEO(検索エンジン最適化)対策が不可欠です。SEO対策とは、検索エンジンのアルゴリズムに沿ってWebサイトを最適化し、検索結果の上位に表示されるようにするための施策です。
種類②|有料検索トラフィック
有料検索トラフィックとは、Google広告やYahoo!広告などのリスティング広告を通じてWebサイトに訪れるユーザーのトラフィックです。
リスティング広告は、検索結果ページの上部や下部に表示される広告で、クリック課金型の広告です。有料検索トラフィックは、即効性があるため、短期間でトラフィックを増やしたい場合に有効です。
しかし、広告費がかかるため、費用対効果をしっかりと見極める必要があります。また、広告の表示順位は、入札額や品質スコアなどによって決まるため、競合が多いキーワードでは、高額な広告費が必要になる場合があります。
種類③|ソーシャルメディアトラフィック
ソーシャルメディアトラフィックとは、X(旧Twitter)やFacebook、Instagramなどのソーシャルメディアからの流入です。ソーシャルメディアは、情報拡散力が高いため、多くのユーザーにWebサイトを知ってもらうことができます。
また、ソーシャルメディア上でユーザーとコミュニケーションを取ることで、エンゲージメントを高め、ファンを獲得することができます。
ソーシャルメディアトラフィックを増やすためには、以下のような工夫が必要です。
- 興味深いコンテンツを投稿する
- フォロワーと積極的にコミュニケーションを取る
- 適切なハッシュタグを使用する
- 他のユーザーの投稿をシェアする
種類④|リファラルトラフィック
リファラルトラフィックとは、他のWebサイトに掲載されたリンクからの流入です。被リンクとも呼ばれ、SEOにおいて非常に重要な要素の一つです。
被リンクが多いサイトは、それだけ多くのサイトから信頼されていると判断され、検索順位が上がりやすくなります。リファラルトラフィックを増やすためには、以下のような工夫が必要です。
- 質の高いコンテンツを作成する
- SNSで情報を発信する
- 他のWebサイトにゲスト投稿する
- 被リンク獲得サービスを利用する
種類⑤|ダイレクトトラフィック
ダイレクトトラフィックとは、ブックマークやURLの直接入力による流入です。ブランド認知度が高い場合に増える傾向があります。ダイレクトトラフィックを増やすためには、以下のような工夫が必要です。
- WebサイトのURLを覚えやすくする
- Webサイトのブランド認知度を高める
- 広告やPR活動でWebサイトのURLを露出させる
種類⑥|オフライン広告
オフライン広告とは、テレビCMや新聞広告、雑誌広告、チラシなど、インターネット以外の媒体を利用した広告のことです。オフライン広告は、オンライン広告よりもリーチできる層が広く、ブランド認知度を高める効果が期待できます。
しかし、費用対効果を測定しにくいため、注意が必要です。オフライン広告からWebサイトへの流入を増やすためには、以下のような工夫が必要です。
- WebサイトのURLを分かりやすく表示する
- QRコードを併用する
- キャンペーンなどを実施する
SEOでトラフィックを最大化するために必要なこと
SEO(検索エンジン最適化)は、Webサイトへのトラフィックを増やすための最も重要な方法の一つです。SEO対策を行うことで、検索エンジンからの流入を増やし、Webサイトの目標達成に貢献できます。ここでは、SEOでトラフィックを最大化するために必要な3つの施策を紹介します。
- コンテンツの品質担保
- 良質な被リンクの獲得
- ユーザービリティの高い内部リンクの構築
コンテンツの品質担保
コンテンツの品質は、SEOにおいて最も重要な要素の一つです。質の高いコンテンツとは、ユーザーにとって有益で、信頼性が高く、独自性のあるコンテンツのことです。検索エンジンは、このようなコンテンツを高く評価し、検索結果の上位に表示する傾向があります。
コンテンツの品質を担保するためには、以下の点に注意してコンテンツを作成・改善していく必要があります。
- ターゲットキーワードを適切に選定する
- ユーザーの検索意図に合致したコンテンツを作成する
- 専門性が高く、信頼できる情報を提供する
- オリジナリティのあるコンテンツを作成する
- コンテンツを定期的に更新する
良質な被リンクの獲得
被リンクとは、他のWebサイトから自社サイトに張られたリンクのことです。被リンクは、検索エンジンがWebサイトの評価を判断する際の重要な要素の一つです。被リンクが多いサイトは、それだけ多くのサイトから信頼されていると判断され、検索順位が上がりやすくなります。
良質な被リンクとは、以下の3つの条件を満たす被リンクです。
- 自社サイトと関連性の高いWebサイトからの被リンク
- 権威性が高いWebサイトからの被リンク
- 自然な形で獲得された被リンク
良質な被リンクを獲得するためには、質の高いコンテンツを作成するのはもちろん、SNSで情報を発信したり、他のWebサイトに記事を寄稿することで、被リンクを獲得することができます。
ユーザービリティの高い内部リンクの構築
内部リンクとは、同じWebサイト内の別のページへのリンクのことです。内部リンクは、ユーザーの回遊性を高めるだけでなく、検索エンジンがサイト内を巡回しやすくするためにも重要です。
ユーザービリティの高い内部リンク構造には以下のような特徴があります。
- 関連性の高いページ同士をリンクする
- アンカーテキストを適切に設定する
- 過剰なリンクは避ける
内部リンクを最適化することで、ユーザー体験を向上させ、検索エンジンからの評価を高めることができます。
まとめ
この記事では、「トラフィック」の意味や種類、SEOやWebマーケティングの手法を用いたトラフィック最大化の方法について解説しました。
トラフィックは、Webサイトやアプリへの訪問者の数を指し、PV(ページビュー)やセッション数といった指標で計測されます。SEO対策は、検索エンジンからの流入を増やすための最も重要な方法の一つであり、コンテンツの品質担保、良質な被リンクの獲得、ユーザービリティの高い内部リンクの構築が不可欠です。
また、Web広告やソーシャルメディア、メルマガ、LINEなどのWebマーケティング手法も、トラフィックを最大化するために有効です。それぞれの特性を理解し、自社のWebサイトやビジネスの特性に合わせて、最適な手法を組み合わせることが重要です。
トラフィックを増やすことは、Webサイトの成長やビジネスの成功に直結します。この記事で紹介した情報を参考に、効果的なトラフィック獲得戦略を立て、Webサイトの価値を高めていきましょう。