関連キーワードを取得できるツール10選|SEOの実務観点からおすすめを紹介。

SEOノウハウ

SEOコンテンツを制作する際に、関連キーワードを一つ一つ検索してリサーチしていたら時間がかかってしまいます。そうした際に、関連キーワードを取得できるツールとしては以下のようなツールがあります。

これらのツールを使いこなすことで、効率的なSEO記事制作が可能になります。そこで、この記事では、弊社のSEOの実務経験に基づいて、無料・有料のおすすめ関連キーワード取得ツールを厳選して紹介します。

それぞれのツールの特徴や機能を比較することで、あなたのニーズに最適なツールを見つけることができます。さらに、ツールの選び方のポイントも解説しますので、初めてツールを選ぶ方でも安心して最適なツールを選択できます。この記事を読めば、以下のことがわかります。

この記事でわかること
  • 無料で使える関連キーワード取得ツールとその特徴
  • 有料の関連キーワード取得ツールとそのメリット
  • それぞれのツールの選び方のポイント
  • SEO対策における関連キーワード取得の重要性
山口耀平(Yamaguchi Yohei)

株式会社検索順位の海賊CEO。日本マーケティング学会会員。SEO歴5年のSEOコンサルタント。自身のアフィリエイトサイトをグロースさせた経験から、現在は企業のSEM支援を行っている。具体的には、オウンドメディア運用代行、SEO戦略立案、記事制作代行などを実施している。
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関連キーワードの前提知識

関連キーワード取得ツールを効果的に活用するためには、関連キーワードとは何か、そしてサジェストキーワードとの違いを理解しておく必要があります。

関連キーワードとは?

関連キーワードは、Google検索結果ページの下部に表示されるキーワードで、検索数の多いキーワードが自動的に表示されます。具体的には、「他の人はこちらも検索」というセクションに表示されるキーワードのことです。

関連キーワードの事例

これらのキーワードは、ユーザーの検索意図を深く理解する上で非常に役立ちます。メインキーワードと一緒に頻繁に検索されるキーワードや、Web上の様々な情報に基づいて表示されます。

サジェストキーワードとの違い

サジェストキーワードは、ユーザーが検索窓に入力した際に表示される候補キーワードのことです。サジェストキーワードは関連キーワードとは異なり、ユーザーのこれまでの過去の行動履歴から予測したキーワードを反映します。

サジェストキーワードの事例

一方、関連キーワードは、検索ボリュームのある程度あるものが関連キーワードとして表示されています。こちらもサジェストキーワードと同様に、コンテンツのテーマを深掘りしたり、網羅性を高めるために活用できます。

関連キーワードとサジェストキーワードは、どちらもキーワード選定において重要な情報源です。それぞれの違いを理解し、目的に合わせて使い分けることが重要です。

特徴サジェストキーワード関連キーワード
表示場所検索窓の下検索結果ページの下部
表示されるキーワード入力中のキーワードから予測されるキーワード検索結果に関連するキーワード、人気のキーワード
表示の基準過去の検索履歴、ユーザーの好み、現在のトレンド検索クエリの関連性、検索人気
目的検索を効率化し、ユーザーの意図を素早く反映より深く関連する情報にアクセスする機会を提供
ユーザーへの影響検索行動を促進、新しい発見を促す検索意図の深堀り、新たな興味関心を喚起

関連キーワードツールを使ってできること

関連キーワード取得ツールは、SEO対策だけでなく、コンテンツマーケティングや広告運用など、様々な場面で活用できます。ここでは、代表的な3つのケースを紹介します。

関連キーワードツールを使ってできること
  • ケース①|キーワードの潜在ニーズのヒントを調査できる
  • ケース②|ロングテールキーワードを発掘する
  • ケース③|検索ボリュームや競合性を分析する

ケース①|キーワードの潜在ニーズのヒントを調査できる

関連キーワード取得ツールを活用することで、対策キーワードを調べるユーザーの潜在的なニーズを調査することができます。

例えば、「キャンプ」というキーワードで検索するユーザーは、具体的にどのような情報を求めているのでしょうか。関連キーワード取得ツールを使えば、「キャンプ場 おすすめ」「キャンプ飯 レシピ」「キャンプ 服装」といった関連キーワードを把握できます。これらのキーワードから、ユーザーはキャンプ場選びやキャンプでの食事、服装について悩んでいることが推測できます。

これらの潜在ニーズを踏まえ、コンテンツを作成することで、ユーザーの課題解決に繋がる情報を提供し、サイトへの訪問やコンバージョンを促すことができます。

ケース②|ロングテールキーワードを発掘する

ロングテールキーワードとは、複数の単語からなる検索ボリュームが少ないキーワードのことです。例えば、「キャンプ」というキーワードよりも、「初心者向け キャンプ場 関東」というキーワードの方が、より具体的なニーズを持つユーザーを集客できます。

関連キーワード取得ツールを使えば、このようなロングテールキーワードを効率的に発掘できます。ニッチな検索需要に応えるコンテンツを作成することで、競合が少ない市場を狙い、効率的にアクセス数を増やせる可能性があります。

ケース③|検索ボリュームや競合性を分析する

SEO対策では、検索ボリュームが多いキーワードを狙うことが重要ですが、競合性が高いキーワードでは上位表示が難しくなります。関連キーワード取得ツールを使えば、キーワードごとの検索ボリュームや競合性を分析できます。

これらの情報を基に、自社サイトの現状や目標に合わせて、適切なキーワードを選定することが可能です。例えば、競合が少ないキーワードを狙ったり、複数のキーワードを組み合わせた複合キーワードで検索需要を満たす戦略を立てることができます。

関連キーワード取得ツールは、SEO対策を成功に導くための強力なツールです。それぞれのツールの特徴を理解し、自社のニーズに合ったツールを選び、効果的なSEO戦略を展開しましょう。

【無料】関連キーワード取得ツール5選

SEO対策において、適切な関連キーワードを見つけることは非常に重要です。

ここでは、企業のWeb担当者の方々に役立つ、無料で使える関連キーワード取得ツールを4つ紹介します。これらのツールを活用することで、効果的なSEO戦略を立てることができます。以下の5つのツールについて詳しく解説していきます。

ツール①|ラッコキーワード

ラッコキーワードは、GoogleやYahoo!の検索結果から、関連キーワードやサジェストキーワードを収集できるツールです。無料で多くの機能を活用することができます。

  • サジェストキーワード・サジェストプラス・AIによる提案(関連するワード)
  • 潜在的な検索キーワード/質問(LSI/PAA)
  • 獲得キーワード調査
  • 集客コンテンツ検索
  • 一括キーワード調査

関連キーワードやサジェストキーワードを収集するだけでなく、キーワードのグルーピング機能や、キーワード候補をCSVファイルでダウンロードする機能も備えています。

また、ラッコキーワードは、Google Chromeの拡張機能としても提供されています。拡張機能をインストールすることで、検索結果ページから直接関連キーワードやサジェストキーワードを収集することができます。

ツール名概要特徴料金運営会社URL
ラッコキーワードキーワード調査ツール検索ボリューム、競合性、関連キーワード、サジェストキーワードなどを調査可能、キーワードのグルーピング、CSVダウンロード無料ラッコ株式会社related-keywords.com

ツール②|OMUSUBI

OMUSUBIは、Google検索結果を分析して関連キーワードを提案してくれる無料ツールです。SEOに特化した機能を持ち、競合分析にも活用できます。OMUSUBIの主な特徴は以下の通りです。

  • キーワードと関連キーワードの可視化

OMUSUBIを使用することで、より実践的なSEO対策が可能になります。例えば、「オンラインショップ」というキーワードで分析を行うと、「EC サイト構築」「ネットショップ 開業」「オンラインストア 運営」などの関連キーワードが表示されます。これらのキーワードを参考に、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを作成することができます。

ツール名名概要特徴料金運営会社URL
OMUSUBIキーワード調査ツール関連キーワードを可視化することができる無料The Yutoriss generationomusubisuggest.appspot.com

ツール③|Keyword Tool

Keyword Toolは、Google、YouTube、Bing、Amazon、eBayなど、複数のプラットフォームに対応した関連キーワード取得ツールです。無料版でも十分な機能を備えており、グローバル展開を視野に入れた企業にも適しています。Keyword Toolの主な特徴は以下の通りです。

  • Google、YouTube、Bing、Amazon、eBayなど、複数のプラットフォームの関連キーワードを抽出
  • 750以上のサジェストキーワードを抽出可能

Keyword Toolを使用することで、幅広い視点からキーワード戦略を立てることができます。例えば、「スマートフォン」というキーワードを分析すると、「スマートフォン 比較」「スマートフォン おすすめ」「スマートフォン 格安」などの関連キーワードが表示されます。

ツール名概要特徴料金運営会社URL
Keyword Toolキーワード調査ツールGoogle、YouTube、Bing、Amazon、eBayなど、複数のプラットフォームに対応したツール無料)Essential Apps LLC.https://keywordtool.io/jp

ツール④|Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Googleが提供する無料のキーワード調査ツールです。Google広告を利用する際に使用するツールですが、SEO対策にも活用できます。

検索ボリュームや競合性などのデータに加えて、キーワードの広告掲載の目安となる情報も確認できます。ただし、Googleキーワードプランナーは、Google広告のアカウントを持っている必要があります。

ツール名概要特徴料金運営会社URL
Googleキーワードプランナーキーワード調査ツール検索ボリューム、競合性、関連キーワードなどを調査可能、広告掲載の目安となる情報も確認可能無料(Google広告を少し回さないと使えない)Googleads.google.com

ツール⑤|ru-rico(るりこ)

ru-rico(るりこ)は、コンテンツマーケティング・SEOに特化したキーワード調査ツールです。

Googleの検索結果から関連性の高いキーワードを抽出し、検索ボリュームや競合性、そして上位表示されているページが獲得しているキーワードなどを確認できます。

これにより、ユーザーの検索意図とニーズを捉えたコンテンツを作成することができます。

ツール名概要特徴料金運営会社URL
ruricoキーワード調査ツールコンテンツマーケティング・SEOに特化、関連キーワード、検索ボリューム、競合性、上位表示ページのキーワードなどを調査可能無料CROCO株式会社ruri-co.biz-samurai.com

【有料】関連キーワード取得ツール6選

SEO対策において、適切な関連キーワードを見つけることは非常に重要です。本記事では、企業のWeb担当者の方々に役立つ、有料の関連キーワード取得ツールを6つ紹介します。これらのツールを活用することで、より高度で効果的なSEO戦略を立てることができます。以下の6つのツールについて詳しく解説していきます。

ツール①|Ahrefs

ahrefsは、世界最大級のSEOツールであり、被リンク分析に強みを持っています。14兆を超える被リンクデータと220億以上のキーワードデータベースを保有しており、競合サイトの被リンク状況や、対策すべきキーワードを詳細に分析することができます。

  • 被リンク分析
  • キーワード調査
  • 競合分析
  • サイト監査など多機能

また、キーワード調査機能も充実しており、検索ボリュームや競合性だけでなく、キーワードのランキング難易度やクリック単価なども確認できます。ただ、ぶっちゃけ競合性の指標に関してはあまり参考にならない印象があります。

ツール名概要特徴料金運営会社URL
ahrefsSEOツール被リンク分析、キーワード調査、競合分析、サイト監査など多機能有料プランのみ、月額99ドル~Ahrefs Pte. Ltd.ahrefs.com

ツール②|Semrush

SEMrushは、SEO対策に必要な機能を網羅したオールインワンのSEOツールです。キーワード調査、競合分析、被リンク分析、コンテンツ分析、広告分析など、幅広い機能を提供しています。

  • キーワード調査
  • 競合分析
  • 被リンク分析
  • コンテンツ分析
  • 広告分析など多機能

また、SEMrushは、定期的にSEOに関するレポートを作成してくれるため、SEO対策の進捗状況を把握しやすく、改善点を見つけやすいというメリットもあります。さらに、SEMrushは、世界中の様々な国や地域のデータに対応しているため、グローバルなSEO対策にも活用できます。

ツール名概要特徴料金運営会社URL
SEMrushオールインワンのSEOツールキーワード調査、競合分析、被リンク分析、コンテンツ分析、広告分析など多機能無料プランあり、有料プランは月額119.95ドル~Semrush inc.
株式会社オロ
semrush.com

ツール③|Ubersuggest

Ubersuggestは、キーワード調査に特化したSEOツールです。無料版でも多くの機能を利用できますが、有料版ではより詳細なデータや分析機能を利用できます。Ubersuggestは、検索ボリュームや競合性などの基本的なデータに加えて、キーワードのトレンドや季節変動、関連キーワードなども確認できます。

  • 検索ボリュームの調査
  • 競合性の調査
  • 関連キーワード
  • サジェストキーワードの調査
  • 競合サイトの分析

また、Ubersuggestは、競合サイトの分析なども行うことができます。例えば、あるキーワードの検索ボリュームがどの程度あるのか、競合が多いのか少ないのかを調べることができます。

ただ、Ubersuggestはサジェストキーワードの抽出において微妙です。特定のキーワードに対してAhrefs等はサジェストキーワードを多く提案してくれるのに対して、Ubesrsuggestはサジェストキーワードの提案数が「少ねぇ….」と思う時があります。

ツール名概要特徴料金運営会社URL
Ubersuggestキーワード調査ツール・検索ボリュームの調査
・競合性の調査
・関連キーワード
・サジェストキーワードの調査
・競合サイトの分析
無料プランあり、有料プランは月額29ドル~Neil Patel Digitalneilpatel.com/jp/ubersuggest

ツール④|ミエルカSEO

ミエルカは、日本のSEO市場に特化した関連キーワード取得ツールです。直感的な操作性と豊富な機能を兼ね備えています。ミエルカSEOができる機能は以下の通りです。

  • バックリンク(被リンク)ツール
  • サイト調査/分析
  • キーワード分析
  • SERP(検索結果)分析
  • 順位調査
  • ブランドアラート

ミエルカを使用することで、日本市場に特化したSEO戦略を立てることができます。例えば、「転職」というキーワードを分析すると、検索ボリューム、季節変動、関連キーワードなどが表示されます。

ツール名概要特徴料金運営会社URL
ミエルカSEOキーワード調査ツール・バックリンク(被リンク)ツール
・サイト調査/分析
・キーワード分析
要問い合わせ株式会社Faber Companyhttps://mieru-ca.com/

ツール⑤|TACT SEO

TACT SEOは、日本の中小企業向けに開発されたSEOツールです。使いやすさと実用性を重視しており、SEO初心者でも効果的に活用できるのが特徴です。キーワード分析だけでなく、サイト診断機能も備えています。TACT SEOの主な特徴は以下の通りです。

  • サイト診断機能による内部調査
  • 多様な切り口でのキーワード調査
  • 競合比較

TACT SEOを使用することで、効率的にSEO対策を進めることができます。

ツール名概要特徴料金運営会社URL
TACT SEOキーワード調査ツール・サイト診断機能による内部調査
・多様な切り口でのキーワード調査
・競合比較
要問い合わせ株式会社ウィルゲートhttps://tact-seo.com/

ツール⑥|Keyword Finder

Keyword Finderは、Mangoolsが提供する専門的なキーワードリサーチツールです。シンプルな操作性と高度な分析機能を両立しており、中級者から上級者向けのツールとして人気があります。特にロングテールキーワードの発掘に強みを持っています。Keyword Finderの主な特徴は以下の通りです。

  • 関連キーワードの取得
  • キーワードのSEO難易度や月間検索数の調査
  • キーワードの検索順位の推移の追跡
  • サイトのURLと対策キーワードによるSEO対策の評価

Keyword Finderを使用することで、より戦略的なキーワード選定が可能になります。

ツール名概要特徴料金運営会社URL
Keyword Finderキーワード調査ツール関連キーワードの取得
キーワードのSEO難易度や月間検索数の調査
キーワードの検索順位の推移の追跡
要問い合わせ株式会社ディーボhttps://keywordfinder.jp/

まとめ

SEO対策には関連キーワードの調査が不可欠です。この記事では、無料・有料のおすすめ関連キーワード取得ツールを紹介しました。無料ツールでは、日本語に特化した「ラッコキーワード」、Google検索結果を分析する「OMUSUBI」、多言語対応の「Keyword Tool」、Google公式の「Googleキーワードプランナー」がおすすめです。有料ツールでは、包括的なSEOツール「Ahrefs」、デジタルマーケティング総合ツール「SEMRUSH」、低価格な「Ubersuggest」、日本市場特化の「ミエルカ」、中小企業向けの「TACT SEO」、ロングテールキーワードに強い「Keyword Finder」がおすすめです。

関連キーワードは、あるキーワードと関連性の高いキーワードのことで、コンテンツに取り入れることで検索エンジンからの評価を高めます。一方、サジェストキーワードはユーザーが実際に検索しているキーワードで、ニーズ把握に役立ちます。

関連キーワード取得ツールは、キーワードの潜在ニーズ調査、ロングテールキーワード発掘、検索ボリュームや競合性分析などに活用できます。これらのツールを効果的に活用し、SEO戦略を成功に導きましょう。

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