SEOに強いコーディングは、検索エンジンの評価を高めて検索順位の上昇に寄与するだけでなく、ユーザーにとっても見やすく使いやすいWebサイトを実現します。その結果、CVR(コンバージョン率)の改善にもつながります。
また、コーディングを正確に行うことで、ユーザーだけでなくGoogleのクローラーにも情報を正確かつスムーズに伝達できます。一見すると細かな点のように思われがちですが、SEOにおいて非常に重要な要素です。

具体的には、HTMLタグや構造化マークアップ等は非常に重要になります。特に最低限押さえておくべきHTMLタグは以下の通りです。
タグ | 概要 | 使用例 |
---|---|---|
titleタグ | ページのタイトルを定義するタグ | <title>SEO対策に強いコーディングの基本|HTMLのタグの書き方とチェック方法とは</title> |
meta descriptionタグ | ページの内容を要約するタグ | <meta name=”description” content=”SEO対策に強いコーディングの基本を解説。HTMLタグの適切な使い方や注意点、チェックツールなどを紹介します。”> |
見出しタグ(h1~h6) | コンテンツの構造を明確にするタグ | <h1>SEO対策に強いコーディングの基本</h1><br><h2>見出しタグ (h1~h6)</h2> |
imgタグ | 画像を表示するためのタグ | <img src=”image.jpg” alt=”SEO対策のイメージ図”> |
OGPタグ | SNSでWebページを共有した際に、タイトルや説明文、画像などを表示するためのタグ | <meta property=”og:title” content=”SEO対策に強いコーディングの基本|HTMLのタグの書き方とチェック方法とは”><br><meta property=”og:description” content=”SEO対策に強いコーディングの基本を解説。HTMLタグの適切な使い方や注意点、チェックツールなどを紹介します。”><br><meta property=”og:image” content=”https://www.example.com/image.jpg”> |
構造化データ | 検索エンジンがWebページの内容を理解しやすくするためのマークアップ言語 | <script type=”application/ld+json”> { “@context”: “https://schema.org”, “@type”: “Article”, “headline”: “SEO対策に強いコーディングの基本|HTMLのタグの書き方とチェック方法とは”, “description”: “SEO対策に強いコーディングの基本を解説。HTMLタグの適切な使い方や注意点、チェックツールなどを紹介します。”, “image”: “https://www.example.com/image.jpg” } </script> |
SEO施策で初期の、サイト立ち上げの際には適切なコーディングができているかしっかりチェックしておく必要性があります。そのためには、適切な知識を身につけておく必要性があります。
- SEO対策におけるコーディングの重要性
- SEOに効果的なHTMLタグ
- SEOに強いコーディングのポイント
- コーディングをチェックできるツール
SEO対策でコーディングがなぜ重要か

SEOに強いコーディングは、検索エンジンからの評価を高めるだけでなく、ユーザーにとっても価値のあるWebサイトを作る上で欠かせない要素です。
重要性①|クローラーに正しく情報を伝えられる
検索エンジンのクローラーは、人間のようにWebページを視覚的に認識することはできません。そのため、HTMLタグなどのコードを読み取って、ページの内容を解釈します。

SEOに強いコーディングを行うことで、クローラーがWebページの内容を正しく理解しやすくなり、適切なキーワードでインデックスされる可能性が高まります。
例えば、見出しタグを適切に使うことで、コンテンツの構造を明確にし、重要なキーワードを強調することができます。また、構造化データと呼ばれるマークアップ言語を使用することで、特定の情報を検索エンジンに伝えることができ、検索結果にリッチスニペットとして表示される可能性も高まります。
重要性②|UX(ユーザーエクスペリエンス)が良くなる
SEOに強いコーディングは、検索エンジン最適化だけでなく、ユーザーにとっても見やすく、使いやすいWebサイト作りに貢献します。
例えば、適切な見出しタグやリストタグの使用は、コンテンツの可読性を高め、ユーザーが求める情報を見つけやすくします。また、構造化データの設置は、検索結果にリッチスニペット(詳細情報)を表示させることで、クリック率の向上に繋がります。
さらに、画像の最適化やモバイルフレンドリー対応、内部リンクの最適化など、SEOに強いコーディングは、Webサイトの表示速度向上やナビゲーションの改善にも繋がり、ユーザーの満足度を高めます。結果として、ユーザーはWebサイトに長く滞在し、多くのページを閲覧するようになるでしょう。
このようなユーザーの行動は、検索エンジンにとっても「このサイトはユーザーにとって価値のある情報が多い」というポジティブなシグナルとなり、検索順位の向上に貢献する可能性があります。
SEOに強いコーディングの条件とは?

SEOに強いWebサイトを構築するためには、検索エンジンがコンテンツを正しく評価できるようなコーディングが求められます。SEOに強いコーディングにおける主な条件は、以下の3点です。
- 検索エンジンに「正しく伝える」構造設計
- ユーザーに「快適な体験を提供する」表示設計
- 技術的に「正確で無駄のない」記述
それぞれの内容について、順を追って解説していきます。
条件①|検索エンジンに「正しく伝える」構造設計
検索エンジンは、HTMLの構造をもとにWebページの内容を理解します。構造が曖昧だと、検索エンジンに意図通りの情報が伝わらず、正しく評価されない可能性があります。そのため、HTMLのタグを適切に使い、ページ構造を明確にすることが重要です。
以下のような点を意識した構造設計が推奨されます。
- 見出しタグ(
<h1>
〜<h3>
など)を階層的に配置する header
、nav
、main
、footer
などのHTML5セクショニング要素を活用するalt
属性やtitle
属性を正しく記述し、非テキスト情報も伝える
このように意味のあるタグを使い、コンテンツの関係性や重要度を明示することで、検索エンジンはページ内容を正確に把握できます。また、構造化データの活用も有効です。FAQやレビュー、イベント情報など、特定の情報を構造的にマークアップすることで、リッチリザルト表示が可能になります。検索結果に視覚的な訴求力が加わり、CTR向上が期待できます。
条件②|ユーザーに「快適な体験を提供する」表示設計
検索エンジンは、コンテンツの品質だけでなく、ユーザー体験(UX)も重視しています。表示速度やモバイル対応など、ユーザーが快適に閲覧できる設計がされているかが、評価に大きく影響します。特にGoogleは「ページ エクスペリエンス シグナル」として、UXの良し悪しをランキング要因に組み込んでいます。
ユーザー体験の向上には、以下のような施策が求められます。
- 表示速度の最適化(LCPの改善)
- レイアウトの安定化(CLSの低下)
- モバイルフレンドリーなレスポンシブ対応
たとえば、画像ファイルをWebP形式に変換することで、読み込み速度を大幅に短縮できます。また、不要なJavaScriptを削除したり、CSSを圧縮することでも、読み込みを軽くすることが可能です。
条件③|技術的に「正確で無駄のない」記述
SEOに強いサイトを実現するには、コードレベルでの最適化も欠かせません。マークアップにミスがあったり、余計なコードが混在していたりすると、検索エンジンはページを正しく解析できず、評価の低下を招きます。また、保守性や更新性も損なわれるため、運用上のトラブルにもつながります。
技術的に整ったコーディングのためには、以下のような観点が求められます。
- HTML・CSS・JavaScriptの文法を正確に記述する
- 重複コードや未使用の記述を削除する
- ページごとに適切なmeta情報(title、description、robotsなど)を設置する
ただし、Google公式は、正しくないHTMLであっても「ほとんどの場合問題にならない」と明言しています。ただし、「めったに問題にならない」という表現にとどまっており、デメリットが完全に排除されているわけではありません。そのため、SEO効果を最大化するためにも、常に正確なコード記述を心がけるべきです。
ウェブは一般に正しくない HTML で書かれています。そのため、Google 検索が HTML 規格に潜むセマンティックスの意味に依存することはめったにありません。
引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド|Google検索セントラル
SEOに強いコーディングで重要なHTMLタグ
SEOに強いコーディングを行う上で、特に重要なHTMLタグは以下の通りです。
タグ | 概要 | 使用例 |
---|---|---|
見出しタグ (h1~h6) | ページの階層構造を明示し、SEOにおける内容把握と可読性を向上させるタグ。h1は1ページ1つのみ。 | <h1>SEO対策に強いコーディングの基本</h1> |
リストタグ (<ul>, <ol>, <li>) | 箇条書きや番号付きリストに使用し、情報の整理と視認性向上に寄与。 | <ul><li>SEO対策</li><li>HTMLタグ</li></ul> |
metaタグの最適化 | 検索エンジンにページ情報を伝える。titleタグやmeta description、canonical、noindexタグなどを含む。 | <meta name=”robots” content=”noindex”> |
imgタグ / alt属性 | 画像の代替テキストで画像内容を説明し、画像検索や視覚障がい者対応に有効。 | <img src=”image.jpg” alt=”SEO対策のイメージ図”> |
OGPタグ | SNSシェア時に表示されるタイトル・画像・説明文を指定。クリック率や拡散力を高める。 | <meta property=”og:title” content=”SEO対策に強いコーディングの基本”> |
構造化データ | 検索エンジンにページ構造を伝えるマークアップ。リッチリザルト表示に寄与し、CTR向上を狙える。 | <script type=”application/ld+json”>{“@context”:”https://schema.org”,”@type”:”Article”}</script> |
タグ①|見出しタグ (h1~h6)
見出しタグ(h1~h6)は、コンテンツの階層構造を示すためのタグです。SEOにおいては、見出しタグにキーワードを含めることで、検索エンジンがページの内容を理解しやすくなり、検索順位の向上に繋がります。
見出しタグは、h1からh6までの6段階のレベルがあり、h1が最も重要度が高く、h6が最も重要度が低いとされています。

h1タグはページのメインタイトルとして1つだけ使用し、h2、h3タグは見出しとして適切に階層化しましょう。例えば、h1タグでページ全体のテーマを、h2タグで各セクションのタイトルを、h3タグでさらに詳細な内容を示すといった使い方ができます。
<h1>SEO対策に強いコーディングの基本</h1>
<h2>見出しタグ (h1〜h6)</h2>
<h3>見出しタグの重要性</h3>
見出しタグを適切に使うことで、ユーザーにとってもコンテンツが読みやすくなり、SEO効果を高めることができます。
タグ②|リストタグ (<ul>, <ol>, <li>)
リストタグ(<ul>,<ol>,<li>)は、箇条書きや番号付きリストを作成するためのタグです。情報を整理して表示することで、コンテンツの可読性を高め、ユーザーが内容を把握しやすくなります。
<ul>
タグは箇条書きリスト、<ol>
タグは番号付きリスト、<li>
タグはリストの項目を表します。リストタグを使用することで、情報を構造化し、ユーザーが重要なポイントを素早く見つけられるようにすることができます。実際のコードは以下の通りです。
<ul>
<li>SEO対策に強いコーディングとは</li>
<li>HTMLタグの適切な使い方</li>
<li>コーディングの注意点</li>
</ul>
また、検索エンジンもコンテンツの構造を理解しやすくなり、SEO効果を高めることができます。
タグ③|metaタグの最適化
metaタグは、Webページに関する情報を検索エンジンに伝えるためのタグです。SEOにおいて重要なmetaタグは以下の2つです。
- titleタグ
- meta descriptionタグ
titleタグ
titleタグは、各ページの内容を的確に表すタイトルを表示するためのHTMLタグです。ターゲットキーワードを自然に含めることで、検索エンジンがページの内容を理解しやすくなり、検索順位の向上に貢献する可能性があります。
また、タイトルタグは、検索結果に表示されるため、ユーザーのクリック率にも影響します。
<title>SEO対策に強いコーディングの基本|HTMLのタグの書き方とチェック方法とは</title>
meta descriptionタグ
meta descriptionタグには、各ページの内容を要約した文章を設定します。検索結果に表示されるため、クリック率の向上に繋がります。メタディスクリプションは、検索結果に表示される短い説明文で、ユーザーにクリックを促す役割を果たします。
<meta name="description" content="SEO対策に強いコーディングの基本を解説。HTMLタグの適切な使い方や注意点、チェックツールなどを紹介します。">
ただし、meta descriptionタグを設定したからといって直接的なSEO効果はありません。一般的には、メタディスクリプションは適切に設定することが推奨されていますが、必ずしもSEOに大きな影響を与えるわけではないという意見もあります。
引用元:meta descriptionタグは不要? Google検索のスニペット生成の主要なソースはページ上のコンテンツ|海外SEO情報ブログ
meta description
がスニペットに使われないケースの方が多いという事実は、感覚的にはわかっていました。
しかし、ランキングには直接影響しないけれど、検索結果でユーザーの気を引いてクリックされるようにmeta description
タグを適切に記述するのは、長らく言われてきた基本的な SEO です。
canonicalタグ
canonicalタグは、正規URL以外のページのHTMLヘッダーに、<link rel="canonical" href="[正規URL]">
というタグを設置する方法です。この方法では、ユーザーは旧URLにもアクセスできますが、検索エンジンは正規URLのみを評価します。
<link rel="canonical" href="[正規URL]">
301リダイレクトとは異なり、ユーザーを新しいURLに転送しないため、ユーザー体験を損なうことなく正規化を行うことができます。例えば、以下のような場合にcanonicalタグが有効です。
- パラメータによってURLが変化するページ
- 同じコンテンツを複数のカテゴリで表示している場合
canonicalタグは、HTMLの知識があれば簡単に設置することができます。
noindexタグ
noindexタグは、検索エンジンにページをインデックスさせないように指示するHTMLタグです。
SEO対策において、特定のページを検索結果に表示させたくない場合に用いられます。具体的には、検索エンジンに対して「このページをインデックスしないでください」という指示を送る役割を果たします。
Googlebot がページをクロールしてタグまたはヘッダーを検出すると、他のサイトがそのページにリンクしているかどうかにかかわらず、そのページを Google 検索結果から完全に削除します。
引用元:noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する|Google検索セントラル
検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットをWebサイトに送り込み、ページの内容を読み取って情報を収集します。この情報を基に、検索結果に表示するページの順位を決定します。
noindexタグを設定すると、クローラーはこのページをインデックスしないように指示を受け、結果として検索結果に表示されなくなります。

タグ④|imgタグ/altタグ
imgタグは、画像を表示するためのタグです。SEOにおいては、画像のalt属性を適切に設定することが重要です。alt属性は、画像の内容をテキストで説明するものであり、画像が表示されない場合や、視覚障がいのあるユーザーがスクリーンリーダーを使用する場合に役立ちます。
また、alt属性にキーワードを含めることで、画像検索からのトラフィックを獲得できる可能性もあります。
<img src="image.jpg" alt="SEO対策のイメージ図">
タグ⑤|OGPタグ
OGP(Open Graph Protocol)タグは、SNSでWebページを共有した際に、タイトルや説明文、画像などを表示するためのタグです。OGPタグを設定することで、SNSでのシェアを促進し、Webサイトへのトラフィックを増やすことができます。
OGPタグは、FacebookやTwitterなどの主要なSNSでサポートされており、それぞれのSNSに合わせたタグを設定することができます。例えば、Facebookで共有される際のタイトルを指定するには、og:title
タグを使用します。
<meta property="og:title" content="SEO対策に強いコーディングの基本|HTMLのタグの書き方とチェック方法とは">
タグ⑥|構造化データ
構造化データ(Structured Data)とは、Webページの内容を検索エンジンが理解しやすいように記述するためのマークアップ言語です。構造化データを使用することで、検索結果にリッチスニペット(画像や評価などの追加情報)を表示させることができます。
リッチスニペットは、通常の検索結果よりも目立つため、クリック率の向上に繋がります。構造化データは、JSON-LDという形式で記述するのが一般的です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "SEO対策に強いコーディングの基本|HTMLのタグの書き方とチェック方法とは",
"description": "SEO対策に強いコーディングの基本を解説。HTMLタグの適切な使い方や注意点、チェックツールなどを紹介します。",
"image": "https://www.example.com/image.jpg"
}
</script>
SEOに強いコーディングのポイント
SEOに強いコーディングは、検索エンジンからの評価を高めるだけでなく、ユーザーにとっても見やすく、使いやすいWebサイト作りに貢献します。ここでは、SEOに強いコーディングを行う上で特に重要な4つのポイントを解説します。
ポイント①|W3Cの基準に準拠する
W3C(World Wide Web Consortium)は、Web技術の標準化団体であり、Webサイトの構築に関する様々なガイドラインを策定しています。SEOに強いコーディングを行うためには、少なくともW3Cの基準に準拠することを目指しましょう。
Web標準は、Webサイトやアプリケーションを構築するための基盤となる技術です。Webブラウザ、ブログ、グラフィックエディタ、検索エンジンなど、Web上における様々なソフトウェアの設計図として機能します。
引用元:About W3C web standards | Web Standards | W3C
Web標準に準拠することで、開発者はデバイスの種類やブラウザの違いに左右されず、ユーザーにとって豊かでインタラクティブなWeb体験を提供できます。
もちろん、SEOに強いコーディングを行うためには、W3Cの基準に準拠したHTMLを記述することが望ましいです。しかし、Googleは、W3Cの基準に完全に準拠しているかどうかが、必ずしも検索順位に影響するわけではないと明言しています。
We don’t give any sort of boost to web pages that validate. The vast majority of pages on the web don’t validate.
ー僕たちは、(W3C標準に)準拠しているからといって、ウェブページの順位を上げるようなことは何もしてない。ウェブにある大多数のページは、準拠してないからね。ー
W3Cの基準に準拠することは、SEOの観点だけでなく、ユーザーの利便性を向上させることにもつながります。厳密にこだわる必要はありませんが、可能な限りW3Cの基準に沿ったコーディングを心掛けるようにしましょう。
ポイント②|セマンティックHTMLの活用
セマンティックHTMLとは、コンテンツの意味や役割を表すHTMLタグを使用するコーディング方法です。Googleは、セマンティックHTMLの使用を推奨しています。
Google は、HTML や PDF コンテンツ、画像、動画をインデックスに登録しますが、Java や Silverlight などのプラグインを必要とするコンテンツやキャンバスに表示されたコンテンツは登録しません。コンテンツには、できるだけプラグインではなくセマンティック HTML マークアップを使用してください。
引用元:検索について: デベロッパー ガイド|Google検索セントラル
なぜなら、Googleのクローラーが認識できるコンテンツは、文字で表現されているものに限られているからです。セマンティックHTMLは、テキストを中心としたマークアップ言語だからです。
具体的にセマンティックHTMLをマークアップする際には以下のようなタグを使用する必要があります。
タグ | 説明 | 使用例 |
---|---|---|
<header> | ヘッダー部分を表す。サイトロゴ、ナビゲーションメニュー、検索フォームなどを含む。 | <header><h1>サイトタイトル</h1><nav>…</nav></header> |
<nav> | ナビゲーションメニューを表す。サイト内の主要なページへのリンクを含む。 | <nav><ul><li><a href=”/”>ホーム</a></li>…</ul></nav> |
<main> | メインコンテンツを表す。記事本文や主要な情報を含む。 | <main><article>…</article></main> |
<article> | 記事コンテンツを表す。ブログ記事やニュース記事など、独立したコンテンツを囲む。 | <article><h2>記事タイトル</h2><p>本文…</p></article> |
<section> | コンテンツを意味のあるセクションに分割する。 | <section><h3>見出し</h3><p>本文…</p></section> |
<footer> | フッター部分を表す。著作権情報、連絡先、サイトマップなどを含む。 | `<footer><p>© 20 |
これらを例えば以下のように、コーディングした場合には以下のようになります。

ポイント③|構造化マークアップをする
構造化データ(Structured Data)とは、Webページの内容を検索エンジンが理解しやすいように記述するためのマークアップ言語です。
構造化データを使用することで、検索結果にリッチスニペット(画像や評価などの追加情報)を表示させることができます。リッチスニペットは、通常の検索結果よりも目立つため、クリック率の向上に繋がります。
構造化データは、JSON-LDという形式で記述するのが一般的です。
ポイント④|Core Web Vitals (コアウェブバイタル) 対策をする
Core Web Vitalsとは、Googleが定義した、Webページのユーザー体験を評価するための指標です。Core Web Vitalsには、以下のような指標があります。
指標 | 測定単位 | 測定単位 | 目安値 |
---|---|---|---|
LCP (Largest Contentful Paint) | ページの主要なコンテンツが表示されるまでの時間 | 秒 | 2.5秒以内 |
FID (First Input Delay) | ユーザーが初めてページを操作できるようになるまでの時間 | ミリ秒 | 100ミリ秒以内 |
CLS (Cumulative Layout Shift) | ページのレイアウトが読み込み中にどれだけズレるか | スコア | 0.1以下 |
これらの指標を改善することで、ユーザー体験を向上させ、SEO評価を高めることができます。Core Web Vitals対策としてできることには以下のような施策が考えられます。
- 画像の最適化
- キャッシュの利用
- JavaScriptやCSSの圧縮
- Webフォントの最適化
- レンダリングの最適化
WebサイトのSEO対策において、コンテンツの内容だけでなく、その構造やコードの書き方も重要な要素です。SEOに強いコーディングは、検索エンジンのクローラーがWebサイトを理解しやすくし、ユーザーにとっても見やすく使いやすいWebサイト作りに貢献します。
コーディングをチェックできるツール
SEOに強いコーディングができているかを確認できるツールは、無料・有料問わず様々なものがあります。ここでは、代表的なツールをいくつか紹介します。
ツール①|Another HTML-lint gateway

Another HTML-lint gatewayは、WebサイトのHTMLの文法チェックを行うことができる無料のツールです。W3Cの基準に準拠しているかどうかをチェックし、エラーや警告があれば指摘してくれます。
HTMLの文法ミスは、検索エンジンのクローラーがWebサイトを正しく解釈できなくなる原因となるため、必ず修正するようにしましょう。
ツール②|Markup Validation Service

Markup Validation Serviceは、W3Cが提供しているHTMLのバリデーションツールです。Another HTML-lint gatewayと同様に、W3Cの基準に準拠しているかどうかをチェックすることができます。
Markup Validation Serviceは、より詳細なエラーチェックが可能であり、プロのWeb制作者も利用している信頼性の高いツールです。
ツール③|DirtyMarkup

DirtyMarkupは、HTMLの記述を整形し、見やすくするためのツールです。整形されたHTMLは、エラーや改善点を見つけやすくなるため、SEO対策にも役立ちます。
また、DirtyMarkupは、CSSやJavaScriptの整形にも対応しているため、Webサイト全体のコードをきれいにすることができます。
ツール④|PageSpeed Insights

PageSpeed Insightsは、Googleが提供しているWebサイトの表示速度を計測・分析するツールです。表示速度は、ユーザー体験だけでなく、SEOのランキング要因の一つでもあります。
PageSpeed Insightsでは、Webサイトの表示速度を計測するだけでなく、改善点の提案も行ってくれます。
まとめ
この記事では、SEOに強いコーディングの基本として、HTMLタグの適切な使い方やSEO対策に有効なタグ、コーディング時の注意点などを詳しく解説しました。
また、SEOに強いコーディングができているかを確認できるツールも紹介しました。
これらのツールを活用し、定期的にSEOチェックを行うことで、WebサイトのSEOパフォーマンスを向上させることができます。