noindexタグとは|SEOでの効果と書き方、確認方法について解説。

テクニカルSEO

WebサイトのSEO対策を進める上で、noindexタグは非常に重要な役割を果たします。検索結果に表示させたくないページを適切にnoindex設定することで、Webサイト全体の評価向上に繋がり、検索順位の上昇も見込めます。具体的にnoindexを書く際には以下のような3つの方法が想定されます。

  1. 方法①|HTMLのmetaタグに記述する方法
  2. 方法②|HTTPレスポンスヘッダーで設定する方法
  3. 方法③|プラグイン等を使用する

多くの場合、HTMLのmetaタグに以下のような記述を追加することもありますが、近年はプラグインも充実してきており、ボタンひとつでnoindexを設定することもできます。

<meta name="robots" content="noindex">

noindexタグを設定する場面としては、以下のような性質のページが挙げられます。

  1. ケース①|テストページや開発中のページ
  2. ケース②|検索結果ページ
  3. ケース③|お問い合わせ・購入完了ページ
  4. ケース④|管理画面
  5. ケース⑤|個人情報を含むページ

ただし、noindexタグは正しく理解して使用しないと、意図せずページが検索結果に表示されなくなるリスクがあります。そこで、この記事では、noindexタグの基本的な知識からSEO効果、設定方法、確認方法までを詳しく解説します。tunesharemore_vert

この記事で得られる内容
  1. noindexの前提知識
  2. noindexを設定することによるSEO上の効果
  3. noindexの書き方と設定方法
山口耀平(Yamaguchi Yohei)

株式会社検索順位の海賊CEO。日本マーケティング学会会員。SEO歴5年のSEOコンサルタント。自身のアフィリエイトサイトをグロースさせた経験から、現在は企業のSEM支援を行っている。具体的には、オウンドメディア運用代行、SEO戦略立案、記事制作代行などを実施している。
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noindexの前提知識

noindexとは?

noindexタグは、検索エンジンにページをインデックスさせないように指示するHTMLタグです。

SEO対策において、特定のページを検索結果に表示させたくない場合に用いられます。具体的には、検索エンジンに対して「このページをインデックスしないでください」という指示を送る役割を果たします。

Googlebot がページをクロールしてタグまたはヘッダーを検出すると、他のサイトがそのページにリンクしているかどうかにかかわらず、そのページを Google 検索結果から完全に削除します。

引用元:noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する|Google検索セントラル

検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットをWebサイトに送り込み、ページの内容を読み取って情報を収集します。この情報を基に、検索結果に表示するページの順位を決定します。

noindexタグを設定すると、クローラーはこのページをインデックスしないように指示を受け、結果として検索結果に表示されなくなります。

noindexとnofollowの違い

noindexタグとは、検索エンジンに特定のページをインデックスさせないことを指示するタグです。主に重複コンテンツが発生した場合や、検索結果に表示させたくないページに使用されます。

一方、nofollowタグは、検索エンジンに特定のページへのリンクを評価させないことを指示するタグです。主に、外部サイトへのリンクや、信頼できないサイトへのリンクに使用されます。

noindexnofollow
対象Webページ自体Webページ内のリンク
効果検索エンジンがそのページを検索結果に表示しなくなる検索エンジンがそのリンク先のページの評価に影響を与えなくなる(リンク先のページのランキングに影響しない)
主な用途・一時的に公開したくないページ
・重複コンテンツ
・低品質コンテンツ
・質の低いWebサイトへのリンク
・広告リンク
・ユーザー生成コンテンツ内のリンクなど、
リンク先のWebサイトを推薦したくない場合

▼関連記事
nofollow属性とは?SEO上の効果や設定方法と確認方法について解説。

noindexを設定することによるSEO上の効果

noindexタグを設定することで、SEOに様々な良い影響を与えることができます。具体的には、以下の3つの効果が期待できます。

この記事で得られる内容
  1. 効果①|重複コンテンツの回避
  2. 効果②|低品質コンテンツ数の削減
  3. 効果③|クローラビリティーの向上

ここでは、noindexのSEO効果について詳細に解説していきます。

効果①|重複コンテンツの回避

まず大前提として、Webサイト内に同じような内容のページが複数存在すると、検索エンジンはどのページを上位表示すべきか判断に迷い、結果として検索順位が低下する可能性があります。

そこで、noindexを設定することで、重複コンテンツを検索結果に表示させないようにし、検索エンジンの評価を適切なページに集中させることができます。

ただ、Google公式はnoindexを重複コンテンツに適用すると「Google検索から完全にブロック」されることになるため推奨はしていません。重複コンテンツへ対処する場合はcanonicalタグ等で対処する方が良いとされています。

1 つのサイト内で正規ページの選択を妨げる手段として noindex を使用することは、そのページが Google 検索から完全にブロックされてしまうため、おすすめしません。rel=”canonical” link アノテーションがおすすめの方法です。

引用元:rel=”canonical” などを利用して正規ページを指定する方法|Google検索セントラル

効果②|低品質コンテンツ数の削減

検索エンジンは、ユーザーにとって価値のある高品質なコンテンツを上位表示する傾向があります。

noindexを設定することで、検索結果に表示する価値の低いページを非表示にし、Webサイト全体のコンテンツの質を向上させることができます。これにより、検索エンジンからの評価が向上し、長期的な検索順位の上昇につながる可能性があります。

noindex で検索結果に表示されないようにしておけば、評価の対象としてはみなされません。
したがって、明らかに低品質なコンテンツがあるのなら、noindex で対処できます。

とはいえ、原則的に noindex による低品質コンテンツ対応は一時しのぎとして捉えておきましょう。最終的に望まれるのは、やはり品質を高めることです。

引用元:低品質コンテンツによる検索への悪影響はnoindexで回避できる、ただし一時しのぎ|海外SEO情報

効果③|クロール効率の向上

検索エンジンのクローラーは、Webサイト内のすべてのページを巡回(クロール)して情報を収集します。noindexを設定することで、クローラーが巡回する必要のないページを指定し、クロール効率を向上させることができます。

これにより、クローラーが重要なページにより多くの時間を割くことができ、Webサイト全体のインデックス化が促進される可能性があります。

noindexタグを使用する必要のあるケース

noindexタグを使用するケースは多岐にわたりますが、今回はその中でも代表的な例をいくつかご紹介します。

この記事で得られる内容
  • ケース①|テストページや開発中のページの非表示
  • ケース②|検索結果ページ
  • ケース③|お問い合わせ/購入完了ページ
  • ケース④|管理画面
  • ケース⑤|個人情報を含むページ

ケース①|テストページや開発中のページの非表示

Webサイトの開発中やテスト段階では、未完成のページや公開前のページが存在します。これらのページが検索エンジンにインデックスされてしまうと、ユーザーに不完全な情報が公開され、混乱を招く可能性があります。

noindexタグを設定することで、これらのページを検索結果から除外し、正式な公開まで非表示にすることができます。これにより、ユーザー体験を損なうことなく、安心して開発を進めることができます。

ケース②|検索結果ページ

サイト内検索の結果ページは、ユーザーが入力したキーワードに基づいて表示されるページです。これらのページは、検索エンジンがクロールする必要がなく、インデックスされてもユーザーにとって有益な情報ではありません。

noindexタグを設定することで、検索エンジンがこれらのページをクロールしないようにし、無駄なリソースの消費を防ぐことができます。

ケース③|お問い合わせ/購入完了ページ

お問い合わせフォームの送信完了ページや購入完了ページは、一時的な情報であり、検索結果に表示する必要はありません。noindexタグを設定することで、検索エンジンから除外し、ユーザーが誤ってアクセスすることを防ぎます。

これにより、検索結果の品質を維持し、ユーザーが必要な情報を見つけやすくすることができます。

ケース④|管理画面

WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)の管理画面は、Webサイトの運営者のみがアクセスするべきであり、一般ユーザーには不要な情報です。

noindexタグを設定することで、検索エンジンが管理画面をクロールしないようにし、セキュリティリスクを軽減することができます。

ケース⑤|個人情報を含むページ

個人情報を含むページ(会員情報、注文履歴など)は、プライバシー保護の観点から、検索エンジンにインデックスさせないことが重要です。

noindexタグを設定することで、これらのページを検索結果から除外し、個人情報の漏洩を防ぐことができます。tunesharemore_vert

noindexタグの書き方と設定方法

noindexタグの設定方法は2種類あり、一つはHTMLのmetaタグに記述する方法です。metaタグは、HTMLドキュメントのメタデータを記述するタグであり、noindexタグの場合は以下の記述となります。

この記事で得られる内容
  1. 方法①|HTMLのmetaタグに記述する方法
  2. 方法②|HTTPレスポンスヘッダーで設定する方法
  3. 方法③|プラグイン等を使用する

方法①|HTMLのmetaタグに記述する方法

HTMLファイルのタグ内に、下記のmetaタグを記述する方法です。このタグをheadタグ内に記述することで、検索エンジンに対して該当ページをインデックスさせないように指示することができます。

この方法は、ページ単位でnoindexを設定したい場合に有効です。

<meta name="robots" content="noindex">

方法②|HTTPレスポンスヘッダーで設定する方法

Webサーバー側で、HTTPレスポンスヘッダーのX-Robots-Tagにnoindexを設定する方法です。この方法は、特定のディレクトリ全体やファイル形式に対してnoindexを設定したい場合に有効です。

HTTP/1.1 200 OK
(...)
X-Robots-Tag: noindex
(...)

方法③|プラグイン等を使用する

WordPressなどのCMSを利用している場合は、SEOプラグインを利用してnoindexを設定する方法もあります。

例えば、「Yoast SEO」や「All in One SEO Pack」などのプラグインでは、投稿や固定ページの編集画面でnoindexの設定を簡単に切り替えることができます。その他にも、「WP Custom Noindex Nofollow」のようにページごとにnoindexやnofollowの設定を一括で管理できます。

noindexタグの設定をサーチコンソールで確認する方法

noindexタグの設定をサーチコンソールで確認する方法について、以下の手順で解説します。

noindexタグの設定をサーチコンソールで確認する方法
  1. 方法①|URL検査ツールを開く
  2. 方法②|確認したいページのURLを入力
  3. 方法③|「URL検査」ボタンをクリック
  4. 方法④|結果ページで「インデックス登録」の項目を確認

方法①|URL検査ツールを開く

Google Search Consoleの画面上部にある検索バーに、確認したいページのURLを直接入力します。

方法②|「URL検査」ボタンをクリック

URLを入力したら、Enterキーを押すか、右側の虫眼鏡アイコンをクリックして、「URL検査」を実行します。

方法③|結果ページで「カバレッジ」の項目を確認

URL検査の結果ページが表示されます。 ページがnoindexに設定されている場合は、「除外」→「クロールは許可されていますが、インデックスはされていません(noindex)」と表示されます。

Search Consoleでの表示意味対処
送信済み – インデックスされませんnoindexが正しく設定されているそのまま
URLはGoogleに登録されていませんページがまだクロールされていない、またはnoindex以外の理由でインデックスされていないしばらく様子を見る、またはnoindex以外の原因を調査
有効ページがインデックスされており、検索結果に表示される可能性があるnoindexの設定を見直す

他社サイトのnoindex状況を確認する方法

noindexタグは、検索エンジンにページを表示させないようにするタグです。競合他社のサイトがどのようなページにnoindexタグを使用しているかを知ることで、自サイトのSEO対策に役立てることができます。

他社サイトのnoindex状況を確認するには、以下の方法があります。

他社サイトのnoindex状況を確認する方法
  1. noindexありなしチェッカーを使用する
  2. ソースコードから検索をかける

各方法の詳細については、以下で詳しく解説します。

方法①|noindexありなしチェッカー

「noindexありなしチェッカー」は、WebページのURLを入力するだけで、noindexタグが設定されているかどうかを簡単に確認できるツールです。

  1. 確認したいページのURLを入力欄に入力します。
  2. 「URLを入力してnoindexをチェック」ボタンをクリックします。
  3. 結果が表示されます。noindexが設定されている場合は「あり」、設定されていない場合は「なし」と表示されます。

noindexありなしチェッカーは、あくまでも簡易的なチェックツールです。正確な情報は、Google Search Consoleなどで確認するようにしましょう。一部のWebサイトでは、アクセス制限やセキュリティ対策により、noindexありなしチェッカーが正常に動作しない場合があります。

方法②|ソースコードから検索をかける

他社サイトがnoindex設定されているかを確認する方法は、いくつか存在します。その中でも、ソースコードから検索をかける方法は、比較的簡単に実行することができます。

この方法では、対象となるページのソースコードを確認し、”noindex”という文字列が含まれているかどうかを確認します。ウェブサイトのソースコードを見るには、ブラウザの「ページのソースを表示」機能を使用します。以下、手順を詳しくご紹介します。

  1. 確認したいサイトのページを開きます。
  2. ブラウザのメニューから「ページのソースを表示」を選択します。
  3. ソースコードが表示されます。
  4. Ctrl + F キーを押して検索バーを表示します。
  5. 検索バーに ”noindex” と入力し、検索を実行します。

ソースコード内に”noindex”という文字列が表示されれば、そのページはnoindex設定されています。表示されなければ、noindex設定されていないことを意味します。

まとめ

noindexタグは、検索エンジンに対して特定のページを検索結果に表示しないように指示するHTMLタグです。SEO対策において、重複コンテンツの回避や低品質コンテンツの削減、クローラーの効率化などに役立ちます。

noindexタグは、HTMLのmetaタグに記述する方法とHTTPレスポンスヘッダーで設定する方法の2種類があります。設定の確認は、Google Search ConsoleのURL検査機能やnoindexチェッカー、ソースコードの確認などで行えます。

noindexタグを適切に活用することで、SEO効果を高めることができますが、Googleも推奨するように、根本的な解決策は良質なコンテンツを作成することです。noindexタグはあくまで補助的な手段として捉え、コンテンツの質の向上にも努めましょう。

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