Google検索上位表示完全マニュアル|効果的なSEO施策一覧を大公開。

SEO対策の基本

Google検索で上位表示を実現するためには、SEO対策と呼ばれる、検索エンジンのアルゴリズムに適合するようなWebサイトの構築と改善が必要となります。SEO対策には、コンテンツの内容、Webサイトの技術的な側面、外部からの評価など、多岐にわたる要素が関わっており、それぞれを理解し適切に対策を講じる必要があります。

本記事では、Google検索で上位表示を獲得するためのSEO対策について、基礎知識から具体的な施策、そして上位表示されやすいページの種類や最新の傾向まで解説いたします。

この記事で得られる内容
  • SEO対策の基本的な知識
  • 具体的なSEO対策
  • 上位表示されやすいページの種類
  • 最新のSEO対策の傾向

SEO対策の基本を理解し、適切な施策を実施することで、Webサイトの可視性を高め、より多くのユーザーを獲得できるようになるでしょう。

プロフィール
この記事を書いた人
山口耀平(Yamaguchi Yohei)

株式会社検索順位の海賊CEO。日本マーケティング学会会員。SEO歴5年のSEOコンサルタント。自身のアフィリエイトサイトをグロースさせた経験から、現在は企業のSEM支援を行っている。具体的には、オウンドメディア運用代行、SEO戦略立案、記事制作代行などを実施している。
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  1. Google検索で上位表示をするには「SEO対策」
    1. 検索上位表示に必要なSEO対策とは?
    2. 対策するのはGoogle検索で十分
  2. 検索結果にページが表示されるそもそもの仕組み
    1. 仕組み①|クローリング
    2. 仕組み②|インデックス登録
    3. 仕組み③|ランキング
  3. 上位表示させるために必要なSEO対策の種類と施策9選ぶ
    1. 施策①|キーワード選定
    2. 施策②|新規記事制作
    3. 施策③|低品質コンテンツの管理
    4. 施策④|E-E-A-Tへの対応
    5. 施策⑤|既存記事のリライト
    6. 施策⑥|重複コンテンツへの対策
    7. 施策⑦|内部リンク構造の最適化
    8. 施策⑧|URL構造の適切な設定
    9. 施策⑨|ページスピードの最適化
    10. 施策⑩|被リンク獲得
  4. SEOで上位表示されられるページの種類
    1. 種類①|SEO記事
    2. 種類②|サービスページ(LP)
    3. 種類③|商品ページ・商品一覧ページ
    4. 種類④|TOPページ
  5. 検索エンジンでページを上位表示させる手順
    1. STEP①|上位表示する目的を定める
    2. STEP②|上位表示させたいキーワードを決定する
    3. STEP③|キーワードの分析し検索意図を言語化する
    4. STEP④|上位表示させたいページを決定する
    5. STEP⑤|検索意図から逆算してライティングを実施する
  6. 上位表示を狙う際に気をつけるべきポイント
    1. ポイント①|CVが最優先で上位表示は二の次!
    2. ポイント②|CVが取れるだろうキーワードに対策する
    3. ポイント③|独自性のあるコンテンツを入れる
    4. ポイント④|上位表示には時間がかかるのを理解する
  7. まとめ

Google検索で上位表示をするには「SEO対策」

Google検索で上位表示をしたいのであれば、SEO対策は必須です。SEO対策とは、Webサイトを検索エンジンのランキングで上位表示させるために行う施策のことです。SEO対策を適切に行うことで、Webサイトへのアクセス数を増やし、ビジネスの成長に繋げることができます。

この章では、SEO対策の基本と、具体的な施策について解説して行きます。

検索上位表示に必要なSEO対策とは?

SEO対策とは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジンで自社のウェブサイトやコンテンツを上位表示させるための施策のことです。

検索エンジンで上位表示されることで、より多くの人々にウェブサイトやコンテンツを知ってもらうことができ、集客売上認知度向上などの効果が期待できます。

このSEO対策により上位に表示させることができると、Webサイトへの流入拡大を実現する可能性が高まるのです。

SEO対策とは?
  • GoogleやYahoo!、Beingなどの検索エンジンの検索結果で上位に表示させるための施策のこと

対策するのはGoogle検索で十分

SEO対策というと、Yahoo! JAPANやBingなどの検索エンジンにも対応する必要があると思われがちですが、日本ではGoogleのシェア率が圧倒的に高く、約8割強を占めています。そのため、SEO対策はGoogle検索に焦点を当てて行うことで、効率的に成果を上げることができます。

Google検索で上位表示を目指すには、Googleの検索アルゴリズムを理解することが重要です。Googleは、ユーザーにとって有益な情報を提供するWebサイトを高く評価します。そのため、ユーザーの検索意図とニーズを満たすコンテンツを作成し、Webサイト全体の品質を高めることが重要です。

検索結果にページが表示されるそもそもの仕組み

検索エンジンはどのような仕組みでWebサイトを評価し、ランキングを決定しているのでしょうか。結論から申し上げると、クローリング→インデック登録→ランキング

仕組み①|クローリング

まず、インデックスされるまでの間でクローリングされることが重要です。Googleのクローラー(ボット)は、まるで蜘蛛が巣を張り巡らせるようにWebサイトを探索することから、「クロール」と呼ばれます。クローラーはWebページ上のリンクを辿って、新しいページや更新されたページを発見します。

クローラーは、Webサイトの構造を理解し、サイトマップやrobots.txtなどのファイルを参照して、クロールする範囲や頻度を調整します。また、クローラーは、Webページのコンテンツだけでなく、メタデータやリンク情報なども収集します。これらの情報は、後のステップでWebページの評価や検索結果の表示に利用されます。

仕組み②|インデックス登録

解析・レンダリングされた情報をもとに、検索エンジンは各ウェブページのコンテンツをインデックスと呼ばれる巨大なデータベースに登録します。

インデックスは、いわば検索エンジンの図書館のようなもので、膨大な数のWebページの情報が整理・格納されています。インデックスには、ページのタイトル、見出し、本文、画像のaltテキスト、メタデータなど、様々な情報が含まれます。

これらの情報は、検索キーワードとの関連性を分析し、検索結果の表示に利用されます。インデックス登録は、Webページが検索エンジンに認識され、検索結果に表示されるために不可欠なプロセスです。

仕組み③|ランキング

ユーザーが検索キーワードを入力すると、検索エンジンはインデックスを参照し、キーワードに関連性の高いページを検索結果として表示します。関連性の強さだけでなく、ページの品質、ユーザーの検索履歴、位置情報など、様々な要素を考慮して検索結果の順位が決まります。

Googleの検索アルゴリズムは、常に進化しており、ユーザーにとって最も有益な情報を提供できるように日々改善されています。

また、検索結果には、通常のWebページだけでなく、画像、動画、ニュース、地図などの様々な情報も含まれます。検索エンジンは、ユーザーの検索意図を理解し、最適な情報を提供できるよう努めています。

上位表示させるために必要なSEO対策の種類と施策9選ぶ

SEO(検索エンジン最適化)は、Webサイトや記事コンテンツを検索エンジンで上位表示させることで集客をおこなう技術です。一般的にSEOというと記事制作のイメージがあります。

SEO対策は大きく分けて2種類あります。Webサイト内部の改善を行う内部対策と、Webサイト外部からの評価を高める外部対策です。

対策の種類内部対策(オンページSEO)外部対策(オフページSEO)
定義Webサイト内部の改善を通して、検索エンジンのクローラーがサイトを理解しやすくし、ユーザーにとって価値のあるサイトにするための対策Webサイト外部からの評価を高め、検索エンジンからの信頼を得るための対策
目的・クローラーの最適化
・インデックスの促進
・ユーザーエクスペリエンスの向上
・クローラーの最適化
・インデックスの促進
必要とされるスキルセットコンテンツ制作能力
エンジニア的な技術
事業開発的なスキル
具体的な施策・コンテンツSEO
・テクニカルSEO
・被リンク獲得
・サイテーション

さらに、内部対策は、主にコンテンツSEOとテクニカルSEOの二つに分けられます。コンテンツSEOは、質の高いコンテンツを作成し、ユーザーの検索意図とニーズに応えることで、検索エンジンのランキングで上位表示を目指します。

あくまで、記事制作はコンテンツ施策(コンテンツSEO)の部分のみとなります。それ以外の施策についても理解を深めておくべきです。なぜなら、検索上位に表示させるためには、Googleなどの検索エンジンはコンテンツの品質だけでなく、複合的な要素を見ているからです。

▼関連記事
SEO対策の種類を完全解説|外部・テクニカル・コンテンツの3つと施策を解説。

施策①|キーワード選定

キーワード選定は、コンテンツSEOの基礎となる重要な施策です。適切なキーワードを選定することで、ターゲットとするユーザーにWebサイトを訪問してもらい、CVに繋げることができます。

そのためにも、自社が狙いたいキーワードだけでなく、競合サイトがどのようなキーワードで上位表示されているのか、ユーザーが実際にどのようなキーワードで検索しているのかを念入りに調査することが重要です。

例えば、競合サイトのコンテンツを分析することで、自社がまだカバーできていないキーワードや、ユーザーニーズの高いキーワードを発見できる可能性があります。また、Googleのキーワードプランナーや関連キーワード取得ツールなどを活用することで、ユーザーの検索行動をより深く理解することができます。

▼関連記事
【初心者用】SEOでのキーワード選定のやり方とコツをついて解説。

施策②|新規記事制作

新規記事を制作することで、Webサイトに新しいコンテンツを追加し、ユーザーに有益な情報を提供することができます。新規記事を制作する際には、以下の様な点に注意する必要があります。

  • ユーザーの検索意図とニーズに応えるコンテンツを作成する
  • キーワードを適切に設定する
  • 読みやすく、分かりやすい文章で書く
  • 独自性があり、オリジナリティが高いコンテンツを作成する

また、新規記事制作をする際にも、ユーザーのニーズを意識せず大量にコンテンツを制作しても評価されにくくなっています。ただ単に記事数を増やすことに注力するのではなく、ユーザーが本当に求めている情報は何かを徹底的に調査し、そのニーズに応えられる質の高いコンテンツを一つ一つ丁寧に作り込むようにしましょう。

▼関連記事
SEO記事とは?品質の高い記事を作るための流れや事例について解説。

施策③|低品質コンテンツの管理

低品質コンテンツは、Webサイトの評価を下げる可能性があります。そのため、低品質なコンテンツを特定し、改善する必要があります。低品質コンテンツは、以下のようなものが該当します。

  • 何ヶ月もの間クローラーが回っていないもの
  • クローラーが回っているのにインデックス未登録のページ

実際に、Googleのジョンミュラー氏も以下のように、「検索に出てこないコンテンツは見ない」と述べており、「品質の改善」をするように進めています。

私たちはインデックスされているコンテンツにのみ注目する。検索に出ず私たちには関係しないから、インデックスされていないコンテンツは見ない。
サイト内に低品質コンテンツがあることを認識したのなら、いちばんいいのはもちろん品質を改善することだ。

引用元:English Google Webmaster Central office-hours hangout

低品質なコンテンツには、以下の様なものが挙げられます。

施策④|E-E-A-Tへの対応

E-E-A-Tとは、GoogleがWebサイトの評価基準として掲げている概念です。E-E-A-Tは、以下の4つの要素から構成されています。

  • Expertise(専門性)
  • Experience(経験)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

3.4 経験、専門性、権威性、信頼性 (E-E-A-T)
経験、専門性、権威性、信頼性 (E-E-A-T) は、PQ 評価においてすべて重要な考慮事項です。E-E-A-T ファミリーの中心で最も重要なメンバーは信頼性です。

引用元:Google品質ガイドラインp26

E-E-A-Tを高めるためには、コンテンツの信頼性を向上させることが重要です。そのために、専門家や経験者からヒアリングした内容を盛り込み、より深い知見や具体的な事例を提供することで、コンテンツの信憑性を高めることができます。

また、監修者バナーを設置することで、誰がその情報に責任を持っているのかを明確にすることができます。これは、コンテンツの信頼性を担保する上で非常に有効な手段となります。監修者の専門性や実績を明記することで、ユーザーからの信頼獲得に繋がりやすくなるでしょう。

施策⑤|既存記事のリライト

既存記事をリライトすることで、コンテンツの質を高め、検索順位の向上に繋げることができます。

例えば、最新の情報やデータを追加したり、読者の検索意図に合わせて内容を充実させたりすることで、よりユーザーにとって価値のあるコンテンツになるでしょう。

特に、Googleはフレッシュネスシステムというアルゴリズムを組み込んでおり、新しい情報を常に提供しているコンテンツを評価する傾向があります。これは、ユーザーに最新で正確な情報を提供することを重視しているためです。そのため、定期的にコンテンツを更新し、最新の状態を保つことが重要になります。

Google は、検索クエリに対してより鮮度の高いコンテンツが期待される場合にそのようなコンテンツが上位に表示されるように、「検索クエリにふさわしい鮮度」を評価するさまざまなシステムを導入しています。たとえば、公開されたばかりの映画について検索されたら、おそらくクランクインの時期の記事ではなく最近のレビューを探していると判断します。

引用元:Google 検索ランキング システムのご紹介 | Google 検索セントラル

また、過去に制作したコンテンツが低品質な場合、リライトにより磨き上げることで、ページだけでなくサイト全体の評価を上げることができます。過去に発生した低品質コンテンツを改善することで、ユーザーの満足度を高め、Googleからの評価も向上する可能性があります。

施策⑥|重複コンテンツへの対策

重複コンテンツとは、同じ内容のコンテンツが複数のページに存在することです。重複コンテンツは、Webサイトの評価を下げる可能性があります。

重複コンテンツへの対策としては、以下の様な方法があります。

  • canonicalタグを設定する
  • 301リダイレクトを設定する
  • noindexを設定する

施策⑦|内部リンク構造の最適化

内部リンク構造を最適化することで、クローラーの回遊性を高め、Webサイト全体の評価向上に繋げることができます。特に気をつけるべきポイントとして、孤立しているページを作らないことです。クローラーはリンクを辿って全世界のサイトの情報を集めています。

そこで、孤立していいるページがあるとクローリングすることができません。そのため、孤立したページが生み出されないようにリンクを組むようにしましょう。

また、重要なページに多くの内部リンクを集中させたり、階層構造を意識した内部リンクを設置したりすることで、クローラーがWebサイト内をスムーズに回遊できるようになります。

施策⑧|URL構造の適切な設定

URL構造は、Webページのアドレスのことです。URL構造を適切に設定することで、クローラーがWebページの内容を理解しやすくなります。

引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド|Google検索セントラル

数千以上の URL を含むようなサイトの場合は、サイトの構造が Google によるクロールとインデックス登録の動作に影響を与えます。特にディレクトリ(フォルダ)を使って類似のトピックをまとめていると、各ディレクトリ内の URL が変更される頻度を Google が学習しやすくなります。

引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド|Google検索セントラル

具体的には、URLにキーワードを含めたり、階層構造を反映したURLにしたりすることで、SEO効果を高めることができます。

施策⑨|ページスピードの最適化

ページスピードとは、Webページの表示速度のことです。ページスピードは、ユーザーエクスペリエンスだけでなく、SEOにも影響を与える重要な要素です。Googleも2018年のアップデートで導入した概念です。

検索ユーザーはできるだけ早く質問に対する答えを見つけたいと考えています。研究によると、ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけています。読み込み速度これまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、デスクトップ検索を対象としていました。そこで 2018 年 7 月より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することになりました。

引用元:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します|Google検索セントラル

Googleは、ページスピードが遅いWebサイトを低く評価する傾向があります。そのため、画像の圧縮やキャッシュの利用など、ページスピードを改善するための対策を行うことが重要です。

施策⑩|被リンク獲得

被リンクを獲得するための施策としては、以下のようなものがあります。被リンク獲得には、サイト外部に向けてアプローチをかける必要性があるため、PR/広報やその他のマーケティング施策と合わせて実施する必要があります。

  • 質の高いコンテンツを作成する
  • 業界団体や関連サイトへの登録
  • 登録型サイトへの登録
  • プレスリリースによる情報発信
  • ソーシャルメディアの活用

また、被リンク獲得に向けて動き出す際に、「dofollow属性」のリンクかどうかも確かめるようにしましょう。nofollow属性などですと被リンク効果が下がってしまう傾向にあります(もちろん効果は0ではありません)。

リンクの種類説明rel属性SEO効果
dofollowリンク検索エンジンがリンク先サイトへの信頼と価値を認識。ページランク向上に貢献
nofollowリンク検索エンジンにリンク先への信頼の伝達を停止させる。nofollowページランクへの直接的影響はないが、訪問者増加に貢献する可能性あり
UGC(ユーザー生成コンテンツ)リンクユーザー生成コンテンツからのリンクを識別する。ugcページランクへの直接的影響はない
スポンサーリンク金銭的取引に基づくリンクを明示する。sponsoredページランクへの直接的影響はない

SEOで上位表示されられるページの種類

SEOで上位表示されやすいページは以下の4種類です。

SEOで上位表示されられるページの種類
  • SEO記事
  • サービスページ(LP)
  • 商品ページ
  • TOPページ

それぞれのページの特徴と、具体的なSEO対策方法を詳しく解説して行きます。

種類①|SEO記事

SEO記事とは、特定のキーワードで検索するユーザーに向けて作成された記事のことです。SEO記事で上位表示を狙うためには、以下の点を意識することが重要です。SEO対策をする上で、最も気軽に対策することができます。

SEO記事を作成する際は、まずターゲットキーワードを明確化し、そのキーワードで検索するユーザーの意図やニーズを理解しましょう。ニーズに合ったコンテンツを作成することが重要です。

SEO記事は、コーポレートサイトやECサイトのコラムで使用されることが多いです。SEO記事をサイトに入れていくことで、記事自体からのCV獲得はもちろん、ドメイン内のキーワードの網羅性を上げることで、コラム以外からの流入を拡大するきっかけになります。

種類②|サービスページ(LP)

サービスページとは、特定のサービスを紹介するためのページのことです。サービスページで上位表示を狙う場合は、主に顕在層向けのキーワードに対して対策を施すようにします。特に、サービスページで上位表示を実現した場合、高い効率でコンバージョン (CV) を獲得できます。

サービスページでは、サービス内容を分かりやすく説明し、ユーザーのメリットを明確に示すことが重要です。文章や図表などを効果的に活用しましょう。

ただし、サービスページを作成しただけで必ずしも上位表示できるとは限りません。狙っているキーワードに関連するサイトからの被リンクをサービスページに集めるなどの対策も必要です。競合サイトが少ない場合は、比較的容易に上位表示できる可能性もあります。

サービスページでSEO対策を行う場合、ユーザーの多くはすでに商材やサービスの購入を検討しているため、CVに繋がる資料請求や問い合わせなど具体的な行動を促すための導線を明確にしましょう。

種類③|商品ページ・商品一覧ページ

商品ページとは、特定の商品を紹介するためのページのことです。ECサイトなどでよく見られます。例えば、「りんご 通販」などの購入意欲が高いキーワードに対して、商品ページが上位表示がされるケースが多くあります。

他のユーザーのレビューや評価を掲載することで、商品の信頼性を高めることができます。ユーザーがスムーズに購入手続きを進められるように、導線を分かりやすく設計しましょう。関連商品のレコメンド機能を実装することで、ユーザーの購買機会を増やすことができます。

種類④|TOPページ

TOPページとは、Webサイトの顔となるページであり、ユーザーにWebサイト全体の印象を与える重要な役割を担います。

TOPページは基本的にルートドメイン(例:example.com)に設定されることが多く、クローラーも最初にルートドメインを辿ります。そのため、TOPページにはサイト全体の情報が網羅されている必要があります。

TOPページを作成する際は、以下の点が重要になります。

  • サイト全体の回遊性を高めること
  • キーワードの検索意図を満たすこと

まず、TOPページから内部リンクを辿ってサイト全体を回遊できるような設計にしましょう。その上で、狙いたいキーワードに対して。適切に検索意図を満たしたページにすることで上位表示を狙うことができます。

検索エンジンでページを上位表示させる手順

SEO対策は、闇雲に行っても効果が出にくいものです。そこで、検索エンジンでページを上位表示させるための手順を、以下の5つのステップに整理しました。

それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。

STEP①|上位表示する目的を定める

SEO対策を始める前に、まず「なぜ上位表示させたいのか?」という目的を明確にしましょう。SEO対策を実施する目的として主に以下のような例が挙げられます。

  • アクセス数
  • 認知獲得
  • リード・問い合わせ獲得
  • 購入者獲得
  • ブランディング

ただ、最も効果が高いのがリードや問い合わせ、購入者の獲得といえます。目的が明確になれば、それに合わせたSEO対策を行うことができます。逆にここが不明確だと、長期戦のSEO対策で施策を継続をさせることが難しくなってしまいます。ここを徹底的に詰めておくようにしましょう。

STEP②|上位表示させたいキーワードを決定する

SEO対策において、上位表示させたいキーワードを決定することは非常に重要です。キーワード選定を誤ると、どれだけSEO対策に力を入れても、Webサイトを目的のユーザーに見てもらうことはできません。

キーワード選定の際は、闇雲にキーワードを選ぶのではなく、検索クエリのカテゴリーを意識することが重要です。

分類別名説明
Knowクエリ情報収集型
(インフォメーショナルクエリ)
特定の情報や知識を得ることを目的とした検索クエリ
Doクエリ行動型
(トランザクショナルクエリ)
特定の行動を起こすことを目的とした検索クエリ。購入、予約、ダウンロードなどが含まれる
Goクエリ 移動型
(ナビゲーショナルクエリ)
特定のWebサイトやページにアクセスすることを目的とした検索クエリ
Buyクエリ購入型商品やサービスを購入することを目的とした検索クエリ

一般的に、CV(コンバージョン)を狙いたい場合は、DoクエリやBuyクエリがCVに繋がりやすい傾向にあります。一方で、KnowクエリはCVに繋がりにくい傾向があります。

STEP③|キーワードの分析し検索意図を言語化する

キーワードを決定したら、次はそのキーワードで検索するユーザーの意図を分析しましょう。ユーザーがどのような情報を探しているのかを理解することで、ニーズに合ったコンテンツを作成することができます。

検索ニーズ分析をする際には、顕在ニーズ(既にユーザーの中で言語化されたニーズ)と潜在ニーズ(検索段階でまだ言語化されていない潜在的に抱えるニーズ)を分けて分析するようにしましょう。

これらのニーズを分析する際に、参考にすべき情報は以下の通りです。これらの情報を参考にすることで、データに基づく記事制作が可能になります。

情報の種類分析の目的データ元
クエリの種類ユーザーの検索目的を理解し、それに合ったコンテンツを提供するため担当者の経験
検索結果(SERPs)
検索結果(SERPs)検索結果に表示されている競合サイトのタイトルから検索意図の傾向を把握する検索結果(SERPs)
競合記事キーワードから読み取れないユーザーの検索意図を分析する検索結果(SERPs)のTOP10位に表示されているページ
サジェストキーワード顕在ニーズを分析する上で参考にするラッコキーワードのサジェストキーワード
再検索キーワード潜在ニーズを読み取る上で参考にするラッコキーワードのLSIキーワード機能
PAA (People Also Ask)潜在ニーズを読み取る上で参考にするラッコキーワードのPAA機能

STEP④|上位表示させたいページを決定する

上位表示させたいキーワードが決まったら、次はどのページを上位表示させるかを決定します。選定基準は様々ですが、多くの事業者で採用されているのはCV(コンバージョン)しやすいかどうかという基準です。

例えば、コーポレートサイトで上位表示を狙う場合、サービスページやTOPページが対象ページとなるでしょう。

また、ECサイトであれば、特集ページ、商品ページ、商品一覧ページ、TOPページなどが対象となります。オウンドメディアであれば、SEO記事の中でCVの高いキーワードに対して記事を作成するようにしましょう。

サイトの種類対象ページ例
コーポレートサイトサービスページ、TOPページ
ECサイト特集ページ、商品ページ、商品一覧ページ、TOPページ
オウンドメディアSEO記事

STEP⑤|検索意図から逆算してライティングを実施する

上位表示させたいページが決まったら、最後は検索意図から逆算してSEOライティングをしていきましょう。ユーザーが求める情報を網羅的に掲載し、分かりやすく整理されたページを作成することで、ユーザーの満足度を高め、SEOの評価にも良い影響を与えます。

ページを作り込む際には、以下の点に注意しましょう。

  • タイトルや見出しにキーワードを含める
  • 質の高いコンテンツを作成する
  • 内部リンクと外部リンクを適切に設定する

SEOライティングについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。

▼関連記事
【初心者向け】SEOライティング基礎講座|記事の書き方のコツや手順を紹介。

上位表示を狙う際に気をつけるべきポイント

SEO対策を行う上で、陥りがちな罠や誤解があります。

上位表示を達成し、SEO対策の効果を最大化するために、以下の4つのポイントに注意することが重要です。

  • CVが最優先で上位表示は二の次!
  • CVが取れるだろうキーワードに対策する
  • 独自性のあるコンテンツを入れる
  • 上位表示には時間がかかるのを理解する

ポイント①|CVが最優先で上位表示は二の次!

SEO対策の目的は、Webサイトへのアクセス数を増やすことだけではありません。最終的な目標は、お問い合わせや資料請求、商品購入などのコンバージョン(CV)を獲得することです。

CVを獲得するためには、ターゲットとなるユーザーを明確化し、そのユーザーが求める情報を提供する必要があります。SEO対策で上位表示されることは重要ですが、CVに繋がらないキーワードで上位表示されても意味がありません。

Webサイトの目的を達成するためには、CVを最優先に考え、SEO対策を行う必要があります。

ポイント②|CVが取れるだろうキーワードに対策する

CVに繋がるキーワードを選定することは、SEO対策において非常に重要です。当たり前ですが、CVが取れなければ事業に対してインパクトを与えることができないからです。

よく、事業者様からお問い合わせをいただいた際に、「〇〇とは」や「〇〇 やり方」という潜在層向けのキーワードに対してコンテンツを作っている方がいらっしゃいます。ただ、これらのキーワードはあくまで「情報収集」を目的としたユーザーが調べるキーワードなため、CVの獲得効率が悪いです。

そのため、CVが取りやすい「〇〇 おすすめ」や「〇〇 比較」のような、比較検討をしているようなキーワードに対してコンテンツを作り込むようにしましょう。そのためにはキーワード選定を徹底的にやり込むことが非常に重要になります。

▼関連記事
【初心者用】SEOでのキーワード選定のやり方とコツをついて解説。

ポイント③|独自性のあるコンテンツを入れる

Googleは、ユーザーにとって有益で質の高いオリジナルコンテンツを高く評価します。他のWebサイトと似たようなコンテンツや、情報価値の低いコンテンツは、SEOの評価が低くなってしまいます。実際に、GoogleはE-E-A-Tというコンテンツの評価基準を設けています。

3.4 経験、専門性、権威性、信頼性 (E-E-A-T)
経験、専門性、権威性、信頼性 (E-E-A-T) は、PQ 評価においてすべて重要な考慮事項です。E-E-A-T ファミリーの中心で最も重要なメンバーは信頼性です。

引用元:Google品質ガイドラインp26

独自性のあるコンテンツを作成するためには、以下の点に注意しましょう。

  • 独自の視点や情報を盛り込む
  • 専門家へのインタビューなどを掲載する
  • オリジナルの画像や動画を使用する

ポイント④|上位表示には時間がかかるのを理解する

SEO対策の効果が出るまでには、ある程度の時間がかかります。一般的に、SEO対策の効果が出始めるまでには、3ヶ月〜6ヶ月程度かかると言われています。

SEO対策は、すぐに効果が出るものではありません。根気強くSEO対策を続けることで、徐々に効果が現れてきます。

まとめ

今回は、SEO対策の基本や具体的な施策、上位表示されやすいページの種類、SEO対策を行う上での注意点など、幅広く解説しました。SEO対策は、Webサイトへのアクセス数を増やし、ビジネスを成功させるために非常に重要な取り組みです。

しかし、SEO対策は複雑で、多くの要素が絡み合っているため、初心者の方にとっては難しく感じることもあるかもしれません。

重要なのは、ユーザーにとって本当に価値のあるWebサイト作りを心がけ、検索エンジンのガイドラインに沿って、地道に改善を続けることです。

今回ご紹介した内容を参考に、ぜひSEO対策に取り組んでみてください。

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