指名検索とは、企業名やブランド名、商品名、サービス名など、特定の名前を直接検索窓に入力して検索することです。指名検索を増やすことで、SEOに対しても良い影響を与えてくれます。その理由として以下の3つの点が想定されます。
- 理由①|CVRが高いキーワード
- 理由②|検索アルゴリズムに影響を受けない
- 理由③|一般キーワードにも良い影響を与える
特に、指名検索を増やすことで一般キーワードの順位上昇に影響を与えるとも言われています。実際に弊社の事例でテレビ放映された直後でクライアント様の商材と関連する一般キーワードが上昇した事例もありました。
この記事では、指名検索の基礎知識からSEOへの影響、具体的な増加施策まで、Web担当者にとって役立つ情報を網羅的に解説します。指名検索を理解し、戦略的に取り組むことで、Webサイトへのアクセス数増加、そして最終的なコンバージョン率向上を目指しましょう。
指名検索の前提知識
指名検索とは?
指名検索とは、企業名、ブランド名、商品名、サービス名など、特定の名前を直接検索窓に入力して検索することです。例えば、「株式会社〇〇」や「△△サービス」といった検索がこれに該当します。
指名検索は、ユーザーが既にその企業や商品・サービスを認知しており、強い興味や購買意欲を持っていることを示す検索行動の一つです。
そのため、一般的なキーワードで検索するユーザーよりも、購買意欲が高い傾向にあります。 これは、指名検索を行うユーザーは、既にその企業や商品・サービスについてある程度の情報を持っているため、比較検討段階を省略して直接購入に進む可能性が高いからです。
指名検索と一般検索との違い
指名検索と一般検索は、ユーザーの検索意図が大きく異なります。
一般検索は、具体的な企業や商品・サービスをまだ絞り込めていない段階で行われる検索です。そのため、自社ブランドや企業名が認知、もしくは想起できていない状況です。
一方、指名検索は、ブランド名や企業名がユーザーから既に認知されているからこそ行われる検索行動です。
検索の種類 | 検索意図 | 例 |
---|---|---|
指名検索 | 特定の企業、商品、サービスに関する情報を知りたい、購入したい | ・「株式会社〇〇」 ・「△△サービス」 |
一般検索 | 特定の商品やサービスのジャンル、解決したい課題について知りたい | ・「ホームページ制作会社 おすすめ」 ・「SEO対策」 |
指名検索を増やすことがSEOで重要な理由
指名検索を増やすことは、SEOにおいて非常に重要です。なぜなら、指名検索は、他のキーワードと比べてコンバージョン率が高く、検索アルゴリズムの影響を受けにくく、さらに一般キーワードの順位にも良い影響を与えるからです。
理由①|CVRが高いキーワード
指名検索は、一般的なキーワードと比べてコンバージョン率(CVR)が高い傾向にあります。これは、指名検索を行うユーザーは、既にあなたの企業やサービスについてある程度の知識や興味を持っており、購買意欲が高い状態にあるからです。
例えば、あるユーザーが「〇〇(会社名) 〇〇(サービス名)」と検索した場合、そのユーザーは〇〇社の〇〇サービスについて具体的に知りたい、もしくは購入を検討している可能性が高いと言えます。
実際に、弊社クライアント様のto B向けの人材サービスにおいては、指名検索キーワードと一般キーワードでCVR(問い合わせ獲得率)で大きな差がありました。
指名検索キーワード「ブランド名XXXXX」 | 一般キーワード「ダイレクトリクルーティング」 |
---|---|
12% | 0.07% |
理由②|検索アルゴリズムに影響を受けない
検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しており、SEO対策もそれに合わせて調整していく必要があります。しかし、指名検索は、検索アルゴリズムの影響を受けにくいという特徴があります。
これは、指名検索が特定の企業やサービスを指し示す固有の検索であるため、その市場自体が変化しない限り、検索アルゴリズムの変化によって大きく順位が変動する可能性が低いからです。安定したアクセス数を確保したい企業にとって、指名検索は非常に重要な存在と言えるでしょう。
理由③|一般キーワードにも良い影響を与える
指名検索が増加すると、Webサイト全体の評価が向上し、一般キーワードの順位にも良い影響を与える可能性があります。検索エンジンは、多くのユーザーから検索され、アクセスされているWebサイトを高く評価する傾向があります。
指名検索の増加は、あなたのWebサイトが多くのユーザーから支持されている証となり、検索エンジンからの評価向上に繋がります。結果として、一般キーワードでの検索順位も向上し、より多くの潜在顧客を獲得できる可能性が高まります。
実際に、弊社のクライアント様の事例でテレビへの露出が増えた際に、指名検索数が増えると同時に、一般キーワードの検索順位上昇が見られた事例がありました。
指名検索数を増やすためにできること
指名検索とは、企業名やサービス名、商品名など、特定のブランドを名指しして検索することです。 指名検索数は、ブランドの認知度や信頼度を測る重要な指標となります。指名検索数が増加すれば、SEOにも良い影響を与え、検索結果の上位表示に繋がりやすくなります。
方法①|覚えやすいブランド名にする
ブランド名は、覚えやすく、親しみやすいものが理想的です。 ユニークで印象的な名前であれば、ユーザーの記憶に残りやすく、指名検索に繋がりやすくなります。
例えば、「Apple」や「Google」のように、シンプルながらも独自性のある名前は、一度聞けば忘れにくいでしょう。
方法②|PR活動に力を入れる
プレスリリースやメディアへの露出を増やすことで、ブランドの認知度を高め、指名検索数を増やすことができます。 特に、影響力のあるメディアに取り上げられれば、多くの人の目に触れる機会が増え、指名検索に繋がる可能性が高まります。
例えば、新商品の発表や社会貢献活動など、話題性のある情報を積極的に発信することで、メディアの注目を集めることができます。
方法③|SNSでの影響力を増やす
SNSは、ブランドの認知度向上やファンとの繋がりを作る上で非常に有効です。 興味深いコンテンツを発信したり、ユーザーとのコミュニケーションを積極的に行うことで、フォロワーを増やし、指名検索に繋げることができます。
例えば、キャンペーンやイベントを実施したり、ユーザーからの質問に丁寧に回答することで、エンゲージメントを高めることができます。また、日頃から代表が情報発信をしている企業は指名検索が多くなる傾向があります。
方法④|広告を出稿する
検索連動型広告やディスプレイ広告など、様々な広告を活用することで、ブランドの露出を増やし、指名検索数を増やすことができます。 特に、ターゲット層に合わせた広告配信を行うことで、より効果的に指名検索に繋げることができます。
例えば、特定のキーワードで検索したユーザーに対して広告を表示したり、興味関心のありそうなユーザーに対してリターゲティング広告を表示することで、効率的にアプローチすることができます。
方法⑤|コンテンツマーケティングをする
ブログやオウンドメディアなどを通じて、有益な情報を発信することで、ユーザーからの信頼を獲得し、指名検索数を増やすことができます。 特に、SEOに強く、検索されやすいキーワードを含むコンテンツを作成することで、検索結果の上位表示に繋がり、指名検索に繋がる可能性が高まります。
例えば、業界の最新動向や役立つノウハウなどを発信することで、ユーザーのニーズに応え、信頼関係を築くことができます。
方法⑥|良い商品/サービスを作る
最終的には、良い商品やサービスを提供することが、指名検索数を増やす上で最も重要です。 ユーザーに満足してもらえる商品やサービスを提供することで、口コミや評判が広がり、自然と指名検索に繋がるようになります。例えば、顧客の声を積極的に収集し、商品やサービスの改善に活かすことで、顧客満足度を高め、指名検索数を増やすことができます。
指名検索数を増やす方法は様々ですが、最も重要なのは、ユーザーに価値を提供し、信頼関係を築くことです。 今回ご紹介した方法を参考に、自社のブランド戦略を見直し、指名検索数を増やすための施策を実行してみてください。
まとめ
指名検索とは、企業名やサービス名など特定のブランド名を指して検索されることを指し、一般的なキーワード検索とは区別されます。指名検索は、高いCVR(コンバージョン率)に繋がり、検索アルゴリズムの影響を受けにくく、さらに一般キーワードの順位にも良い影響を与えるため、SEOにおいて重要な役割を果たします。
指名検索数を増やすためには、覚えやすいブランド名にする、PR活動に力を入れる、SNSでの影響力を増やす、広告を出稿する、コンテンツマーケティングを行う、そして質の高い商品やサービスを提供するといった方法があります。これらの施策を通じて、ブランドの認知度と信頼度を高め、指名検索数を増やし、SEOの成果向上を目指しましょう。