「Knowクエリは情報収集が目的だからCVに繋がらない」そう思っていませんか?確かにKnowクエリは情報収集を目的としたキーワードですが、適切な戦略とコンテンツ設計によって、CV(コンバージョン)に繋げることが可能です。
大前提として、検索クエリには以下のようにKnowクエリも含めて4種類あります。それぞれのCVへ繋がりやすさは以下のようにまとめることができます
クエリの種類 | CVに繋がりやすさ |
---|---|
Knowクエリ | 低い |
Goクエリ | 中程度 |
Doクエリ | 低い |
Buyクエリ | 高い |
確かに、KnowクエリはCVにつながりにくいのですが、うまく導線設計をすることでCV確度を上げることが可能です。その際に押さえるべきポイントが以下の3つです。
ただ、その前にKnowクエリをCVに繋げるためには、まずKnowクエリを正しく理解し、CVに繋がりやすいキーワードを見極めることが重要です。そこで、この記事ではCVにつながりやすいKnowクエリの特徴について理解を深めつつ、CV獲得に向けたコンテンツ制作の進め方について解説していきます。
Knowクエリの前提知識
Webサイトへの集客において重要な要素となるのが、検索エンジンからの流入です。SEO対策を行う上で欠かせないのが、ユーザーの検索意図を理解し、それに合ったコンテンツを提供することです。
Knowクエリとは?
Knowクエリとは、ユーザーが「何かを知りたい」「情報を探している」という意図を持って検索するキーワードのことです。主にKnowクエリは、まだ商材への興味関心はない状態です。ただ、一方で商材に関連する「ことがら」に興味関心を持って、情報収集をしている段階のユーザーが調べるクエリです。
Knowクエリの特徴は、以下のような点が挙げられます。
- 疑問詞を含む
- テーマに関するキーワード
- 検索ボリュームが比較的大きい
- 直接的なコンバージョンに繋がりにくい
例えば、「インボイス制度とは」「消費税の計算方法」「請求書の書き方」などがKnowクエリに該当します。これらのキーワードで検索するユーザーは、問題解決や知識の習得を目的としており、具体的な行動や購入を検討しているわけではありません。
Knowクエリと他の検索クエリ3つ(Go・Do・Buy)との違い
Knowクエリは、Goクエリ、Doクエリ、Buyクエリといった他の検索クエリと比較して、検索意図やユーザーの行動段階が異なります。
クエリの種類 | 検索意図 | 例 | CVに繋がりやすさ |
---|---|---|---|
Knowクエリ | 何かを知りたい、情報を探している | 「インボイス制度とは」「消費税の計算方法」 | 低い |
Goクエリ | 特定のWebサイトや場所にアクセスしたい | 「国税庁」「Amazon」 | 中程度 |
Doクエリ | 特定の行動やタスクを実行したい | 「確定申告 書き方」「YouTube 見る」 | 低い |
Buyクエリ | 何かを購入したい | 「iPhone 14 価格」「エアコン おすすめ」 | 高い |
Goクエリは、特定のWebサイトや場所にアクセスしたいという意図を持って検索されるキーワードです。Doクエリは、何かしらの行動やタスクを実行したいという意図を持って検索されるキーワードです。Buyクエリは、商品やサービスを購入したいという意図を持って検索されるキーワードです。
これらのクエリタイプの中で、最もCVに繋がりやすいのはBuyクエリやGoクエリです。一方、Knowクエリは直接的なCVには繋がりにくいですが、潜在顧客の獲得やブランド認知度の向上に貢献することができます。
CVを取りやすいKnowクエリの見極め方
Knowクエリは情報収集を目的としたキーワードですが、その中でもCV(コンバージョン)に繋がりやすいものとそうでないものがあります。CVに繋がりやすいKnowクエリを見極めることで、より効果的なコンテンツマーケティング戦略を立てることができます。
CVに繋がりやすいKnowクエリには、いくつかの特徴があります。
特徴①|顕在ニーズと潜在ニーズの両方を含んでいる
顕在ニーズとは、ユーザーが現在抱えている具体的な問題や悩みです。例えば、「〇〇の症状」や「〇〇の直し方」といったキーワードが該当します。一方、潜在ニーズとは、ユーザー自身がまだ気づいていない、または明確に認識していないニーズのことです。例えば、「〇〇の予防法」や「〇〇の選び方」といったキーワードが該当します。
CVに繋がりやすいKnowクエリは、顕在ニーズと潜在ニーズの両方を含んでいることが多いです。例えば、「〇〇(商品名) 効果」というキーワードは、〇〇という商品に興味を持っている(顕在ニーズ)と同時に、その効果によって解決できる問題を抱えている(潜在ニーズ)可能性を示唆しています。
このようなキーワードで検索するユーザーは、問題解決に向けて具体的な行動を起こす可能性が高いため、CVに繋がりやすいと言えるでしょう。
特徴②|具体的な商品名やサービス名を含む
具体的な商品名やサービス名を含むKnowクエリは、ユーザーが既にその商品やサービスに関心を持ち、比較検討している段階である可能性が高いです。
例えば、「〇〇(商品名) 口コミ」や「〇〇(サービス名) 料金」といったキーワードで検索するユーザーは、購入や利用を具体的に検討している可能性があります。
このようなキーワードに対しては、商品やサービスの詳細情報や比較情報を提供することで、CVに繋げやすくなります。
特徴③|比較検討や意思決定に関わるキーワードを含む
「比較」「ランキング」「選び方」「おすすめ」といったキーワードを含むKnowクエリは、ユーザーが購入や利用を具体的に検討している段階であることを示唆します。
例えば、「〇〇(商品カテゴリ) 比較」や「〇〇(サービスカテゴリ) ランキング」といったキーワードで検索するユーザーは、複数の商品やサービスを比較検討し、最終的な意思決定をしようとしていると考えられます。
このようなキーワードに対しては、比較表やランキング形式の記事、専門家によるアドバイスなどを提供することで、CVに繋げやすくなります。
特徴④|地域名や業種を含む
地域名や業種を含むKnowクエリは、特定の地域や業種に絞って情報を探しているユーザーをターゲットにできます。
例えば、「〇〇(地域名) 〇〇(サービス名)」や「〇〇(業種) 〇〇(商品名)」といったキーワードで検索するユーザーは、地域や業種に特化した情報を求めていると考えられます。
このようなキーワードに対しては、地域密着型の情報や業種に特化した情報を提供することで、CVに繋げやすくなります。
KnowクエリでCV獲得するためのコンテンツ制作のポイント
KnowクエリからCV(コンバージョン)を獲得するためには、以下の3つのポイントを意識したコンテンツ制作が必要です。
ポイント①|CVから逆算したコンテンツの構成を設計する
CVをゴールとした記事構成を設計することが重要です。そのためには、まずCVポイント(例:資料請求、問い合わせ、購入など)を明確化し、そのCVポイントに繋がる情報を逆算して盛り込んでいく必要があります。
例えば、資料請求をCVポイントとする場合、以下のような流れで記事を構成することができます。
- ユーザーの課題や悩みを提示する
- 課題解決に役立つ情報を提供する
- 自社のサービスや商品の紹介
- 資料請求を促すCTA(Call to Action)
このように、CVから逆算して記事構成を考えることで、ユーザーを自然な流れでCVポイントに誘導することができます。
ポイント②|カスタマージャーニーを意識したライティングの実施
カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスを知り、購入に至るまでのプロセスです。Knowクエリで検索するユーザーは、カスタマージャーニーの初期段階にいることが多いです。
そのため、Knowクエリに対するコンテンツでは、ユーザーの疑問や悩みに対して、解決策を提示するだけでなく、次のステップに進むための情報を提供することが重要です。カスタマージャーニーのイメージとしては以下の通りです。
コンテンツ制作の際には、潜在ニーズから顕在ニーズ、そして確定層までユーザーを誘導していく流れを意識する必要があります。その際に提供する情報としては以下のようなものが想定されます。これらの情報を提供することで、ユーザーの購買意欲を高め、CVに繋げることができます。
- 商品やサービスの比較検討に役立つ情報
- 導入事例や成功事例
- 無料体験や相談窓口の情報
ポイント③|CTAを効果的に配置する
CTA(Call to Action)は、ユーザーに具体的な行動を促すための要素です。Knowクエリに対するコンテンツでは、CTAを効果的に配置することで、CV率を高めることができます。
CTAを設置する際のポイントは、以下の3点です。
- 目立つデザインにする
- 行動を促す言葉を使う
- 適切な場所に設置する
また、複数のCTAを設置する場合は、それぞれ異なる目的を設定し、ユーザーの行動に合わせて最適なCTAを表示させることが重要です。
まとめ
Knowクエリを理解し、CVに繋がるキーワードを選定し、効果的なコンテンツを作成することで、Webサイトへの集客やCVR向上に繋がります。
今回の記事では、KnowクエリでCVを取るための方法をご紹介しました。もしKnowクエリに関するSEO戦略にお悩みでしたら、SEOコンサルティング会社の株式会社検索順位の海賊にご相談ください。貴社のビジネスに最適なSEO戦略をご提案いたします。